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トランス脂肪酸の含有量の多い脂質を多用される理由
トランス脂肪酸が動脈硬化等の心臓血管系の病気を促進することはよく知られています。 最近は、花粉症などのアレルギー症状の助長要因としての可能性も浮上してきました。 ところで、食品の中で特にトランス脂肪酸含有量が大きいものとして、加工油脂(マーガリンやショートニング等)がよく知られていますが、日本では、パンや洋菓子のほとんどと、揚げ物やチャーハン、ピラフなどにも広く使われています。 最近は、和菓子にもマーガリンが使われることが多くなってきています。 また、ファットスプレッドやチーズフィリングなどの○○スプレッドや○○フィリングといった複数の原料からなる食品材料にも、トランス脂肪酸が少なからぬ量が含まれている場合が多いようです。 コンビニやスーパーの店頭に並んでいるパン、菓子パン、洋菓子などパッケージに表示された原材料名を見ると、大部分のものに、マーガリン、ショートニング、、○○スプレッド、○○フィリングなどの記載が無いものを探す方が難しいほどなので、日本の食品がトランス脂肪酸含有量の多い食品に占拠されつつあるようにさえ思えます。 食パンも、フランスパンなどのごく一部の例外を除いて、日本で販売されているパンの大半にショーоニングかマーガリンが使われています。 国産のビスケット、クラッカー、ロールケーキ、洋生菓子なども同じような状況です。 小売店が自店で揚げている惣菜や弁当の具材としての揚げ物類には、原材料の表示がないものが多いですが、こちらには、揚がったあとのサクサク感に優れるとして、ショートニングが多用されているようです。 しかし、意外にも外国から輸入される食品の原材料名を見ると、こうした材料が記載されている例が少なく、それに代わってバターが使われていることが多いですね。。 外国産のビスケットやクッキーなどは、その好例です。 つまり、日本の食品業界では、特に好んでトランス脂肪酸含有率が高い材料が使われているということがわかります。 これは、なぜなのでしょう? ひとつには、食感(揚げ物のサクサク感等)や見た目の艶(和菓子のマーガリン等)、舌触りの滑らかさ等を改善する効果があるでしょう。 そして、最も重要な理由は、その低い価格にあるようです。 日本では、酪農ビジネスは極めて厳しい環境にあり、外国産の安価な乳製品にいつでも容易に壊滅させられ得る状況にあります。 廃業に追い込まれる酪農家も後を絶ちません。 こうした中で、牛乳の価格は低く抑えられたままになっているため乳製品の生産量は減少することもあって、その結果バターの価格が需要を満たせず高騰しました。 こうした国産バターの不足と高騰が、我が国のショートニングやマーガリンへ等への過剰な依存体質を生み出したのではないでしょうか? トランス脂肪酸の含有量をできるだけ抑えた食用油脂に置き換えていく方針は、ミスタードーナッツなど僅かな数の企業だけが細々と取り組み始めたようですが、こうした動きがあまり拡がらない最大の理由は、その対策に大変なコストを要することにあるようです。 私は、トランス脂肪酸が有害であることがわかっていても、それをできるだけ食品から排除しようとすれば、特に中小零細の食品産業が大きなダメージを受けることが予想され、それがトランス脂肪酸の規制に食品業界が消極的な理由なのではないかと見ていますが。こうした業界の事情を顧客の健康より優先させる姿勢は、果たして社会的に許されるものなのでしょうか? 単にコストを優先しているだけなのでは? 食品安全委員会の委員の人選は、本当に妥当なものなのでしょうか? なお、食品中のトランス脂肪酸の危険性についての議論でよく挙げられる下記の論点は、問題の論点をすり替えているだけなので、今回は対象外とさせていただきます。 ・トランス脂肪酸は、天然の食品中にも含まれているので、問題ない。(人工的に作られた油脂にが丹生されるトランス脂肪酸の濃度は、天然の食品に含まれるものより遥かに大きいため) ・日本人の食生活では、欧米人より遥かに脂質の摂取量が少ないため、日本人はさほどトランス脂肪酸に神経質になる必要はない。(食の欧米化が進み、脂質摂取量が増加したことが原因である乳癌や大腸癌の患者数の顕著な増加が見られる現状で、日本人の食生活が低脂質であるとは、全く言えなくなってきているため) ・有害性については、飽和脂肪酸もトランス脂肪酸も似たり寄ったりなので、ことさらトランス脂肪酸だけを悪者にするのはおかしい。(トランス脂肪酸は、元々食品にあまり含まれていなかったにもかかわらず、人為的に量産されてしまっている点で、本質的に比較対象とすることはおかしい どれもこれも似たようなものだとして、論点をぼかすことで、トランス脂肪酸の問題をうやむやにしようとする意図もあるのでは?) ・トランス脂肪酸の問題は、食品安全オタクや、同マフィア、食品安全に過剰反応する消費者団体の陰謀によって誇張されているだけである。(このような議論をするのであれば、有害性を小さく評価する意見を表明している団体側の意図や裏事情も斟酌しなければならない)
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- makocyan
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No.3です。丁寧なお返事をどうも。 私が書いたのは、日本の食品業界はトランス脂肪酸排除にドラスティックに進んでいるはずですよ、ということです。 それに対するお返事が、 >やはり食品業界は、消費者の健康や安全より、製造や販売を行う側の都合を優先させるのですね。 有害かもしれないけれど、明確にクロと判定されていないなら、どんどん使ってしまおう、安いのだから。 これこそが、食品業界の本音なのでしょう。 なんで真逆になるんですか。これでは質問の形を借りた意見開陳となりませんかね。
- Saturn5
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>高脂肪食が常態化している人は、個々の食品にトランス脂肪酸の含有率が表示されるなどの >情報公開が全く行われていない中で、どうやってトランス脂肪酸の摂取量に注意していけるのでしょう? おっしゃる通りです。 本来は消費者がトランス脂肪酸が多い製品を淘汰していかないといけないのですが、 そのための情報が全くありません。トランス脂肪酸を30%以上含むマーガリンを 製造している○リンフード社は、この問題が社会的になってからも何の改善策も とっていないように見えます。 >このような矛盾に満ちた答申を出すところからも、我が国の食品行政が、少なくともこの問題に >関しては、消費者の安全より食品業界の利益を優先しているという事実が見て取れます。 全くその通りです。消費者は政治団体に献金することはありませんからね。 例えば、飲料の0カロリー表示もおかしな話です。 100mLあたり6カロリー以下は0カロリーと表示できるようになっています。 6と0が違う事は小学生でも知っています。 >今の段階では、食品一般の品目別のトランス脂肪酸含有率が、概ねの目安として監督官庁から >公表されていますが、これらのデータは平均値のようなものでしかありません。 >また官庁発表のこうしたデータの基礎となるサンプルも、特に含有率が低いものが選ばれている >可能性もあります。 私見ですが、厚生労働省、農林省はサンプルとして特に含有率が低いものを選んでいる訳では なさそうです。日本でマーガリンを製造している7社から均等にサンプリングされています。 丁寧な製法でトランス脂肪酸の含有率をバターと同レベルかそれ以下にしているメーカーが 2社あり、これが平均値を大きく下げています。しかし、この2社はいわゆる中小メーカーで あり、市場占有率はかなり低いのです。ということは、国民が口にしているマーガリンの トランス脂肪酸の含有率は発表されている数値よりもちょっと高いことになります。 今、国がするべきことは3つです。 (1)トランス脂肪酸の含有率を製品毎に表示する。 アメリカのように総量規制する必要はありません。 国民が悪い製品を淘汰すればいいのです。 摂取してすぐに健康被害がでるようなものではなく、人間にはかならず含まれるものです。 (2)パーム油の使用割合を表示する。 トランス脂肪酸を含む油脂の代替となっているパーム油はトランス脂肪酸よりも明らかに 健康によくないものです。今の食品衛生法では、パーム油は植物油脂という分類に なってしまいます。 (3)製品としてのトランス脂肪酸の含有率を表示する。 外食産業の多くはトランス脂肪酸を含まない油脂に切り替えるところが増えてきました。 しかし、いくら原料を換えても不飽和脂肪酸を加熱すればトランス化します。 いくらトランス脂肪酸を含まない油脂を使っても揚げ物にするとトランス脂肪酸が 含まれることになります。ですから、原材料の成分表示では意味が無く、製品段階の トランス脂肪酸の含有率を表示することに意味があります。
お礼
ありがとうございました。
- Saturn5
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それから、もう1点書いておきます。 バターが安全であるように書いておられますが、バターはかなりトランス脂肪酸が多いです。 不飽和脂肪酸は加熱すると最大50%までトランス化しますが、時間の経過でも少しずつ トランス化します。 植物油の場合、多くが1年草でトランス脂肪酸はほとんど含まれません。 しかし、乳牛は平均年齢が10歳前後なので、牛乳にはトランス脂肪酸が2~3%含まれます。 といことは、バターは丁寧につくったマーガリンよりもトランス脂肪酸の含有率は高いことに なります。 http://marthanew.com/archives/1237.html トランス脂肪酸は当然ですが、人間が生活していると体内でも不飽和油脂がトランス化 しています。 私が思う一番の問題は食品衛生法における油脂の表示です。 油脂は動物性油脂(ラード、バターなど)と植物性油脂(なたね油、パーム油など)に分けられます。 基本的に、動物性油脂は飽和脂肪酸が多く固化しやすく、植物性油脂は不飽和脂肪酸が多く液状です。 パーム油はヤシが原料なので、植物性油脂に分類されますが、これが問題で、内情は飽和脂肪酸です。 飽和脂肪酸であるが故にトランス化せず、トランス脂肪酸の問題がでてから急速に輸入量が増えて います。しかし、もっとも健康と東南アジアの環境にダメージを与えるのがパーム油なのです。 常温で固体ということは血管中でも固化しやすく、高血圧、動脈硬化、血栓などの原因になります。 トランス脂肪酸のネガティブキャンペーンがやっていることは、植物油をパーム油に替えさせて いることで、これでは以前よりも健康被害が増えます。トランス脂肪酸が含まれているものは 絶対にダメという姿勢ではなく、情報を開示して、より少ないものを消費者が選んでいくように しなければなりません。
お礼
ありがとうございました。
補足
情報を公開する これも絶対に不可欠なことで、日本の食品業界はすぐにやらなければなりませんね。 食品安全委員会は、規制をかける必要は日本ではまだ必要ないと結論付けていますが、 同時に日常的に高脂肪の食事を摂っている人は、トランス脂肪酸の摂取量に注意を払う必要があるとも指摘しています。 しかし、これは食品安全委員会の結論自体が大きな矛盾を含んでいる良い証拠になります。 つまり、トランス脂肪酸に危険性を認めつつも、情報公開を食品業界に義務付ける必要性を認めていないことです。 高脂肪食が常態化している人は、個々の食品にトランス脂肪酸の含有率が表示されるなどの情報公開が全く行われていない中で、どうやってトランス脂肪酸の摂取量に注意していけるのでしょう? このような矛盾に満ちた答申を出すところからも、我が国の食品行政が、少なくともこの問題に関しては、消費者の安全より食品業界の利益を優先しているという事実が見て取れます。 規制強化で困るのは業界であって、消費者ではない点からも、そのことはわかるでしょう。 今の段階では、食品一般の品目別のトランス脂肪酸含有率が、概ねの目安として監督官庁から公表されていますが、これらのデータは平均値のようなものでしかありません。 また官庁発表のこうしたデータの基礎となるサンプルも、特に含有率が低いものが選ばれている可能性もあります。 食品業界の多くの業者が常に不正を続けてきたにもかかわらず、それを野放しにしてきた行政については、初めから疑ってかかるべきでしょう。 結局、トランス脂肪酸の実際の含有量は、それぞれの商品個別に表示されていない限り、知ることはできないのです。
- Saturn5
- ベストアンサー率45% (2270/4952)
補足ありがとうございます。 私もトランス脂肪酸は有害であり、減らすべき物質であると認識してます。 ただ、昨今のネガティブキャンペーンはより人間に対して不幸をまねいて いると考えています。 車や飛行機などのフェールセーフとトランス脂肪酸はちょっと話が違います。 これがサリンや青酸カリであればごく微量でも含まれてはいけないものです。 しかし、トランス脂肪酸はどうやっても自然界に1~2%は含まれるものです。 また、50年前の日本人はトランス脂肪酸が50%含まれたマーガリンを食べて いましたが、大きな健康被害はでていないどころか世界で最も長寿です。 でも、健康に良くないものであるのは確かなので、できる限り減らす努力を するべきです。 質問者様は国産製品にバターの使用が少ないことを書かれていますが、 その最も大きな理由はご指摘のように数年前からのバターの価格が高騰した のが最大の理由でしょう。あとはサクサカウ感がマーガリンの方が上である から使うというのもあります。 まず、1つ認識して欲しいのが、現在の日本で発売されているマーガリンは 製造法がかわって、トランス脂肪酸が3~20%くらいまで低減されている ということです。 一番重要なことは、飽和油脂であるバターとトランス脂肪酸を10%含む マーガリンではどちらが健康に悪いかと言うことです。バターの方が悪い のではないでしょうか? 先にも書きましたが、マクドナルドは店内の揚げ油をコーン油、なたね油など から飽和脂肪酸であるパーム油に替えました。不飽和脂肪酸を加熱すれば トランス化するのは仕方がないことです。揚げ物は身体に良くないという 認識のものとで食べるべきです。しかし、これをパーム油に替えてしまうと、 もっと身体に良くないのではないでしょうか? トランス脂肪酸は身体に悪いです。でも、どうしても不飽和脂肪酸を使わない といけない場合もあります。トランス脂肪酸のネガティブキャンペーン以降、 日本では急激にパーム油の輸入が増えました。大きな害毒を輸入している ようにしか思えません。 本来の姿は、揚げ油の温度を少し低くしたり、油をこまめに替えたりして、 トランス脂肪酸を減らすことです。また、マーガリンでも、トランス脂肪酸の 含有率を明らかにして、20%以上の高含有率の製品を市場から淘汰しなければ ならないのです。 油脂の使用は避けられないのです。この不法が最も人類にとって有効なもの ではないでしょうか?
お礼
ありがとうございました。
補足
まず、最低限のこととして、トランス脂肪酸の含有率の表示を義務付けることは必須でしょう。 しかし、これもまたコストがかかることなので、業界は相当抵抗するのでしょうね。 いずれにしても、違反者には厳罰を課すような強制力のある規制を実施しなければ、不正が当たり前だった食品業界がきちんと自主規制するはずもないでしょう。 不正がバレなければ儲かるわけですから。 なお、日本ではトランス脂肪酸の含有率の低い加工油脂への切り替え努力がなされていることは、私も承知しています。 しかし、罰則なしの企業の自主性だけに頼ったやり方なので、何度も申し上げますように、不正が当たり前の食品業界なので、努力を怠ったり、低減努力を行っていると見せかけて実際には何もしていない業者が続出するのは、火を見るよりも明らかでしょう。
- makocyan
- ベストアンサー率39% (1039/2623)
あれ?近年の調査では、「一般流通品のトランス脂肪酸の含有量は劇的に減少し」「代わりに飽和脂肪酸の使用量が劇的に増えた」となっていたと思いますよ。 であるならば、「ミスタードーナッツなど僅かな数の企業だけが細々と取り組み始めたようですが、こうした動きがあまり拡がらない」という状況ではないと思いますけれど。 どちらかといえば、あなたの思惑通りトランス脂肪酸排除の方向に向かって進んでいるという状況でしょう。 ちなみに、最初から一部の回答を排除というのはマナー違反だと思うのですが、どうでしょう。
お礼
ありがとうございました。
補足
やはり食品業界は、消費者の健康や安全より、製造や販売を行う側の都合を優先させるのですね。 有害かもしれないけれど、明確にクロと判定されていないなら、どんどん使ってしまおう、安いのだから。 これこそが、食品業界の本音なのでしょう。 偽装し放題の業界であることは、最近多数の事件が発覚したことで、既に世間には知れ渡ってしまいましたが、そんな業界の自主規制だけに頼ろうとすること自が、根本的な誤りなのではないでしょうか? いくつかの答をあらかじめ排除するのは公正ではないとのご指摘ですが、怪しいものの害を他の例を引き合いにうやむやにしてごまかす手法こそが、不公正なのではないでしょうか? トランス脂肪酸について議論している時に、他のものよりましだとか、たいして変らないという論法は、これまでの公害問題や環境問題などの初期段階で、汚染者を支持する側が、責任の所在を曖昧にしようとする試みによく使われた手法ですね。
- Saturn5
- ベストアンサー率45% (2270/4952)
他人の意見には「論点の置き換え」という割には、主張のほとんどは論点の置き換えです。 まず、トランス脂肪酸は天然の物質にも1~5%くらいのレベルで存在します。 おっしゃるように、一部のマーガリンやショートニングには最大で50%の 割合で存在します。 マーガリンやショートニングは植物油(不飽和脂肪酸)に水素を添加して硬化させる ことによって作られます。以前はこの過程で高温にするために、不飽和部分(シス部分) がトランス化していました。しかし、現在では優秀な触媒が発見されたので、以前ほどの 高温は必要とせず、トランス化が2~15%前後に抑えられています。 アメリカでは「トランス脂肪酸=食べるプラスチック」という間違ったキャンペーンが 展開され、多くの企業が不飽和脂肪酸の使用をやめました。マクドナルドもその1つで、 油脂を大豆油やコーン油からパーム油に変えました。パーム油は100%飽和脂肪酸 なのでトランス化することはありません。10%トランス化した不飽和脂肪酸と 100%の穂和脂肪酸では後者の方が健康に悪いことは明らかです。間違ったキャンペーン のために多くの企業がより人間に不健康を与える方法を選択しています。 ご質問の「海外の製品はバターの使用が多い」にはわざわざそのような製品を買っている からです。ショートニングやマーガリンのクッキーならば日本で生産した方が安いのです。 デンマークのクッキーが美味しいのはバターを多用しているからであり、そういう製品を 買っているのです。中国製などはやはりショートニングの割合が高く、その製法も高温で 水素添加したものが多いので、かなり危険度は高いと言えます。 主張されているように、トランス脂肪酸が健康に良くないのは事実です。 また、ショートニングやマーガリンには自然界の数倍のトランス脂肪酸が含まれている のも事実です。しかし、トランス脂肪酸のネガティブキャンペーンがやっていることは、 植物油をパーム油に転換させているだけなので、より人間に対してマイナスになっています。 パーム油は100%トランス脂肪酸と同じと考えてよいものです。これを使うならば、 最悪のマーガリンである50%トランス脂肪酸のものを使う方が健康的です。 トランス脂肪酸を目の敵にするのではなく、より含有率の低い製品を選択することが 最も重要なことです。日本人はマーガリンが開発されたころのトランス脂肪酸が50% 含まれた製品を大量に食べていましたが、それを原因とした大きな健康変化は見られて いません。パーム油に置き換えるのではなく、よりトランス脂肪酸の含有率の低い植物油 を使うことが最良の道だと考えます。
お礼
ありがとうございました。
補足
電機や機械の世界では、フェールセイフという考え方が常識になっています。 これは、運転中に万一故障や停電などが発生しても、物的、人的損害を出さないように、自動的にもっと安全な状態に移行させる仕組みのもとになっています。 例えば、異常時に機械が動きっぱなしでは危険な場合、自動的に停止させたり、停電でデータが破損したり、製造ラインの機械が暴走したり急停止したりすることで重大な事故や損失につながらないように、しばらく時間を稼いでから停止させたりしています。 いまや、これは当たり前の考え方ですが、食品業界にはあまりこうした考え方はないようで、安全性に多少疑義があっても、とりあえず使ってしまおう、今まで使っていたんだから、ということで、事故や病気の発生が明確になってからようやく重い腰を上げるという姿勢は一貫しているようです。 疑わしきは、まず使わない、使っていたならすぐ使用を中止する。 これこそが、最も重要な原則であるはずです。 また、原料、産地、消費期限など、バレさえしなければ、ごまかした者勝ちの業界であることは、みなさんご存知の通りです。 このような業界に全幅の信頼を置いて自主規制に任せるという行政の姿勢にも、疑問があります。 外国産のビスケット、クッキー、クラッカーなどに加工油脂ではなくてバターが使われている例が多く見受けられるように感じるのは、そうした輸入品の多くが高級品だからではないか?とのご指摘ですが、それは違うと思います。 私が数々のスーパーや最近増えている大型の倉庫をそのまま店にしたような小売店でも、庶民が日常的に食べるような商品が、同等のレベルの国産品より廉価にもかかわらず、ショートニングやマーガリンのような加工油脂が使われておらず、バターが使われているという現実があるのです。 私は、こうした分野の輸入食品はまだ欧米産のものしか見ていないので、ご指摘のような中国産のものにはあまり出くわしたことがありません。 ニセモノ大国中国の食品については、世界各地の輸出先で中毒や事故が多発しているので、これはまた別にしてまとめて考えるべきでしょう。 原材料名の細かな表示がなされていない業務用の半加工食品などについては、これから特に警戒する必要があるでしょう。 現に、昨日からニュースで流れているように、期限切れの腐った肉が主に中国国内のケンタッキーやマクドナルドに大量に卸されていた事件が発覚していますね。 いずれにせよ、 日本は欧米以上にマーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどの加工油脂に異常に依存しているようです。 そのきっかけは、日本のバター価格が欧米に比較して非常に高価になっていることにあるのでしょう? 従来からのこうした加工油脂の代替品として需要が増えているという飽和脂肪酸系油脂も、バターより安いから普及しているだけなのでしょう。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11074/34516)
>これは、なぜなのでしょう? シンプルに、「なぜトランス脂肪酸の含有量が多いものが多用されるのか」ってところに回答を絞ればいいんですよね? 私は食品業界の中の人ではないですが、飲食業界にいたことがありますから、その経験に基づくある程度自信がある答えですが、おそらくそういうトランス脂肪酸を含有する物は単純に値段が安いからだと思います。 スーパーに行って、バターとマーガリンの値段の違いを見れば明らかだと思います。今マーガリンていくらするか分かりませんが、半額とはいわないけれどそのくらい安いんじゃないですかね。 んじゃ外国産のビスケットには含まれてないのはなぜですかってところですが、これまたシンプルに、日本で売られている外国産ビスケットというのは、値段が高くても美味しいものが売られていると思いますので、そういう高級品はそういった代用品が用いられるケースが少ないのではないかと思います。 アメリカの貧乏人向けのお菓子なんて、色からして毒々しくて「体に悪いもんしか含まれていないことは見た目で分かります」って思うほどです。そんで、そんな毒々しいものは日本じゃ売れませんからわざわざ輸入しようなんて商社がないのだと思います。 どこの国でも貧乏人向けのところでは、代用品の安物のひどいものが使われるものです。中国の屋台で使われる油は100%あの下水油だなんていわれますよね。私の知り合いが最近中国に行ったのですが、中国人のコーディネーターからお土産品で食べ物は絶対に買うなといわれたそうですよ。例え値段が高いものであっても信用できないので、絶対に口に入れるものは買うなとね。「日本人が食べると腹を壊す」といわれたそうです。 何かの本で読んだのですが、ある発展途上国の屋台では綺麗なピンク色の油が使われていたそうで、それで揚げたやつを食べるのにはずいぶん勇気が必要だったそうです・笑。 日本でも、質問者さんがいうところのプラスチックオイルを使うような店って100円でハンバーガーが食べられるような身も心もジャンクなフードを売るようなところですよね。
お礼
ありがとうございました。
補足
数日前のニュースで、中国では高級な食用油までもが、違法かつ危険な地溝油を原料として製造されていた事例が発覚したと伝えられていますね。 中国に駐在している商社やメーカーの従業員やその家族の間では、中国の汚染食品に対する防衛策として、高価な高級品を買うことが推奨されていましたが、もはや中国の食材は全て信用が置けないものであることが明らかになったわけですね。 一方、我が国の状況を振り返ってみると、中国に比べればマシではないかと思われるものの、高級品でもニセモノが意図的に原料として使われていた例もありましたね。 高級和菓子や一流の純米酒などの原料として高値で取引されていた最高級の加工用米が、実際には農林水産省が有害物質に汚染されていて食用にしてはならないとものとして廃棄するように勧告していた米だったという事件がありましたね。 つまり、頻度や程度こそ中国のレベルまではいかないかもしれませんが、日本でも、有害で食用にできないようなものまでが、最高級品と偽って流通しているという実態があるわけです。 食品はそれぐらい容易に偽装ができてしまう商品なのです。 だからこそ、有害なものが混入している恐れがある食品には、罰則と強制力のある厳格な規制が必要なのですね。 さもなければ、事態がどんどん悪化して行くのは、これまでの事実から、日本も中国も同じ傾向にあると言えるでしょう。 中国の状況を、対岸の火事として呑気に傍観している場合ではないのですね。
お礼
ありがとうございました。
補足
>日本の食品業界はトランス脂肪酸排除にドラスティックに進んでいるはずですよ、ということです。 日本の食品業界が、行政が示した指針に誠実に対応していれば、そのようになっているのでしょうね。 でも、本当にそうなっているんでしょうか? そこを疑っているわけですね。 その根拠として、過去の食品業界の振る舞いを考えているわけです。 不正や偽装が発覚するたびに業界全体としても襟を正して再発がないように努めることを約束してきた若江ですが、その結果はどうだったでしょうか? 食品業界がモラルが高く、過去の不正を本当に反省していたなら、不正や偽装の事例が後を絶たないことなど、あり得ないはずですが、実際はご存知の通りですね。 私が一番申し上げたいのは、食品業界に対しては、性善説で臨んでは絶対にいけないということです。 性悪説に基づいてで臨むべきです。 どの会社も不正をやっている可能性があるという前提で厳し医監視の目にさらさない限り、今後も不正や偽装はなくならないでしょう。 そんな体質の業界に、自主性を求めること自体が、甘すぎるのではないでしょうか?