ランダムウォーカーにある矛盾について
ウォール街のランダムウォーカーという本を読みました。
そこでひとつ疑問に思ったんですが、この本では株式市場は非常に効率的で株価の変動を利用して期待リターンをあげることは不可能なので、
リスクを最小限に抑えるインデックスファンドを長期保有して期待リターンをあげることが薦められています。
すなわち効率的市場を前提にインデックスファンドを買うと得すると言っているのです。
ただ私の考えでは
株式市場はゼロサムゲームなので、
インデックスファンドを買うことが期待値プラスなら、
インデックスファンドに株を売る人は期待値マイナス。
すなわち株を売る人の合理性を否定することになるので、
効率的市場自体を否定することになり、
この説は自己矛盾をはらんでいるのではないかということです。
この本では効率的市場を説明するときに、
「道端に100ドル札が落ちているわけが無い。
なぜなら、本当に100ドル札ならすでに誰かが拾っているはずだ。」
という話が良く出てきます。
インデクッスファンドでリターンをあげるということも落ちているはずのない100ドル札を拾おうとする行為と同じなのではないでしょうか?
インデックスファンド投資は始めたいのですが、
この不安を拭い切れません。
どなたか助言のほどよろしくお願いします。
(株式市場がゼロサムゲームの理由)
株式を買うということは、株式と通貨を交換するということである。‥‥(1)
全ての交換は交換による本質的な価値の変動を伴わない限りゼロサムゲームである‥‥(2)
(1)と(2)から株式市場はゼロサムゲームと言える。