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日本のお菓子は世界一?
パイの実といい、フランといい、日本のお菓子は繊細で奥の深い味と見た目だと思います。そんなものが数百円で買える日本は、本当にお菓子大国だと思います。海外旅行をすると、現地の人に必ず「日本のお菓子をくれ」と言われます。モロッコの電車の中でおばちゃんに日本のグミをあげたら、天を仰いで歓喜の声をあげて喜んでいました。これだけ大人気の日本のお菓子が、なぜが現地ではほとんど売ってない。パサパサのスナックがしや、親の仇のように甘いケーキしか無い状況でした。フランスにはミカドというポッキーがあるようですが、もっとたくさんの日本のハイレベルなお菓子を輸出すれば、海外でお菓子革命が起こせるのでは無いでしょうか?日本の食品輸出量は、イタリアの6分の1と聞いて、日本は何をやってるんだと思いました。日本人の細やかで洗練されたお菓子をもっと積極的に世界中に輸出すれば、もっと大きな利益を上げれると思うのに。もったいなくないですか?そうすれば自ずと日本の文化レベルの高さを海外の人に認知してもらえ、ジャパンクオリティへの認知度に貢献することで様々な対外貿易に有利になりそうなのに。お菓子会社も少しは輸出に力を入れているのだろうけど、モロッコでもインドでも全然日本のお菓子が出回って無いところを見ると、もっと全社的にやればいいのに、どんな辺境にも行き渡るくらい、と思ってしまいます。実際お菓子会社はどの程度海外事業に力を入れているのでしょうか?私はいつも海外から帰ると、日本のお菓子に感動します。歯がゆい。日本人の技術レベルと洗練された文化も世界に伝えないともったい。
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- hue2011
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別の質問でもマーケティングの話をしたのですが、ここでも言いましょう。 需要というのは、個人の下にあるものではなく、市場にあるものです。 個人は市場とは違います。 あなた、今お菓子のことで目がくらんでますから、別の例を挙げます。 どちらにお住まいか知りませんけど、以前大阪で作った友人と話をしていて、あ、そう、と思ったことがあります。 大阪の人のうどんのつゆの好みは、あの透き通ったものですから、東京とか北関東のまっ黒なのはだめだというのは知っていました。 それはそれです。彼は東京にいってうどんを食いたいときでも店に入らないから問題はない。最近少し良くなったと聞いているけど、無理に入る理由はない。 彼によれば、名古屋のミソカツは勘弁してもらいたい、あれは食い物ではない。 甲府の「ほうとう」は甘い餅か、と思えてとても食えん。 関東では、キツネうどんというと油揚げの乗ったうどんですが、彼にはそれはタヌキうどん。 関東のタヌキうどんは「天かすかけた素うどん」 彼がどう感じるかを予測してごちそうしなければ、はずします。 彼個人ならまあそんなにむつかしくない。何が食べたいかを聞けばいいだけですから。 市場にはどうしたらいいか。 調査ということをしなければいけない。これがマーケティングです。 ご存じのように、単純なカップ麺でも、地域によって明確に味が違います。 これは、どこにある店に置く、という調査により別々に生産したものなのです。 東南アジアのほうにいくと、有精卵でひよこになりかかっている卵をゆでて食べたりしている地域があります。 もし、あなたが旅行してそれを出されて喜んで食いつけますか。クビも目もできている胎児ですよ。 現地のひとが、こんなおいしいものを全世界に広げたい、これでこの国も世界発信だといっているとしたら、あなたそれに賛成しますか。 人間の肉を食料にしている原住民がいる地域がありました。 今もあるかどうか知りませんが、人間の干し肉をもらって食べてしまったとしまいます。 その原料を聞いたらどう思いますか。 もっと欲しいと思うか、それとも喉の奥に指を突っ込みたくなるか。 今回あなたがイスラム圏に行っておばちゃんにグミを渡したのはまさにこの、人肉を渡したのと同じことをしたのです。 宗教上許されない動物の骨の食品をカラダにいれてしまったのです。 ここでお話しされたことが、懺悔になりました。深く反省すべきことです。 大阪の街中で道を判断するのに立ち止まっていたりするとおばちゃんが「あめちゃんいる」とキャンデーをくれることがありますが、これ迷惑です。 マーケットというのは市場の価値観です。 全く違った文化にもっていって歓迎されるかどうか、が問題です。 実際に行ってみるとわかりますが、中国でも日本製の菓子はそこそこに売られています。 ただしあちらのお菓子と並んで、です。 もし日本のものが圧倒的に優れていると市場が感じるのであれば、自然棚には日本製ばかり残るはずですが、そんなことはない。 両方の実力は彼らにとってはイーブンなんです。 もしかしたら、日本製品は、ここにきている日本人向けに置いてあるのではないか、と思ってもいいように考えます。 日本製品といっていいかどうかわかりませんが、チョコレートやガムを得意としている韓国系のメーカーがありますね。 あの味は「お口の恋人」とかいって何十年も日本で販売しているため、子供のお菓子の定番になっています。 あの味は、中国では微妙に違いますよ。 (ちなみに、メーカー名は「楽天」となっています。中国語読みにするとそうなるので、日本のネット販売の楽天はむこうに上陸しにくい) まあ、全部とはいわないけど、有力な菓子メーカーは輸出に関して考えていないわけはありません。 ただ、日本から輸出すれば製造ラインがパンクしますし、マイレージで現地価格が高くなりますから、その国に工場をつくるのが普通です。 建物だけつくってもしかたがないので、製造担当者を何人か現地担当に指名し、現地で雇用したうえラインの説明をし、品質の訓練をする必要があります。 これは大変な投資ですし、血が通っていない現地で何が起きるかわからないリスクもあります。 工場が立ちあがったら毎日の運用をしなければならない。外国人の監督からしたら、大変なことを何年もしなければなりません。 それがいやなので自主退職するメンバーがあらわれたりしかねません。 なによりも、本当に売れるのかのマーケティングを現地で詳細にやる必要があります。 マーケティングしないで日本の技術力、なんて威張られたら「帰ってよ」と普通いうでしょうね。出資者はお金ひっこめます。 私の話をしましょうか。 世界に類のない絶品の、といわれるザッハトルテ、というやつですが、本場ではうまいとあまり思わない。 皿ウドンというやつは長崎で食べるより東京の店で食べたほうがしっくりきます。 でも、それは私の味覚価値観で感じることであり、世界中の誰でもがそうだとは思いません。 相手の生き方を認め合い生きていくのが平和です。 マーケティングというのは、そこで求められているかを調査することであって、自分がいいと思うものを押し売りすることではありません。 あなたの快感は世界中の快感でないかもしれない、ということを考えてみてください。 ニーズがあるなら企業はやります。 実例を少しお話しして終わりましょう。 餃子というのはそもそも中華ですし、中国が本場であることは誰も疑わない。 でも、「王将」というところが、中国進出をはかって一応成功しました。 なぜか。 中国で餃子というと水餃子つまりお湯にくぐらせてつくったものをほかほかで食べるのが普通です。 残ったものがあったら、翌日焼いて食べていた残飯だったのです。 そこに目をつけ、最初から焼餃子の店として出した。これは市場からいうと意表を突きました。 残飯だと思われたら誰も入らない。でもそうではなかった。最初から焼餃子もありだねという受けです。 まあ、社長射殺だとかいろいろ危ないこともありうる国ではありますけど。 さらに蛇足でいいます。カレーショップC&Cというのがありますね。 これがうまいから、インドで店を出させようとしているインド人がいます。まあ有名な人ですけど。 今市場性を調査している最中ではないかしら。 これ、成功すると思われますよ。 なぜかというと、あちらでは指先につまんで食べる習慣です。それも悪いとはいえませんけど、旅行者はそれがつらい。 その心配がなくて、しかも日本の家庭料理の味だったら日本人なら通います。 日本人が入る店なら、向こうで日本相手の商売をしているところだったらまず入りますね。 彼らは3食カレーの生活に近いですから、ひとつだけ日本式があっても気にしません。 しかも普段食べているのと全然違う味だったら人気でませんか。 ここまでは想像です。しかしそれが現実であるというような調査データがつみあがっていると思いますね。
- masazai
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日本が海外輸出しない(できない)理由で、確実に言える事。 (1) 世の中には、「宗教上の食事制限」がある人達が沢山いて、日本で今販売されているものがそのまま現地で売ることができないものが沢山あるからです。 たとえば、モロッコのおばちゃんに日本のグミをあげたそうですが、日本のグミはゼラチン(動物の骨から抽出。日本製ゼラチンならば完全アウト)でできているので、実はアウトの可能性大です(モロッコは99%以上がイスラーム教徒)。 日本のチョコレートもとても美味しいのですが(←東南アジア某国のチョコをおみやげで貰いましたが・・・雲泥の差でした)、調べると結構日本のチョコレートでも「リキュール(酒類)」やその他の「名前では判別しにくい、食べられない食材(後述)」が入っています。 個人差があるのですが、ヒンドゥー(ヒンズー教徒)ならば、牛肉でなければ肉魚はOKという人から卵もダメ、という人までいます。 インドでは勿論そういう「絶対ダメ」という人に配慮した外食産業・加工食品業が発達していますが、それを日本の既存のお菓子でやるとしたら、かなり難しいでしょう。材料自体変わる可能性大。 インドやマレーシアにはスィック(シーク教徒)が沢山います。 彼らは牛や豚の肉や加工品がアウト(乳加工品はOK)。 だからバーベキュー味とかサラダ味にも入っているので、アウト。 完全殺生禁止のジャイン(ジャイナ教徒)は肉魚卵以外にも、「植物の根は命の源だから」と、人参や大根などの根菜類も食べません。 ジャインはそれを分かっているから、絶対に大丈夫だ、と分かるものしか手を出しません。 在日のジャインは殆ど外食をしないそうです。何が入っているか分からないから。 営業妨害をする気はさらさらないので、企業名や材料名を書きませんが… 日本人がぱっと見ただけでは分からない、「実は動物の肉から作ったので、宗教からみで食事制限がある人は食べられません」と原材料は結構普通にお菓子に入っています。 ※食べてもOKだ、という宗教法学者もいるので、詳細は書きませんが。 私の親戚はパキスタン人(イスラーム教徒)なので、パキスタンに遊びに行く時におみやげにお菓子を持っていきますが、原材料をしっかり確認してから購入しています。結構苦労します。 という問題をクリアして、どれだけオリジナルの味に近づけるかはやってみないとわかりませんが。 (2) 日本では許可されている食材(添加物も含む)に、海外では使用禁止されているものがある。 アジアでは日本より規制が緩い気がしますが(笑)、たとえば欧米では日本でよくジュース類に添加されている「某甘味料」が使用禁止だそうです。 (3) 価格が現地では高すぎる。 たとえば小袋のスナック菓子(28g)は30~40円。 日本では普通サイズ(60g前後)でも100円。 インド・パキスタンでは(共に現地で人気のLaysで比較)。 インド 小袋:不明 普通サイズ(57g):約34円 100gサイズ:約60円 パキスタン 小袋:約10円 普通サイズ(50g):30円 200gサイズ:約90円 ちなみに、インドやパキスタンの一般家庭では、中坊でもミニサイズを食べるのが一般的。一人で50gサイズはちょっと・・・です。
まあ、言うことはもっともなことだけど、 日本国内で買えば200円、300円程度の値段のものが これを輸出するとなると、1000円とかになると思います。 この価格で現地の人達が(経済水準にもよるが)おいそれと買えるかどうか? ですよね。 では輸出ではなく現地に工場を作って そこの人件費やインフラ代でまなかい、生産し、 現地で消費あるいは輸送コストが大きくかからない 近隣国への出荷程度ならば、比較的安く販売出来ると思います。 それぐらいなら現地の人でも手が出せそうですね。 ただし、成分だとか味付けのところで日本生産品と比べて スペックダウンさせる必要は出てくるかもしれません。 そうなると日本の「洗練された味」そのままか?という疑問が残ります。 現地へ工場設立となるとそれにかかる手間と費用、 さらには作って生産したはいいが、やっぱり現地の人には現地の お菓子が親われて(我々にとっては不味いものでも、現地の人には思い出の味、 伝統の味といった感情はあるはずです)思ったほど売れなかった、ということも考えられます。 電子部品とか自動車とかなら世界が要求している産業なので 現地生産化でも利益出ますが、お菓子のような好き嫌いが出るものは そこまでする価値はないと思います。 相手国からの輸入の要望が多ければ、高くても売れるんでしょうけど、 それがないってことは今のところ「おすそわけ」程度で良いってことだと 思いますけどね。
- rock1197
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海外でも日本のお菓子はよく見ます。メーカーさんもそれなりに頑張っていると思いますけど。食品なので、成分によって使用禁止国とそうでない国があり、そういう成分も複数入っていたりしますから一律に全世界のロールアウトすることには難しいと思います。
- cubetaro
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その通りです。 なので、日本のモノを海外に売り込む仕事をすれば儲かりますよ。
- -ruin-
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たしかに菓子類に限らず海外の一般食料品の品質というのは想像以上に低いことが多いです。 ヨーロッパでも日本のファミレスのような価格帯の店だとそれはひどいものが出てくることがあります。 たしかに品質の高い日本のお菓子は海外でも高く評価されるでしょう。 しかし輸送コストや関税などで国内よりは価格は上がることになります。 さらにモロッコ、インドの月収は2~3万円です。 ここに日本のお菓子を輸出した場合、200円のポッキーでも日本人が2000円でポッキーを買うようなものです。 結局いいものは相応の値段ということです。 それでも物価価値の近い国では十分に売れるでしょうね。 台湾なんかのコンビニはほとんど日本の品ぞろえと同だと聞きます。
お礼
ありがとうございます。食品で海外展開というのは難しいのですね。