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中国が民主化された場合の日本の立場について
中国が共産党一党独裁でなくなった場合の日本のメリット・デメリットを教えてください。 世界経済には素人なのでできれば優しく教えてくれれば助かります。 個人的には、領土問題などの紛争は下火(なくなるわけではない)になるが中国の経済的脅威が増すのではないかと思ってます。 その前に中国バブルが弾けるかもしれませんが。
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メリット 共産党一党独裁を維持するために必要な反日政策が終焉し、日本と実際的な協力関係に入る時代になること デメリット 共産党がなくなることによる1次的な混乱はともかくとして、(ソ連がロシアに移行できたように)現在の中国と同等の政治・経済規模の国が存続するとなると、日本はアメリカ・中国・ロシアと世界にまれに見る超大国の真ん中に位置することになり、国家戦略が非常に難しくなる。 旧連邦準備制度理事会議長(アメリカ)のグリーンスパン氏は、21世紀の流れとして、南北アメリカ・EU&ロシア・インドと周辺国・中国&日本と東南アジア&オーストラリアという4つのブロック経済圏が生まれるだろう、と予測しています。 実際にEUとロシアは経済覇権でウクライナを取り合っていますが、資源調達からいえばお互いに無視できませんし、南北アメリカはすでにFTAでEUに近いひとつの経済圏になりつつあります。 インドはこれからですが、中国と同様着々と力をつけてきています。 中国に関して言えば、北朝鮮も含めて、世界中で唯一「冷戦構造が継続してる地域」といえます。そのため、経済よりもイデオロギー闘争のほうに重点がおかれ、中国の反日政策も主にイデオロギー闘争によるものです。 (イデオロギーというのは資本主義がいいか共産主義がいいか、ということです。中国共産党は世界中で共産主義が破綻したのに、いまだにがんばっています。その代わり一党独裁の正当性が必要なので「日本に勝ったのは共産党だから、中国は共産党が指導する」という理由が必要なのです) 中国が民主化するのは早いか遅いかの違いしかないので、いずれは共産党独裁は終わりになります。 この際、中国が分裂するのではないか、という懸念もあります。北部と南部と西部と三国志に近い状態になるのではないか、とも言われています。 このとき、戦乱は日本にも影響を及ぼしますので、自衛隊が日本軍に復活する契機になるかもしれません。 この場合、北部国家はロシアと仲良くしつつ日本との駆け引きを行うでしょう。南部は台湾を取り込んで日本と協力関係を求めるでしょう。西部はいずれチベットやウイグルなどが独立して消滅するはずです。 そして、いずれ中国はまたひとつの国に再構成されるはずですが、それと同時にアジア経済圏が確立されていくはずです。これは日本にとっていいことなのですが、問題もあります。 それは、中国の分裂・再構成と同じ時間をかけて小さくなっていくアメリカ合衆国との関係です。 中国が大国に戻ってきた場合、アメリカと同盟するべきなのか、中国と同盟すべきなのか、あるいはロシアなのか、選択すると共にどこと軍事同盟を結ぶのか、またはフランス・ドイツ・イタリアと強国に囲まれたスイスのように永世中立を選ぶのか(なにせ日本は核を持っていませんが、米露中はすべて核保有国です)、日本の国家戦略の重大な分岐点がそこに現れると思います。 ただ、日本は10年単位で変化する国ですが、中国の変化は100年単位です。共産党が崩壊するのはまたちょっと先でしょうし、共産党崩壊の混乱から新しい秩序が生まれて大国に変わるまではさらに何十年もかかります。 今20代でも、どこまで影響を受けるか分かりませんので、とりあえずは「一党独裁が崩壊したときの混乱に対する準備」ぐらいのメリット・デメリットでいいのではないでしょうか。
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- dragon-man
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現実問題として、中国が民主化されたら(共産党一党独裁でなくなったら)、今の中国は潰れます。分裂します。その過程で大混乱が起き、中国経済は一時的に壊滅します。民主化が永久に出来ない確率も高いです。(むしろその方が高い) もし民主化が出来たとしたら、ソ連崩壊と同じように幾つかの国に分裂するでしょう。その過程で激しい内戦が起きるでしょう。今の日中の経済関係は破壊されるでしょう。 そうなったら日本にとっては大打撃です。経済的損害は莫大です。内戦のとばっちりも受けます。おそらく日本の経済成長はマイナスに転じ、社会は大混乱に陥るでしょう。下手をすると自衛上戦争になる可能性も高いです。そう言う意味で中国には民主化してもらいたくないです。中国人には気の毒ですが。これは北朝鮮にも言えることです。習近平と金正恩にはもうしばらく頑張ってもらいたいです。
- titelist1
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ソビエト連邦の崩壊以上の大混乱です。現在の共産党支配下では人民には土地の所有権がなく共産党が地主です。土地が個人の所有になるだけでも国内は大混乱です。もちろん共産党は瓦解し民衆は蜂起しているでしょう。ウイグルや内モンゴルも独立のために蜂起が起きるでしょう。その地域に住んでいる漢民族は追放されるでしょう。 中国もあの大きさの国土を維持できなくなり満州族と漢族に分裂するでしょう。中国は多民族国家なので混乱は収まりそうにない。その間は外に向けて出て来れなく、内向きの政治が長く続くことになる。日本などが中国に投資した工場や店舗は全て没収されてしまうでしょう。 私はそのようになることを期待しますが、その影響は計り知れないほど大きく深刻なものになります。
- tzd78886
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共産党が支配している限り民主化はあり得ません。「一党独裁で無くなった」時と言うのは、中華人民共和国が存在しなくなった時なのです。 それはアジア全体が戦禍に塗れた後かもしれないし、何らかの理由で国力が衰退したときかもしれない。共産党の要人が汚染で荒廃した国土を見捨てた時かもしれません。 いずれにしてもその時は大きく世界が代わっていることは間違いなく、様々なことが考えられますからその可能性を挙げるだけで本が何冊も書けます。