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「タニンゴト」「ヒトゴト」の言葉について

最近、TVで「タニンゴト」と言っている人をよく耳にします。 ドラマでも言っていましたし、バラエティ番組でも言っていました。 使っている意味合いからして「他人事」と言っていると思うのですが、 本来「他人事」は「ヒトゴト」と言うハズ。 私は子供の頃から「ヒトゴト」と使っていて 「タニンゴト」という言葉には、どうも馴染みがなく、引っかかってしまいます。 言葉は生きものだし、変わっていくものなので、「タニンゴト」という言い方に変わってきたってことなのでしょうか?

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  • 1311tobi
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回答No.5

 No.2でコメントしたものです。  リンク先は見ないとのことなので、全文を引用します。  NHKの話は省略します。歴史的な話は『続弾! 問題な日本語』の記述をご参照ください(諸説あるようです)。 【表記の話8──「他人事」「人事」「人ごと」「ひとごと」「たにんごと」】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1941.html  テーマトピは下記。 【質問トピック】これって正しい日本語?(22) http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=51369758&comm_id=1736067  質問の全文は下記。 ================引用開始 22 2011年05月09日 17:32 質問です。 「他人事」という言葉がありますよね。 これは「人事」「他人事」「人ごと」など色々な表記を見かけます。 私は意味や、人事はじんじとかぶることから 他人事が正しいのだと思っていたのですが… 先日Mixiでマイミクから、 それは現代においての正解であって、そもそもの正解は人事だ。 という指摘を受けました。 実際、どちらが正しいのでしょう。 ================引用終了  2つの問題を含んでいる気がする。トピの質問自体は1)のようだが、2)についても考える。 1)「ひとごと」は漢字でどう書くのが正しいか 2)「他人事」の読み方は「ひとごと」と「たにんごと」のどちらが正しいか。  1)2)とも『続弾! 問題な日本語』に一応答えが出ている。 ■1)「ひとごと」は漢字でどう書くのが正しいか ================引用開始 「ひとごと」の書き方は、「他人事・人事・ひと事・人ごと・ひとごと」のどれ?   「人事」は「じんじ」と紛れやすい。「他人事」における「他人」は熟字訓で、やや難読である。その部分をかなにした「ひと事」は「事」に多少の違和感が残る。「人ごと」「ひとごと」が穏当な書き方だろう。ちなみに、ある新聞では「人ごと・ひとごと」と書くとりきめになっている。(鳥) *熟字訓=二字以上からなる漢字の列の意味をくみ取って、まとめて訓にして読んだもの。 (『続弾! 問題な日本語』p.156) ================引用終了  これは表記の問題で、どう書いても間違いではないパターン。  表記に関するモロモロは下記参照。 ●表記に関する話 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50340503 『続弾! 問題な日本語』の記述はツッコミどころが多いが、基本的にはこういうことだろう。 「人事」は「じんじ」と読む印象が強い。熟字訓の「他人事」を読みにくいと考えるなら、「人ごと」「ひとごと」あたりが無難。  Web辞書は「他人事」も「人事」も認めている。手元の『広辞林』(1988年刊)には意外なことに「人事」しかない。やはり国語辞典は表記の問題にはあまり役に立たない。  手元の用字用語集を見る。 『朝日新聞の用語の手びき』 のってないorz。 『記者ハンドブック』(共同通信社) 他人事、人事→人ごと・ひとごと(ではない) 『例解辞典』(ぎょうせい) 人ごと ※「人事」も許容(らしい) 『記者ハンドブック』の書き方は意味がよくわからない。一般には「人ごと」で「ではない」がつくときだけ「ひとごとではない」になるってこと? ■ 2)「他人事」の読み方は「ひとごと」と「たにんごと」のどちらが正しいか。 ================引用開始 「他人事(たにんごとvs.ひとごと)」、どっち? 「他人事」を「たにんごと」と読む人がふえているが、本来は「ひとごと」が正しい。国語辞書では、多く、「たにんごと」を俗用としている。「ひとごと」を「他人事」と書いたのは、明治末あたりからで、それまではもっぱら「人事」だった(尾崎紅葉・泉鏡花など)。大正期に入ると、芥川・菊池・有島・里見トン・長与善郎などが好んで「他人事」と書くようになる。文学的な表記として登場した「他人(ひと)事」は、いささか難読、ふりがななしでは「たにんごと」と読まれる運命にあったのかもしれない。(鳥)(『続弾! 問題な日本語』p.154) ================引用終了  あのー。この記述の大半はどっちかと言うと1)の話になってませんか。内容に関しては反論する気はない。素直に鵜呑みにします。  Web辞書(全文は↓)を見ると、『大辞泉』は「たにんごと【他人事】」の項を立てて〈◆本来は「ひとごと」と読んだ語。〉としている。 『大辞林』は問答無用で「ひとごと」にふっている。ただし、「ひとごと」の説明の中に「たにんごと」とある。どう考えているのかよくわからない。  結論を書くと、「ひとごと」と読むのが一般的だろうが、もはや「たにんごと」を誤用とするのも無理だろう。自分では「ひとごと」としか読まないけど。「たにんごと」って言葉自体が、比較的新しい言葉だと思う。  元々の質問にあった「それ(他人事)は現代においての正解であって、そもそもの正解は人事だ」という指摘は、『続弾! 問題な日本語』を読む限りそのとおりだろう。  ただ、個人的な読書体験はかなり違う。当方が昔読んだ本はほとんどが「他人事」と書いて「ひとごと」だった。「たにんごと」なんて言葉は記憶にないし、「人事」と書いて「ひとごと」と読んだ記憶もない。そりゃそうだろうな。当方が読む本なんて明治末以降に書かれたものがほとんどだから。  まあ、言葉の問題の歴史的な変遷なんてとこには足を踏み入れないようにしよう。    NHKは、1)は「ひと事」または「ひとごと」で、2)は「たにんごと」は×にしている。「ひと事」はちょっとイヤだな。 (略) ■Web辞書(『大辞泉』から) http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%9F%E3%81%AB%E3%82%93%E3%81%94%E3%81%A8&stype=0&dtype=0 ================================ たにん‐ごと【他人事】 自分に無関係な人についてのこと。「まるで―のような顔をしている」 ◆本来は「ひとごと」と読んだ語。 ================================ ■Web辞書(『大辞林』から) http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%9F%E3%81%AB%E3%82%93%E3%81%94%E3%81%A8&stype=0&dtype=0&dname=0ss ================================ ひとごと0 【人事・〈他人〉事】 自分に関係ない事。他人に関する事。たにんごと。   ―とすましてはいられない   まるで―のような顔をしている →(句)人事(ひとごと)言えば影がさす →(句)人事(ひとごと)言わば筵(むしろ)敷け →(句)人事(ひとごと)でな・い ================================ 「他人事 たにんごと ひとごと」で検索すると、有象無象がヒットする。  下記は信頼できそう。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1315209628 ================引用開始 ベストアンサーに選ばれた回答 ka04zuさん 2008/3/712:40:25 「『ことば』シリーズ19 言葉に関する問答集」(昭和58年 文化庁)では、 「日本国語大辞典」(小学館 第一版)や、多くの文献、国語研究所の 調査結果を参照した上で、次のように結論づけています。 >本来の言い方としては「ひとごと」であるが、最近では、「たにんごと」という 言い方もさ行われており、これを無視するわけにはいかないと考えられる。 〔附記〕「たにんごと」は比較的新しい言い方だろうと推定したが、一つ気にな る点がある。(中略)江戸時代の文献に、既に「他人気(たにんき)」「他人 行儀」「他人ずく」「他人づきあい」など、「他人」を冠した複合語が現れる ことから見ると、「たにんごと」も、あるいは古くから使われていた可能性もある と考えられる。< 結論 「ひとごと」の方が伝統的な言い方であり、こちらを使っていた方が無難だが、 「たにんごと」が誤り、あるいは全く新しい言い方と断定することはできない。 なお、常用漢字表(及びその附表)では、「他人事」に「ひとごと」を載せてい ません。そのことも、混乱に拍車をかけている一因だと思われます。(公用文や 学校教育で「他人事=ひとごと」は使えないからです。ただ、公用文や学校教 育では、「他人事=ひとごと」という言葉自体、ほとんど使われないので、表だっ た混乱はないようですが。) ================引用終了

darian_may
質問者

お礼

ありがとうございます。とても勉強になりました。 改めて日本語の奥の深に驚かされました!

その他の回答 (5)

  • fxq11011
  • ベストアンサー率11% (379/3170)
回答No.6

一般的に文章で表記の場合は、他人事=たにんごと、です、ひとごと、と読ませたいと時は振り仮名をふる必要があります。 会話の場合は、 ひと=他人・女・もちろん人・男もあるかも、歌謡曲では・・・の女(ひと)が多い?。

darian_may
質問者

お礼

すみません。。 イマイチよくわかりませんでした。。

  • ahkrkr
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回答No.4

> 言葉は生きものだし、変わっていくものなので まさしくそのとおりですね。 もともと、「人事」と書いて「ひとごと」と読んでいたものが、 それでは「じんじ」と区別できないということで「他人事」と書くようになり、 それを「たにんごと」と読む人が増えてきた。

darian_may
質問者

お礼

とても分かりやすく説明していただき、ありがとうございました。 「ひとごと」の言葉の由来が分かって、とても勉強になりました。

  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.3

「いちりつふなばし」という高校が無いのに、「市立船橋」の甲子園中継では使われるのと同じことです。 「さいしん」というニュースのときに、品詞がそもそも違うのに「細心」ではなく「再審」(裁判のやり直し)というのと同じことです。 たしかに、ご質問の場合は、他人事をひとごとと読み、ひとごとと言えば他人事と書く、というのが常識だったのが、間違える人が増えてきたので、人ではなく他人と書かせる・印象づけるためにも「たにん」と言う人が増えてしまったのです。

darian_may
質問者

お礼

市立船橋高校を「いちりつ」と呼ぶのは、県立船橋高校と間違えやすいからで たぶん「しりつ」が正式だと分かっていて「いちりつ」と言っていると思っていました。

  • 1311tobi
  • ベストアンサー率49% (84/169)
回答No.2

 結論を先に書きます。  諸説あるようですが、一般的な説を。 「他人事」は本来の読みは「ひとごと」と読むはずでしたが、近年は「たにんごと」と読んでも「間違い」とは言えないようです。  一方「人事」と書いて「ひとごと」と読む言葉もかなり昔からあったようです。意味は「他人事」と同じです。  個人的には「ひとごと」は「他人事」で、「人事」と書いたら「じんじ」としか読みません。「たにんごと」は使いません。  詳しくは以前下記のブログに書きました。ご参照ください。 【表記の話8──「他人事」「人事」「人ごと」「ひとごと」「たにんごと」】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1941.html  以下は一部の抜粋(重言)。 『続弾! 問題な日本語』の記述。 ・「ひとごと」は〈「人ごと」「ひとごと」が穏当な書き方だろう〉。 ・「他人事」を「たにんごと」と読む人がふえているが、本来は「ひとごと」が正しい。国語辞書では、多く、「たにんごと」を俗用としている。  NHKの見解。 http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/152.html ================引用開始 「他人事」という用語は、近年「ひとごと」に加えて「たにんごと」という読みで使われることも多く、むしろ最近では一般に後者のほうを耳にすることが多いようです。しかし、「自分には関係ないこと」「自分には利害関係のない他人(たにん)のこと」などを意味する場合の伝統的な語・ことばは「人事(ひとごと)」[ヒトゴト]とされ、多くの国語辞書が【ひとごと】「人事」を採っています。また、これについて国内の主な新聞社や通信社も、「ひとごと」または「人ごと」の表記(表現)を認めているだけで、「たにんごと」「他人事」については認めていません。このような状況の中で、NHKでも平成12年(2000年)2月に放送用語委員会でこの件について改めて審議しました。その結果、「タニンゴトということばは誤読から発生したもので、原則として使わない」ことにし、従来通り「表記は○ひと事 ×他人事 読みは○ヒトゴト ×タニンゴト」と決めています。 ================引用終了

darian_may
質問者

お礼

辞書や、NHKの見解を調べた上での質問だったので・・・

noname#204879
noname#204879
回答No.1
darian_may
質問者

お礼

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