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「大臣」は昔の言い方ではないでしょうか
すみませんが 私は外国人です。 日本の政治について、あまりわかりませんけど、 最近テレビのニュースを見て、ビックリしました。 どうして、今の日本も「大臣」なごの称号?がありますか? それは、昔の言い方ではないでしょうか ちょっと歴史の雰いきが漂う気がします どうぞ、教えてください。
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書き落としましたが、江戸期の将軍が対外的に「大君」と称した理由ですが、当初は「将軍」としていたようです。 ただ日本以外の国で「将軍」とすると、部隊の指導者という意味で、日本を代表する人物とはみなされないようです。 こうした場合「王」という称号を使うのですが、昔の東アジアで正式に「王」を称するには中国に申請をして、中国皇帝からその国を代表する人物と認める認証状を貰うのが通例で、形としては中国の「弟分」になってしまいます。 日本は独立国として中国とは対等に付き合いたいと考えており、「弟分」というには抵抗があり、それなら中国皇帝と同等に「皇帝」と称してもよいのですが、京都に「天皇」がいるのでそれは名乗れない。 こうした状況で、苦肉の策として「大君」という称号が使われ、それが欧米にも紹介されて「将軍」を「大君」と理解してるようです。 因みに、徳川氏の前の足利氏は中国貿易の必要上中国に貢物を送って弟分にしてもらい「日本国王」と称しておりました。 これは名を捨て実を取るやり方でしたが、貿易により非常に潤いました。
征夷大将軍は昔、東北地方へ遠征する将軍に与えられた地位で、律令制では臨時の役職で天皇からの細かい指図は受けなくてもよいとされておりました。 当初は坂上田村麿などの本来の将軍が勤めておりましたが、徐々に武家の棟梁(リーダー)の尊称になりました。 国内的には将軍と称して日本を治めましたが、対外的には日本の支配者として「大君(たいくん)」と署名する場合が多く、軍隊の地位である将軍とは異なります。 徳川氏が将軍の地位を返上した後は、有栖川宮などの皇族が「征東大将軍」として国内の治安に当りますが、明治期を迎えて「将軍」と言うものはなくなり、欧米に習って軍隊の地位になりました。 現在でも自衛隊に地位としての「将軍(陸将/海将)」はいますが、日本は武官が政治に参加してはいけない国ですから、軍事面意外にはかかわりません。 なおアメリカの「大統領」という約も日本にはそれに当る言葉が無く「大工の棟梁」などの語呂合わせでプレジデントを「大統領」としたとか。
- jixyoji
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こんにちわ、jixyoji-ですσ(^^)。 rodachanさんはアメリカ人ですか?日本はアメリカのような大統領制度ではなく,【議院内閣制】なので日本の行政権のトップは『内閣総理大臣(現在:小泉潤一郎)』で,各省のトップが『大臣』となります。ただし日本では【防衛庁】のトップだけが『防衛庁長官(現在:石破茂)』となっています。日本ではかつての第2次世界大戦の敗戦から憲法第9条(戦争放棄、軍備及び交戦権の否認)の観点から,防衛庁は【省】ではなく【庁】という1段階下の組織として構成(確かそうだったはず)されています。実質的には【省】ですが名称の位置づけを下げる事で心理的ブレーキをかけているはずです。 「石破茂」 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumidaijin/020930/14isiba.html 「第9条」 http://cats.ruru.ne.jp/ichiro/Sonota/Kenpo/Kenpo1.html 日本の政治制度は以下の通り。 「内閣制度」 http://www.tabiken.com/history/doc/N/N188R100.HTM 「議院内閣制」 http://www.tabiken.com/history/doc/E/E117L100.HTM 現在の小泉政権の閣僚は以下でわかります。 「閣僚名簿」 http://www.kantei.go.jp/jp/meibotou.html ●そしたら、アメリカの大統領に対して、日本の最高んの長官も、将軍、征夷大将軍とか、使われているんですか? 確かに、古典てきな雰意気を感じさせて、不思議ですね 【将軍&征夷大将軍】の呼称は今は使われていません。昔からの呼称で残っているのはやはり【大臣】くらいなものですね。戦国時代などでの呼称の【大名】などもなく,今は【知事】がそれらにあたると思われます。ただ比較するのもナンセンスかもしれませんが...。 それではよりよいネット環境をm(._.)m。
- liar_adan
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既に回答がある通り、大臣は現在の言葉でMinisterの意味になります。 大臣の中で一番偉いのは、「総理大臣(そうりだいじん)」です。 現在は小泉純一郎氏がやっています。 「大臣」の名前は、昔から使われていました。 6世紀頃にはすでに使われていた記録があります。 おそらく中国の職名から来たのでしょう。 日本の歴史において、 朝廷(天皇を中心とする組織)は、12世紀以降、 ほとんど権力を持っていませんでした。 鎌倉幕府・室町幕府・江戸幕府などが 実質的に日本を支配していました。 朝廷は権威を保つために、名称だけは昔と同じ形式で存在し続けました。 19世紀の明治維新によって、徳川幕府はなくなりました。 このときのスローガンが「王政復古」でした。 つまり、12世紀以前のように、 天皇(および朝廷)が直接政治を行おうと考えたわけです。 そのため、新しい政府の役職は、わざと古い名前にしました。 たとえば、現在「財務省」となっている省は、 数年前まで「大蔵省」と言っていました。 これは8世紀からある名称です。 現在の政府の制度も、基本的なところは 明治時代の政府と同じです。 なお、現在の役職名に「将軍」はありません。
昔、「臣(おみ)」という姓(かばね)を与えられた葛城(かつらぎ)・平群(へぐり)・巨勢(こせ)・蘇我(そが)の諸氏がおり、その諸氏のうちの最上位の者が「大臣(おおおみ)」として大王(おおきみ/天皇)に使えておりました。 権力闘争の結果、この地位は蘇我氏が独占するようになりましたが、宮中内のクーデター(大化の改新)により、連(むらじ)という姓の中臣氏が「朝臣(あそみ)」という姓と藤原という氏姓を貰い、暫くは皇族が大臣の地位に就く時代もありましたが、その後は徐々に藤原氏が大臣の地位を独占するようになり、読み方も「だいじん」というようになってきました。 因みに、途中「豊臣秀吉」が武家として太政大臣になりましたが、日本は前例の国ですから、名目的に藤原氏に養子に入り「藤原秀吉」としてこの地位を得ました。 その後江戸時代が終わるまでこの状態が続き、大臣の地位も実権のない名目的地位になりましたが、明治期に太古の制度が復古し、「大臣」が実権の伴うものになり、現在に至ります。 天皇が象徴になり、実権は無くなりましたが、建前的には日本はまだ天皇の君臨する国であり、名前を変えて「大臣」という物も存在します。 外国人の方は、この本音と建前が分からないと日本は不可思議の国としか思えないでしょうね。 因みに藤原氏も分家が多くなり、近衛さんが現在のご本家で、私の友人に「水無瀬」という者が居ますが、明治以前はこの姓は通称で、「藤原の朝臣、三位中納言xx」と名乗ってたと(本人は大坂の島本町の神社の親戚としか言いませんが)、日本人で歴史に詳しい方はすぐに察します。 日本とはそうした国です。
- IMSAI8080
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気になって調べてみたら王室のあるイギリスも「大臣」のようですね。で、大統領制のアメリカは「長官」。
- IMSAI8080
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日本は天皇制なので「大臣」で正解なのです。
お礼
とても参考になりました。 詳細な回答を感謝致します。
- Ulu_lun
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確かに「大臣」という称号は古くから使われている ものですが、現在の日本でも「大臣」という称号は 使われております。
お礼
ご回答ありがとうございます。
- monica004
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「大臣」は今も役職名としてつかわれていることばです。 このことばそのものは、ずいぶん昔からあるので、古典的な雰囲気を感じるかもしれませんね。
お礼
丁寧なご返事ありがとうございます。
補足
わかりました 古い時代から今まで、ずっと使われている言い方ですよね そしたら、アメリカの大統領に対して、 日本の最高んの長官も、将軍、征夷大将軍とか、使われているんですか? 確かに、古典てきな雰意気を感じさせて、不思議ですね