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カップ麺の器の内外の違いと理由について
- カップ麺の器の内側はざらざら、外側はさらさらという特徴があります。
- カップ焼きそばの場合は内側はさらさら、外側はざらざらになっています。
- 容器の外側はさらさらにすることで文字印刷がしやすく、カップ焼きそばの場合は内側をさらさらにしているのはソースにからめやすくするためです。
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前述のカップ容器の材質の話も含めてお答えします。 基本的に、紙容器はプラ容器よりも高価ですので、売る側としては使いたくないです。 それでも紙容器を採用するのは、自然に分解する素材であり、ゴミ出しの分類では(自治体の分類法にもよりますが)紙、可燃物などに当たるので処分しやすく、エコロジー的に望ましいからです。 カップ麺の容器に求められる主な性能は以下の通りです。 1)密封性 2)耐久性 3)断熱性 4)遮光性 5)情報伝達性 密封性というのは主に酸素を遮断するバリア性能のことで、味や色の劣化を抑えて長期保存を可能にするためには、酸素を通さないフィルムを容器表面に貼るなどの処理をすれば高められるのですが、コストが掛かります。 耐久性というのは製造から流通、消費まで内容物の破損を防ぐと同時に、内容物と容器の衝突に耐えること。即席麺の場合、輸送時の振動で麺が容器の内壁に突き刺さる可能性がどうしても一定の確率で生じます。容器の固さや弾力、内面の摩擦などを調整することで、その確率を下げる必要があるのです。 断熱性というのは、お湯を入れた時に外側が熱くて持てない状態を防ぐために必要です。 遮光性は読んで字のごとく光をさえぎることで、保存性を高めるために必要です。100%完全に光をカットする必要は無く、油脂の劣化を促進する波長をさえぎれば十分です。 情報伝達性は、お尋ねの印刷に関わる点であって、法律上必須の栄養成分や製造者の表示などを含みます。 ご質問は容器の内側も表面をさらさらにして印刷しやすくしない理由は何か、ということだと思いますが、結論から言うと、コストが高くつくことももちろんありますが、カップ麺では容器本体の内側に印刷することは必然性に乏しく、リスクが大きいのです。 耐久性の説明でも触れたように、容器内面は麺の突き刺しで破損することがあります。更に、油脂を含んだ麺と何か月も直に接触し続けるので、油性のインクで印刷しても色が落ちたり、その色が麺に移ったりする危険があります。たとえ食用に認可された安全なインクを使っても、色の突いた麺が消費者に受け入れてもらえるでしょうか?印刷後に色が落ちないように更にその上に透明なフィルムを重ねると、コストはもっと上がりますし、麺の突き刺しが起これば同じことです。そこまでする必要はありません。
お礼
詳細なご回答ありがとうございました、参考になりました。一つおわびがあります。私の質問で、両面さらさらなら文字等が印刷できる、と書いていますが、よく考えないでもその必要は無いですよね、これは明らかに私の質問誤りです。 私がお尋ねしたかったのは、単にどうして両面さらさらにしないのか、ということだったのです。ですから、http://okwave.jp/qa/q8688596.html に改めて書きました。書いていただいたご説明は分かりやすかったので参考にさせていただきます、ありがとうございました。