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シュリンクフィルムの素材による違い
- シュリンクフィルムの材質にはPVC、PP、PE、POなどの種類があります。しかし、具体的にどの材質がどんな物の梱包に使われているのか、想像がつきません。
- シュリンクフィルムには硬い材質や薄い材質があります。硬い材質は角の出っ張りを触ると痛いようなもので、薄い材質はタバコの箱のセロファンのようなごく薄いものです。
- 具体的な商品名や用途によって、シュリンクフィルムの材質は異なります。Amazonのズレ防止フィルムは手で伸びるタイプのものですが、具体的な材質は不明です。
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PVCとされているもので身近なのは物干し竿の外側を覆っているフィルムです。 シュリンクフィルムの中でも一番古くから使われています。 PPとされているものでシュリンクフィルムとして使われているものは多くはありません。 シュリンク(熱収縮)させずにそのまま使われているものは沢山あります。 ご指摘のタバコの箱のセロファンのようなフィルムはセロファンではなくPPフィルムです。 ダイレクトメールなどの透明な封筒がPPフィルムです。 下着などの衣料用の包装袋類もPPフィルムです。 いずれもシュリンク(熱収縮)させずに使われています。 PEとされているものとPOとされているものは、ほぼ同じですがPOとされているものの方が開封する際に破り難いものが多いという特徴があります。 加熱して収縮させる使い方よりも包む際に引っ張りながら包んでフィルム自身が縮む力で中のものを固定するような使い方をされるほうが多くみられます。 身近なものとしては、ホームセンターなどで材木など長いものを買った際に数本まとめてクルクル縛るのに使われています。 幅の広いテープ状のフィルムで、縛りません。 大量に使われているのは、倉庫でパレットに積んだダンボールの荷崩れ防止に外側からパレット全体をグルグル巻いて止めています。 北海道などの牧草地帯へ行くと、牧草地の中に牧草を詰めた大きな塊が転がっていますが、これは牧草をこのシュリンクフィルムで巻いて固まりにしたものです。 PETボトルの外側に帯状に付いているラベルはPS(ポリスチレン)製のシュリンクフィルムです。 「Amazonのズレ防止フィルムのような」とありますが具体的によく分かりません。 シート状の厚手のものはあるかと思いますが薄いフィルム状のものとはどのようなものでしょうか ズレ防止が目的で熱収縮が必要というようなものがよくわかりません。 「手でむにーっと伸びるタイプのものを使いたいなぁ、とも思っているのですが」とありますが何にお使いになられたいのでしょうか。 「むにー」の感じ次第です。 POとされているものでも種類によっては引っ張れば破れる前にかなり伸びるものもあります。 熱収縮させようとしますと、包んだ品物全体を均一に温めてやる必要がありますので、家庭では難しいかと思います。 部分的に温めるとシワシワのムチャクチャになってしまいます。 蛇足 プラスチックのフィルム類は一般の包装に使われているものは、スーパーのレジ袋のように一種類の材料で作られたものよりも複数の材質を重ね合わせて作られたもののほうが多く出回っています。 インスタントラーメンやポテトチップなどの場合には5枚の層になっているものが一般的です。 袋として組み立てる際に熱で張り合わせますので、いわゆるシュリンク(熱収縮)フィルムは使われていません。 PO(ポリオレフィン)というのは、化学用語としてはPEもPPも含まれて使われる用語です。 包装フルム業界では、ポリエチレン単体ではなくポリエチレンに他の化合物を化学的に化合させたプラスチックの総称として習慣的に使っています。 説明書などには、ポリオレフィン(ポリエチレン系)などと表記されている場合もあります。
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No.1です 補足を頂戴しましたので、追加の説明をさせて下さい 「私のいう、Amazonの“アレ”の質感は、このストレッチフィルムに似ているような気がします。・・・ ・・・予期せぬ方向に引き千切れていくタイプです。」とありますが、恐らくシュリンクというよりも真空包装して熱シールしたものでしょう。 いわゆる布団袋の原理です。 CDの宅配や郵送には専用の袋があります。 エアキャップ、プチプチ袋、クッション封筒などをキーワードとしてネットショップで商品をご覧下さい。 手間をかけるよりも安全で簡便かとおもいます。 車の部品などを保護保管するには、宅配ポリ袋、あるいは宅配ビニール袋と呼ばれるものが市販されています。 メーカーによって大小さまざまあります。 材質はPOです。 スーパーで売っている米袋のような厚手で頑丈な袋です。 この袋を使って掃除機で中の空気を抜いてやれば、シュリンク包装したように部品に密着した形状に包装できます。 宅配用の袋には密封用の細工がしてありますが、これで不十分なようであれば、卓上シーラーというものが市販されています。 加熱と圧着を同時におこなうもので、袋を完全に密封します。 クリップ式のものもあります。 巾の制約がないので、逆に幅広で厚手の平フィルムを買ってきて袋を作ることもできます。 いずれもネットショップに商品が出品されていますので確認してみて下さい。 蛇足 シュリンク(熱収縮)フィルムというのは、フィルムを作る際に加熱された状態で縦方向と横方向に引き延ばします。 その状態で冷やされると、この引き延ばした力が残ったままになります。 包装して再加熱すると延ばされる前の状態に戻ろうとして縮みます。 このような原理ですので、ゴム手袋のような柔らかいフィルムが作れません。 柔らかさに限度があります。 大量生産されたり形状がマチマチだったりする場合はむしろ真空引きして包装する真空包装という方式が取られています。 台紙などに圧着する場合には圧着面に相当する内側の面に熱接着性の良いフルムを重ね合わせてあります。 熱接着性の良いフルム層は一般に柔らかいので、結果として破こうとすると「むにー」という感じになります。 POかPVCかを見分けるのには水に浮かべてやればすぐに分かります。 POであれば水に浮きますがPVCであれば沈みます。 細かく切ってやれば沈み易いのですぐに分かります。 包装フィルムというのは簡単なようで、やはり餅は餅屋で色々工夫されています。 注意して見て頂くと色々な工夫がされています。 包装管理士とか工業包装技能士などという資格もあります。
お礼
私の言葉足らずな質問に、ご丁寧なご返答ありがとうございます。 こちらのQ&Aサイトで質問をして本当に良かったと思っております。 最初は気軽に出来るだろうと考えていましたが、 お話を聞いているうちに家庭レベル…それも趣味の範疇では とても理想のシュリンクは出来そうにないと感じてきました。 たかがフィルム、されどフィルム…薄いのに奥が深いものですね。 CDや、部品の保護などが目的ではありますが、 どちらかと言うと『保護したいからシュリンクをしてみたい』のではなく、 『シュリンクしてみたいから保護に使ってみる』という感じです。 目的と手段が逆になっているパターンです。 CD1枚単品で送ることはなく、他の雑貨と合わせて 友人知人相手に段ボールいっぱいに荷物を送りつけたりするので 発泡ポリエチレンシートや、エアキャップロール(91cm×ウン十m?)などはストックしていますが、 もともとパテや塗装の乾燥促進の為にヒートガンは所有していることもあり、 送る相手に『わざわざAmazonみたいな梱包しやがって!』と思わせるために シュリンクフィルムの素材が気になっていました。 考えることは嫌いではないのですが、 迷うことは嫌いな上にせっかちな性格なので、 とりあえず買ってから後悔しようと、さっそく注文しました。 ネットショップで販売されているものは大抵素材の表記はなく、 たまたま見かけたフィルムにポリオレフィンの表記があったものですから 15μ/300mmのボローレというフィルムと、 (仏ボローレ社なのか、司化成のボローレなのか、ボローレ社製品の司化成のライセンス生産なのかは不明) 200mmと、400mmのクリップシーラー(テクノインパルス製/A-1とZ-1を1つずつ)を注文してみました。 買ったあとに気付きましたが、100mロールかと思っていたら500mロールらしいので 自分のヒートガンで対応しきれない等、使い道のない物だったらどうしようかと思っています。 またお礼を兼ねまして、使ってみた上での質感などお伝えできればと思います。
お礼
改めまして、お礼申し上げます。 回答2のお礼コメントで書きましたポリオレフィン系シュリンクフィルムが届き、 さっそくクリップシーラーとヒートガンを用いてシュリンクしてみました。 正直な所、やっぱり自分の思っているような素材ではないなぁ…という印象ですが、 いろいろご教授頂いた上で、何の素材で出来たフィルムか確認し、 それを踏まえて購入したフィルムなので納得の出来る結果です。 他の素材のフィルムとどう違うか?という点は 他のフィルムのシュリンク経験がないのでさっぱり分かりませんが、 心なしか粘り気(伸びる)感じもあり、すぐにピリッと破ける感じではないので ポリオレフィン系シュリンクフィルムを買って正解だったのかな?と思っています。 当面の課題は、100mだと思っていたロールが500mだったので どうやって消化していこうかという所です。 500mを使い切るか、使えない状態になった時には別のフィルムを試そうとも思います。 この度は大変勉強になるご回答、ありがとうございました。 また迷っている時には手を差し伸べてください。
補足
ichikawaseijiさん、大変参考になるご回答ありがとうございます。 仰られている通り、改めて身の回りの物を見てみると PP製のものはそのまま使われているものが大半ですね。 強いて言えば、歯磨きチューブなどの異型のものでしょうか。 (裏面を見るとPPの表示があったものですから) PP以外の具体例も分かりやすく、完全に理解は無理でも なんとなく把握することが出来ました。 PEと呼ばれるもの…ストレッチフィルムは愛用しておりますので、 ご説明ですぐにどんなものか把握出来ました。 ホームセンターのレジ同様、長材をまとめたり、 幅広のモノでシーズンオフ中のタイヤ(夏季のスタッドレスタイヤ等)の 表面保護などで愛用しております。 私のいう、Amazonの“アレ”の質感は、このストレッチフィルムに似ているような気がします。 Amazon直送の荷物はダンボール箱の底面と同サイズのダンボール1枚を商品と一緒にシュリンクし、 そのシュリンクされた商品&ダンボール板を底面にホットボンドで固定し、 小さな商品でも箱のなかで動かないようにされて到着します。 そのシュリンクがストレッチフィルムのような感じで、 指で引き裂こうとしても穴がプスッと開くか、裂けるというよりも 予期せぬ方向に引き千切れていくタイプです。 明確に何をシュリンクしたい…というのがある訳ではないのですが、 友人に貸与するとき(郵送)のCDケース保護をはじめ、 細かい傷や汚れを避けたいバイク・自動車部品の保管(趣味の範疇)、 ストレッチフィルムでは応力が掛かって破損させてしまいそうな物、 グルグル巻いていくには大変な物の保護などに活かしてみたいな…と思っている所です。 そういった用途から、触るとカサカサ音のする&すぐにピリッと裂けるタイプではなく、 それこそ…「むにー…(限界点で)パツンッ!」と弾力のあるフィルムはどれなのかな?と思い、 フィルムの素材に興味を持った次第です。 言葉足らずで申し訳ありませんが、 ストレッチフィルムのような質感でいて、 なおかつ熱収縮可能なフィルムなどご存知でしたら また改めて教えていただけると大変ありがたいです。