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素直の意味
「素直」の意味ですが、以下の文の場合、どういう意味なのでしょうか? 私は、素直の使い方が間違っているのではないかと思います。 よろしくお願いします。 そもそも「素直」というのが良いことだとはかぎりません。 ズルいことや卑劣なことをする時、人は大抵とても素直な気持ちです。 痴漢は満員電車の中で女性の体に触ります。すぐ近くにいる女性の体に触れたいという気持ちに素直に従ってしまった時点で彼は犯罪者です。 他人のモノを盗む時、人はとても素直な気持ちです。目の前に不用心に置きっぱなしにされた金品を前に、倫理観よりも欲望の方を素直に受け入れてしまった時に人は盗人に成り下がります。 素直に欲望に従わずに、理性で物事を判断するのが人間のあるべき姿です。
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- kine-ore
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そもそも「素直」とは、相手への思いやりを重んじるがゆえに人からの働きかけにも従順にして、しかも自身は癖がなく控えめで温厚な性質を言い表しています。 ズルいことや卑劣なことをする族(やから)は身勝手で、相手への思いやりを欠いたまま、実に劣悪な性分を曝け出すものです。 痴漢は満員電車において傍らの女性の体に触れたいという劣情に駆られ相手への悪意が剥き出しとなった行為を行った者であり、弱者への保護や思い遣りを欠落させた意味からして「素直」とは正反対の情けなくも卑怯な犯罪者です。 他人のモノを盗むのもまた卑劣な欲望であり、仮に目の前に不用心に置きっぱなしにされた金品を前にした場合といえども、それを持ち主に返そうとする倫理観よりも我が物にする欲望に駆られた行為に至った時点で盗人と謗られるべきです。 かかる自己本位の剥き出しの欲望に惑わされることなく、叶うならば人にも好かれ信頼される、そんな温和にして素直な人間でありたいものです。
一応まちがってはいないと思いますが、私もちょっと違うのかな?という気分になります。しいて言えばあまり面白くない(印象の悪い)文章だと思います。 犯罪者の心理を分析する上で、作者は自分の思いをそれに乗せたいあまりに、かなり無理をしているといった印象があります。 >ズルいことや卑劣なことをする時、人は大抵とても素直な気持ちです。 これ自体真理だとはとてもいえません。詐欺犯とまでいかなくも、自分を有利にしたいためにつくウソなど、自分の心の中で多くの葛藤を経て吐かれるのが普通ではないでしょうか。作者がいうほど単純なものではありません。 >痴漢は満員電車の中で女性の体に触ります。すぐ近くにいる女性の体に触れたいという気持ちに素直に従ってしまった時点で彼は犯罪者です。 これは、まあ例としては妥当かな、と思いますが、これだって結果として単純な本能がそうさせたわけではありますが、実際はそうでもない場合が多いのではないでしょうか。特に初犯など、誘惑に負けるまでの苦しい逡巡があったはずです(私はやったことはありませんがw)。 >他人のモノを盗む時、人はとても素直な気持ちです。目の前に不用心に置きっぱなしにされた金品を前に、倫理観よりも欲望の方を素直に受け入れてしまった時に人は盗人に成り下がります。 作者のいいたいことはわかりますが、もっと別の言葉があったはずです。どうも作為的な、無理を承知ではめ込んでいるという印象のある文章です。 回答者の皆さんの仰ること皆正しいと思います。 「素直」について、私もいい印象を持っていたのですが、こういう使い方もあるのかということを質問者様と一緒に勉強をさせていただいたことでこの文章の効用を認めようかと思いました。
素直という意味はありのままという意味なので、その文章の場合なら解釈の範囲内だと思います。 素直=ありのまま=本性=本能、といった考え方でしょう。 ただ表現として犯罪行為時に「素直な気持ち」なのではなく、「気持ちに素直」なのだと思います。 後は、最後に理性で物事を判断とありますが、理性の結果犯罪しようと思ったらどうするんですかね。 痴漢はないでしょうが、窃盗なら借金などでやむなくってこともあるでしょうし。 犯罪は犯罪ですが。
- hakobulu
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基本的に、「素直=ありのまま。従順」といった意味でしょうから、「素直」という言葉自体は良い意味なのでしょう。 良い意味、悪い意味とは何か、ということになりますが、これは、人間というものの精神構造を振り返ってみる必要があると思います。 まず、人間といっても、その基本は動物なので、本能的な感覚・感情というものが必ず存在しています。 これだけなら動物と全く変わりませんが、人間の場合、理性というものも持っています。 本能に素直になってはいけない(悪いこと)、理性に素直になるべき(良いこと)、と筆者は言いたいわけでしょう。(正否は別にして) わたしたちは通常、素直になるべき対象の是非(善悪)は不問にしたまま、「素直」という言葉を使っているのが実情だろうと思います。 単に、「強情・ひねくれている」などの対義語として使っているはずで、そのため、結果的に、「素直=良いこと」というイメージが印象づけられているわけです。 ただ、「素直」という言葉自体は対象を選ばないように思います。 たとえば、「あいつは素直な奴だ。俺の言うことを良く聞いてくれる」とやくざの親分が子分を評価することもできます。 これは、どう考えても良い意味にはならないでしょう。(むろん、やくざの親分だけにとっては良い意味です) このように、素直になる対象が何かによって良い意味にも悪い意味にもなるのは、むしろ当然、と言えます。 筆者としては、一般的に印象付けられている良いイメージだけではない、と言いたかったのだと思いますが、 ・そもそも「素直」というのが良いことだとはかぎりません。 というよりは、 ・「素直」という言葉自体は良い意味ですが、素直になる対象によっては当然良くないことになる場合もあります。 のようにするほうが、後半の展開に素直につながるような気がします。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
関連の慣用句としては無為自然ということばがありますね。 なんでもほったらかしが無為自然ではないんでしょうね。 同じようにしたいようにするのが素直ではないんでしょうね。 社会的にも、自分の範囲でもどんどん自己の首を絞めていくことになりますものね。 まぁそういう現実現象とは別に、自己がどんなもので何に素直かの問題でもありましょうね。 なんでも好きなようにやってすべてに適い、素直でいられる。 それは理想的ですね。 草は草として、鳥は酉として、虫は虫としてしかいられません。 しかし人間って、ありようが一つではない。 そこが難しい。 人間たる自己をきちんと把捉してそうなった人は、なにやっても素直でしょうし、自己に適うのでしょうね。 孔子っていう人をよく知らないが、我十有五にして学に志。から始まる述懐をしています。 そして七十にして、己の欲するところに従って規矩を超えず。といっています。 学、つまり精進と求道の道。修行ですよね。 それが十五歳。そして間違いをしないで、横に逸れないで修業して、七十になって素直になれたといっています。 77を過ぎる私は、まだ自分を毒する昼酌を脱しないで頑張っている。 困ったものだ。
- Nebusoku3
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本能のまま行動する事 ≠ 素直 お示しの例文での素直の意味は 本能のままを素直と定義されており、必ずしもその例文の中においては間違いとは言い切れないと思いますが、通説の素直とは意を異にすると思います。 素直、正直、真面目、英語を引き合いに出すと意外に理解が出来る場合があるので敢て使用すれば、天然の(本能のまま)spontaneous、 素直なhttp://kotobank.jp/jeword/%E7%B4%A0%E7%9B%B4 正直、真面目honest など色々ですね。 でも、定義が 本能に素直に行動しなさい とあった場合は、実は既に文明の社会ではなく、太古の生存競争の社会なので他の人の迷惑を省みない、状態ではないかと思います。 文としては有りますね。 競争に特化した社会になると、あながち お示しの例文も ”間違いとは言えない” のかもしれません。 それは読者次第と思いますが、自分としては 通説の素直が続いて欲しいですね。。。。。。。
その文章の書き手は、他人の反応を含めた外界の反応を無視し、自分の内面だけに注目して、さらに理性を排して、感情的な欲望に無条件に従うことを「素直」と定義しているようです。 そういう「素直」も、確かにあります。しかし、「素直」はそれだけしか意味しないということはありません。もっと、いろいろ意味があります。国語辞書の「素直」の説明を見ると、それを何とか簡潔に表そうと、四苦八苦しているのが分かります。 >素直の使い方が間違っているのではないかと思います。 その通りです。その文章の書き手が何に対してそう言ったかは不明ですが、もし一般論としてそのように言っているなら間違いです。では何が間違いなのか。それは「素直」という単語に限りません。 単語は具体的な意味を持つ文の中に置かれて、初めて具体的な意味が定まります。文は、意味を持つ文章の中に置かれて初めて具体的な意味が定まります。文章は、何らかの具体的な状況や背景があって、初めて具体的な意味が定まります。 ある単語が具体的な一つの意味に定まるには、それだけのものが必要です。その文章の書き手が、一般論としては「素直」について間違っているのは、「素直」という単語が、それだけで具体的な意味が定まると考えてしまっている点です。 P.S. その文書の書き手に、例えば「すぐ近くにいる女性の体に触れたら女性は嫌がる。自分の金品を盗まれた人は困る。他人が嫌がったり、困ったり、苦しんだり、悲しんだりするのは嫌だ。それだって、素直な気持ちだ。」と反論することができます。 そうしてしまうと、書き手は別の例を挙げて反論したりするでしょう。それにまた反論する。延々と続いて終わりません。たいていの単語はいろいろな意味に使えるということを、議論する双方が確認しておくことが大事です。そういう前提を共有しているなら、話を有益な方向に持って行くことが可能になります。
- hikaricom
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言葉の意味には、いくつかの定義があり、辞書で調べてみれば、いい意味悪い意味での使い方が見つかるでしょう。それだけのことだと思います。
- oo14
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デジタル大辞泉によると、 [形動][文][ナリ] 1 ありのままで、飾り気のないさま。素朴。「―なる山家(やまが)育ちのたのもしき所見えて」〈露伴・風流仏〉 2 性質・態度などが、穏やかでひねくれていないさま。従順。「―な性格」「―に答える」 3 物の形などが、まっすぐで、ねじ曲がっていないさま。「―な髪の毛」 4 技芸などにくせのないさま。「―な字を書く」 5 物事が支障なく、すんなり進行するさま。「餌食を―に与へざれば、痩せおとろへてぞありける」〈仮・伊曽保・下〉 この辞書の解釈では、 けっして使い方が間違っているとはおもえませんが、 ただルールに素直に従うという方向からみると素直でない=使い方が間違っているということでしょうか。 あまり良い使い方ではない。つまり、筆者は人として素直でない。という印象は受けます。