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関数(写像)の定義とは?
- 関数(写像)とは、集合Xから集合Yへの対応が次の条件を満たすものです。
- 関数は、Xの任意の要素xに対し、Yの要素yがただ1つに定まる性質を持ちます。
- 関数の変数は、集合Xの定義域に収まっていれば、どのようなものを代表にしても良いです。
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xではない変数□を使って写像を書き直したところまでは大変結構なのだけれども、 > そこで、x=x^2としてみたのがf(x^2)と考えると ここが間違い。そうじゃなくて、□にx^2を代入したのがf(x^2)です。 > □に入る数字の代表 [1] 「代表」?なんだそれ…。「代表」が何を意味するかはシランが、そんなもんが出て来る余地はありません。 写像fは、数の対(pair) <x, y>を要素とするひとつの集合です。すなわち f ⊂ {<x, y> | x∈X かつ y∈Y} であり、 (1) x∈Xならば、<x, y>∈fであるyが存在する。 (2) <x, y>∈f かつ <x, z>∈f ならば、 y=z である。 を全部満たすようなものfのこと。そして、<x, y>∈f であるとき、yのことをf(x)と書く。 だから"f(x^2)"とは「<x^2, y>∈f であるようなy」のこと。(もちろん、"f(x^2)"はx^2∈Xである場合にだけ意味がある。) 以上、「代表」なんてものはどこにも出て来ないし、何の用もない。 [2]「数」と「数字」の違いが分かっているのかいな?という心配があるな。 修辞法の一種として、正しくは「数」と言うべきところを、わざと("0"~"9"の文字そのものを指す)「数字」と言い換えることがある。その言い方が意味するのは「数の意味は無視する(無視されている)」というほどのことであって、すなわち「俺はその数に興味がない。せいぜい、『あー、数字が並んでいるな』としか認識していない」という自嘲あるいは冷笑の表明、「数字を並べてみせた当人だって、その意味が分かってないんじゃないの?」という皮肉の表明、はたまた「その数の意味がどうあれ、とにかく結果としてその数が形式的に●●であるかどうか(たとえば目標数値を上回っているかどうか)だけに興味があるんだ」という「形式」を強調するための表現であり、いずれにせよイヤミったらしい「オトナの言い回し」というもの。 だから、数学の文脈では絶対に使わない修辞法である。「数」と言うべきところで「数字」と言えば、当然減点。 [3] 式に出て来る文字(変数や未知数)がどういうことなのか、分かっているのかな、ということも心配だな。 恒等式 f(x) = cos(x) に出て来る文字xが指すのは「fの定義域Xの要素のうちの、どれでもいいからひとつ」。この恒等式をきちんと書くなら ∀x(x∈X ⇒ f(x) = cos(x)) ってことです。すなわち「どんなxであっても、それがXの要素であるのなら、f(x)=cos(x)が成立つ」ってことですね。xが"∀x"として出て来る(束縛されている)ので、(束縛されていない f や cosとは違って) (1)この式の外部では、xは何も意味しない。だからたとえば「恒等式 f(x) = cos(x) が成立つ。そこでxに1を足すと…」とやったらアウト。 (2)この式の中で、xを別の文字に取り替えるのは(式の中にある他の文字とカブらない限り)自由。なので、「恒等式 f(z) = cos(z) 」というのは、 ∀x(x∈X ⇒ f(x) = cos(x)) と全く同じ意味。 また、「方程式 (x^2)-1 = 0 」に出て来る文字xが指しているのは「解の集合に属するどれかの数」。この方程式をきちんと書くなら、 { x | x∈X かつ (x^2)-1 = 0} であり、これが解の集合です。(もちろん、Xが違えば、解の集合も違って来る。)ここでxは{ x | ...の形で出て来るから、やはり束縛されているのであり、上記の(1)(2)が言えます。つまり解の集合をSとすれば、 S = {z | z∈X かつ (z^2)-1 = 0} = { x | x∈X かつ (x^2)-1 = 0} である。 そこで、Sは「 ∀x(x∈S ⇔ (x∈X かつ (x^2)-1 = 0)) であるようなもの」とも表せます。ここでも文字xが束縛されているので、解の集合Sを「 ∀z(z∈S ⇔ (z∈X かつ (z^2)-1 = 0)) であるようなもの」と言い換えても同じ。すなわち、「方程式 (z^2)-1 = 0 」と書いても、解の集合Sは同一。 ですから、「方程式 (x^2)-1 = 0 より |x|=1 だから、…」とやらかすのは、ゲンミツに言うとアウト。「方程式 (x^2)-1 = 0 の任意の解をsとすると、 |s|=1 だから…」ならOK。 つまり、Sをこの方程式の解の集合として ∀s(s∈S ⇒ |s|=1) と書くべき。 もちろん、sは束縛されているから、sの代わりに別の文字xを使って ∀x(x∈S ⇒ |x|=1) とやっても良い。けれども、そのxは「方程式 (x^2)-1 = 0」に出て来るxとは全く無関係である、ということに注意すべきです。たとえば「 x^2 - 1 = 0 より x^2 = 1 である。」に2回出て来るxは、互いに全く無関係。この記述が意味するのは、「"x^2 - 1 = 0"という方程式の解の集合は、"x^2 = 1"という方程式の解の集合と丁度一致する」ということ: {x | x∈X かつ x^2 - 1 = 0} = {z | z∈X かつ z^2 = 1} あるいは、「"x^2 - 1 = 0"という方程式の解の集合のどの要素も、"x^2 = 1"という恒等式を満たす」ということ: ∀s(s∈{x | x∈X かつ x^2 - 1 = 0} ⇒ s^2 = 1) これらに出て来る束縛変数zやsをxに書き換えても、意味は全く同じです。
お礼
ありがとうございました、頑張ります