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論文添削依頼|東京都教員採用試験の過去問の添削をお願いします
- 児童・生徒の学習意欲やねばり強く課題に取り組む態度に個人差が広がっていることについて、なぜそのような状況が生まれたのか考察し、児童・生徒全員が学習意欲を高め、ねばり強く課題に取り組む態度を養う方法を提案する。
- 私が英語科教諭として実践したいことは、生徒が主体的に学び、自ら課題解決をする姿勢を育むことである。具体的には、携帯電話業界で培った「なぜ」の意識を活かし、生徒に学ぶ意味を理解させる授業やペアワークを取り入れた授業を行う。また、教材研究に精励し、生徒の学習意欲を高める工夫を行う。
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文章そのものとしてはとてもよく書けていると思います。内容については、「自前の意見」をもう少し盛り込むともっとよくなるかもしれませんね。 ご参考(になるかどうか分かりませんが…): 1.学習意欲に個人差が広がっていることは私も実習などを通じて実感しました。「将来は○○になりたい」「世界で活躍したい」など、目標を持ち、学習の大切さをそれなりに理解して授業に取り組む生徒がいるのも確かです。しかし多くは「何のために学ぶのか分からない」という声に集約される感じで、学ぶ意味を考えてみることもなく、無気力状態で授業を受けているように見受けました。 以上から私は、「学習意欲についてはプラス側に少数が、マイナス側に多数が分布している」との感触を抱いています。そして、このような生徒が増えた原因は3つあると考えます。 (1) 学習の意義に関する無関心 人間は、人間に生まれるのでなく人間になるのだと言われます。私たちは、「人間になるために」学ぶことが必要です。でなければ、あのアマラとカマラ(A.ゲゼル『狼に育てられた子』)になってしまいます。つまり私たちは「野獣に生まれ、学習によって人間になる」のであって、このことが学習の1つの意義だと思いますが、生徒の多くは無関心でした。 (2) 詰め込み授業 学習のもう1つの意義は、将来自活できるようになる、という面もあるでしょう。そのためには想像力や応用能力が求められますが、現実の教室風景にはそれを志向する雰囲気はあまり感じられず、もっぱら受験勉強のための詰め込みに追われているのが実態のようでした。 (3) 情報の氾濫 現代社会ではIT機器を利用して様々な情報が簡単に手に入ります。今の生徒は映像世代であり、情報過多症を患っています。映像は能動的な想像や思考活動を阻害し、情報過多は自前の考え方を醸成する暇を与えず、自省の機会を奪います。技術進歩を非難するのではありませんが、このような情報氾濫は成長期の生徒にとっては、利便より害悪の方が大きいと言えるでしょう。 以上が学習意欲の欠如とその原因に関する私の見方です。特に原因 (3)は、かつて経験したことのない新しい事象で、教育界はこれに対して無防備状態に等しい、と拝察します。 2.上に見たような喫緊の課題を抱える現代の教育に関わるのは、困難もあるでしょうが、それだけにやりがいのある分野でもあると思います。このような状況下で生徒が主体的に学び、自ら課題解決する姿勢を育むために、英語科教諭として授業を進める際の中心的な骨格にしたいことが、大別して2つあります。 (1) 学ぶことに関する本質的理解 まず、学期の冒頭で、「私たちはなぜ学ぶのか」「学習はいかに重要か」「情報機器と学習」「この科目(英語)の特徴や存在意義」などについて触れておきたいと思います。事始め的な内容のテーマではありますが、最近の傾向に鑑みて、始めの1,2回で終るのでなく、科目本体の授業の合間で、事あるごとに話題にしたいと思います。といっても、一方的に説明するのでなく、対話を通して、「学ぶこと」についての関心や意識を各生徒の頭の中に植えつけていければよいと考えています。なお、「情報機器と学習」については、私の前職(携帯電話業界)での経験が活かせると思います。つまり、「情報リテラシー」や「情報機器とどのように関わるべきか」といった人間学的側面から、スマホなどのIT機器を語ることができます。 (2) 実践的な学習 担当科目(英語)の授業では、特に生徒の発表能力を向上させるように配慮するつもりです。もちろん、基本文法の理解や応用も大事ですが、実際の英語の運用を念頭においた演習に力を入れます。基本文の暗唱、文章朗読、英問英答演習、ペアワーク、スピーチなど多彩な方法を取り入れて授業を進めます。このうち例えばペアワークは次のように行います。各単元で習った文法を用いて、ストーリーを作り、生徒同士で会話をさせます。例えば動詞の過去形の授業では、昨日の出来事を動詞の過去形を用いて1分程度にまとめ、ペアの生徒と会話をします。単元ごとにストーリーを作成することで、日常生活ではどんな場面で役立つのか理解できるでしょう。また、自ら試行錯誤を繰り返しストーリーを作成することで、主体的に粘り強く課題解決を行う能力が身につくものと考えます。 このような授業を行うために、教材研究に磨きをかけ、疑問に感じたことはなおざりにせず徹底的に追求し、生徒の学習意欲を高め、粘り強く課題解決を行う能力を育む授業作りに精進する所存です。 以上、ご回答まで。(添削というよりは、かなり大幅な書き換えになってしまいましたが、悪しからずご了承くださいますように。)
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- trytobe
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まず、記述させたい背景が問題の冒頭にあり、そこには、公立校の義務教育課程ならではの「全児童・生徒」に義務教育の最低限の習得と、そのための動機付けが課題だとにおわされています。 (1)で学習意欲に個人差が生じる要因を挙げさせ、(2)でそれぞれの個人差に義務教育を終えた後の社会人として巣立つまでの間に有用なスキルとしての学問、という「勉強」じゃなくて「スキル」として人生通じて役に立つものが結構まぎれてんだぞ、という動機付けを(1)の要因ごとに(2)で具体的対策案として書かせたい、というつくりの設問に見えます。 その意味では、(1)の最後は(2)の対策に踏み込んでしまっているし、(2)は本当に児童・生徒が大人になっても役に立つ知識・知恵・アイディアだ、という実感をもたせる提言になっているか、という点で正直「教師となる自分の実体験・後悔・習っていたことが天から降りてきたことで開発の壁を越えられた」、などの実感がないと、それを児童・生徒に伝えられる?、という上っ面感が拭い去れません。 最後に、そういう論述をして落ちるような社会人採用なら、そんな自治体の学校に雇われなく清々するわ!と吹っ切れてもいいと思います。そういう採点する偉い人が、きっと学校教育を改善してくれることでしょうから。