業務能力みたいなものは関係ありません。
資格だとかも関係ありません。
それらは、人に雇われるときに必要なものです。
お金も、あるに越したことはないけど、数億の売上を回せる資金資本を持っているものはそんなにいません。
必要なのは、相手の話をよく聞く才能です。
そして相手の顔をよく見て相手の顔を立てるやりかたを自然にできる演技力です。
これで人がお金を都合してくれるようになります。
人を連れてくるようになります。
自分が気持ち良い態度をとってくれる人は支援したくなるからです。
自分が犯せない危険を引き受けて夢を実現してくれるなら、お尻ぐらい押そうと思うのです。
そうすると個人の力では簡単に回らないものが転がり出します。
転がり出すと、なぜか別々の人たちが力を貸していて雪だるまがどんどん大きくなるのです。
私の見た限り、うまくいっている企業家はほとんどすべてこのパタンです。
ひとりですべてやらかして英雄みたいになっている社長はその代で終わります。
すべてを握っている人の下にいるメンバーはすべてイェスマンで責任を負いません。
だから社長が不在になると、利益権限をむしりあってすべて自滅します。
社長自身は何もやっていないけど、自分にまかせてくれたと思う番頭は重荷を引き受けます。
社長の笑顔が見たいと思って働いてきた従業員は、社長亡きあとでも、亡き社長だったらどう考えるだろうと思う習慣がついています。
いつのまにか社長の思想がいきわたり、泉下の先代を喜ばそうというエンジンが動くのです。
企業は発展するのです。
お礼
素晴らしいご回答ありがとうございます。 大変勉強になります。