- ベストアンサー
「挽回」の意味
↓こちらと関連なのですが、教えていただきたいことがあります。 http://okwave.jp/qa/q8578383.html 三省堂明快国語辞典(第7版)で、「挽回」の意味は、どのように表記されていますか。 ご存知の方、よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
#3です。 >賛同していただけますか。^^ : もちろんノーです。^^ それは「挽回する」が「あくまでも努力や精進が働き得る、そんな可能性のポテンシャリティーや流動性・変動性のテンデンシーを持つ事項を、原状に挽(ひ)き回(もど)すという用法」だからです。 そして多くの文豪たちが記している「頽勢挽回」「家運挽回」がなによりベストマッチであることをまず認めることからしか始まらないと思います。 そもそも「挽回」できる対象は、過程名詞であり態勢可変概念が本来だからです。 しかも話者にとっては、現状には不満があり、原状に「挽(ひ)き回(もど)す」べき事態にあるとの認識が大前提になります。 野球の試合で、3点ビハインドで形勢不利な現状において、自チームに対し劣勢挽回と励ますのは、まだ敗北という結果までには至っていない、あくまで中間の過程にあるからこそ言える表現なのです。結果としての敗北挽回では意味不明で、次回雪辱・再挑戦になるでしょう。 このように、いわゆる結果名詞、態勢確定概念に「挽回」は不適合なのです。 汚名は他者にそのように認識された限りでの結果名詞ですからノーとなるわけです。 このような結果名詞(態勢確定概念)には次のような用例が順当でしょう。 汚名の雪辱、汚名の返上、汚名の帳消し 不名誉を雪ぐ、不名誉を倍返し、不名誉を清算 名誉の回復、名誉の救済、名誉を復活、名誉を再興 ちなみに「青空文庫」内において「名誉挽回」を使った数少ない用例である作家太宰治「善蔵を思う」には次のように記されています。 「故郷に於ける十年来の不名誉を恢復(かいふく)するのは、いまである。」 「これでよし、いまからでも名誉挽回が出来るかも知れぬ、と私は素直に喜んでいた。」 http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2278_20022.html これですと不名誉=汚名とすれば、実に「汚名恢復」でありまた「名誉挽回」という文言になりかねません。
その他の回答 (6)
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
>少なくとも、辞書用例として採用はされていなかった、ということですよね。 飯間氏は、「普通に使われていた=正用」という立場なのでしょう。 : 「辞書用例」だけではありません。その時代を伝える「文章用例」を一点も挙げることができない人物の勝手にして断定的な主張など聞くに値しないと申し上げているだけです。 「普通に使われていた」などと、ど素人をその気にさせるための、ためにするレトリック=刺激的かつ無根拠な断言調は許されるものではありません。 手元にある彼の「遊ぶ日本語不思議な日本語」(岩波アクティブ新書)の方なら、それなりに出所の明記があって参考にはなっているのですけどねえ…。専門の平安期の日本語でもっと活躍していただきたいものです。 過程名詞「挽回」および継続動作動詞「挽回する」が要求する目的・対象の名詞は連続的反義・反意関係上にありますから、その言葉は中間点を示すか、マイナス側に位置する可変性様態とマッチングします。 一方、結果名詞「汚名」「悪名」および瞬間動作動詞「汚名を着る」「悪名を残す」などが要求する目的・対象の名詞は両極的反義・反意関係にありますから、その両端に位置する正負・可不可・是非といった固定・確定した選択的事態とマッチングします。 とまれ、ここは切り上げるとのことですから、最後に中国語の例を挙げておきます。 「挽回汚名」という言葉があり、これは日本語では「汚名を返上する」と訳されるということです。ご参考まで。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >その時代を伝える「文章用例」を一点も挙げることができない : この点について、飯間氏にツィートしてみてはいかがでしょうか。 必ずと言ってよいほど返信はあるようですので、案外、根拠が見つかるかもしれませんよ。 結果がわかりましたら、ここで質問の形でみなさんに披瀝していただけるとありがたいですね。^^ >「挽回汚名」という言葉があり、これは日本語では「汚名を返上する」と訳されるということです。 : 現状辞書の語釈からすれば、汚名挽回は誤用であるという私見とも一致しますね。 ただ、このように訳さざるを得ないのは、あくまで辞書の語釈が間違っているという理由からであり、だからこそ「挽回」の語釈は書き換えられるべきだ、とわたしは考えるわけです。 正用か否かはさておき、「挽回」の語源的にどうであるのかという点を検証しようとすれば、「引き戻す」というのは何を引き戻すのか、ということに焦点が当たってくると思うのですが、これは、専門家でなければなかなか追求が難しい問題になるのでしょうね。 最後までお付き合いいただきありがとうございました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#5です。 >内容は別にして、いずれにせよ、当初は正用とされてきた、という事実があるのは確かなように思います。 : 「挽回」の記録のある幕末以来、戦後になるまで「汚名」+「挽回」の「当初」などありませんでした。 国立国会図書館デジタルコレクションの全種類検索で「汚名」「挽回」の組み合わせは無しでした。 「名誉」「挽回」の初出は2004年の京都外国語大学付属図書館館報編集委員会の電子雑誌で、 「喬峰は名誉を挽回する為に、自分のルーツを探す旅にでる」。 記載文章中には殆ど見つからないので、会話語の代表例である国会発言で調べた結果が次の通りです。 明治23年~昭和22年までの「帝国議会全会期」を通して、 「汚名を挽回」が昭和21年8月13日の発言、 「何とかして遞信省の汚名を挽囘致したいと云ふので」。 「不名誉を挽回」は昭和21年発言、 「從來ありました不名譽を挽囘願ひたいのであります」。 その後の国会議事録は2ちゃんねるに投稿の再録で次のようだそうです。 ◆1940~1950年代 汚名挽回…2 汚名を挽回…1 汚名返上…2 汚名を返上…10 名誉挽回…7件(ヒット8件中1件は「不名誉挽回」でした) 名誉を挽回…4件(ヒット6件中2件は「不名誉を挽回」でした) ◆1960年代 汚名挽回…1 汚名を挽回…6 汚名返上…1 汚名を返上…16 名誉挽回…8 名誉を挽回…0件(ヒット4件すべて「不名誉を挽回」でした) http://matome.naver.jp/odai/2139899391825390701 ここで肝心なのは、口頭語では1947年ころからポツポツ現れたとしても、文章語としては皆目見当たらないことです。 そして、「死にかけた日本語」で福田恒存が取り上げた頃に、文章でも現れ始め、それに対して誤用であるとの指摘もまた起き始めたということではないでしょうか。 飯間浩明本人の「三省堂の国語辞典の秘密」の文中では、結局2003年刊の高山盛次の「「汚名挽回」擁護論」とそれを散り上げた高島俊男の「お言葉ですが…(5)」応答が中心的に挙げられていますが、実際に高山盛次のその本「赤いランプの終列車 私流・日本語探検」(新風舎)は手元にあって以前から目を通しているだけに、これらの一連の是非論議の根本的弱点が瞬間動詞と継続動詞の対比や過程名詞と結果名詞の識別といった、第三の視点が欠けているために、結局水掛け論に陥ってしまうことを痛感させられている次第です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >「挽回」の記録のある幕末以来、戦後になるまで「汚名」+「挽回」の「当初」などありませんでした。 : そうなんですか。 飯間浩明氏の言は、「以前は誤用という意識はなく、誤解の余地もなかった」けれども、正用と正式に認定されていたわけではない、と解釈すれば良いのですね。 どうもお手数をお掛けしまして申し訳ありません。 お示しいただいたURLで飯間氏は、 -------------------------------------------- この「汚名挽回」誤用説はいつ頃から発生したか。私の知るかぎりでは、1976年の『死にかけた日本語』(英潮社)の指摘が早いです。それまで「汚名挽回」は普通に使われていたのに、これ以降、誤用説が強まり、今は肩身の狭い立場になった。 -------------------------------------------- とツイートしていますが、「普通に使われていた」けれども正用というわけではなかった、とkine-oreさんはおっしゃっているのだと思います。 少なくとも、辞書用例として採用はされていなかった、ということですよね。 飯間氏は、「普通に使われていた=正用」という立場なのでしょう。 >これらの一連の是非論議の根本的弱点が瞬間動詞と継続動詞の対比や過程名詞と結果名詞の識別といった、第三の視点が欠けているために、結局水掛け論に陥ってしまうことを痛感させられている次第です。 : 前回も感想を述べましたが、これは非常に興味深いご所見だと思います。 要点を絞ると、『「挽回」は「引き戻す」という意味だが、すでに完結してしまった事柄を引き戻すことはできない。よって、「遅れ・退勢」などの過程名詞は対象になり得るが、「汚名・名誉」などの結果名詞は対象とはならない。』 ということなのでしょう。 この場合、検討点が2つほど生じるかと思います。 (1)これは、≪大辞林第3版≫「(イ)もとへもどすこと」の解釈問題になると思います。その場合、「汚名・名誉」などを過程名詞として捉えることは全く不可能だろうか、という点。 (2)次に、これは、≪大辞林第3版≫「(ア)失ったものをとりかえすこと」という語釈を否定していることになります。「名誉挽回」は失った名誉をとりかえすこと、という意味なので。他の辞書でも、おそらく「名誉挽回」は可でしょう。これを否定するとなると、どうだろうか、という点。 わたしとしては、まず、「(ア)失ったものをとりかえすこと」という語釈は温存する。 次に、「(イ)もとへもどすこと」について、わたしは、【(イ’)その現状をもとへもどすこと】と変更すべきだと思いますが、これは(ア)の「失ったもの」と区別するために「その現状」という表現を使っただけであり、結果名詞も含まれます。 kine-oreさんの場合は、過程名詞のみに限定すべき、というご見解ですが、(イ)の語釈の場合、わたしは過程名詞も結果名詞も、状態を示すものであれば対象にすることができる、と考えたいわけです。 質問者があまり願望を述べすぎるのもどうかと思いますので、このへんで切り上げますが、なかなか面白い問題ではありますよね。 今回は、【挽回】という動詞は、引き戻すことが可能な、つまり完結していない過程名詞のみが対象となる、という非常に貴重なご見解を得ることができ、意義深い質問となりました。改めて御礼申し上げます。 実際の語釈がどうであれ、貴重な視点を教えていただいたと思います。 kine-oreさんのご指摘について論じようとすれば、「挽回」の語源を遡ることになりそうですが、わたしの力量ではついていけない話になりそうですので、一旦、締め切らせていただきます。(念のため8日中は締め切りません) 真摯にご対応いただきありがとうございました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#4です。 >また、汚名挽回も当初は正用とされてきた。 : 何でそんなことが言えるというのですか? 「当初」っていつのことを指しているお積りですか。 汚名返上に続けて汚名挽回をカッコつきで「誤用でない」と、辞書で初めて載せたのが今回の「サンコク」だということから、この話題が始った──そもそもの発端をお忘れでしょうか。 >わたしは、条件つきでどちらも正用。 : どんな条件か知れませんが、本当に次の4種類とも正用だと思い込んでいらっしゃるのですか。 ○汚名挽回 ○不名誉な評判挽回 ○名誉挽回 ○不名誉挽回
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>また、汚名挽回も当初は正用とされてきた。 ⇒何でそんなことが言えるというのですか? 「当初」っていつのことを指しているお積りですか。 : 飯間浩明氏のツイッターでのコメントに次のような記述があります。 --------------------------------------- ◇「汚名挽回」は誤用でない、についてなお少し。私の話は単純なことです。以前は誤用という意識はなく、誤解の余地もなかった。しかしある時(1970年代か)から誤用説が言われだした。なるほど独特な語法ではあるが、合理的な解釈はできる。ならばあえて誤用とするまでもない、ということです。◇ --------------------------------------- 内容は別にして、いずれにせよ、当初は正用とされてきた、という事実があるのは確かなように思います。(それが正しかったか否かは別問題ですが) たしかに、 >辞書で初めて載せたのが今回の「サンコク」 : なのかもしれませんが、「挽回」の語釈がそのままでは、まずいんじゃないの、ということを言いたいわけです。 発端となったコメントは、ご存知でしょうが、次のようになります。 --------------------------------------- ◇「挽回」は「元に戻す」という意味があるので、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられ、誤用ではない。これは『三省堂国語辞典』第7版に記述しました。『明鏡国語辞典』もやんわりとですが、誤用と決めつけられないことを記しています。「汚名挽回」の汚名挽回なるか、といったところ。◇ --------------------------------------- 「挽回」に関しては、大辞林や他の辞書でも、おそらく「元に戻す」としか語釈していないのだと思います。(本質問では、それを確認したかったわけですが) ≪大辞林第3版≫ (ア)失ったものをとりかえすこと。(イ)もとへもどすこと。 です。 その場合、他動詞なのですから、「汚名挽回」は当然、「汚名を元に戻す」と解釈され、ゆえに誤用である、という説にならざるを得ないのだ、というのがわたしの考え。 つまり、「(イ)もとへもどすこと」ではなく、【(イ’)その現状をもとへもどすこと】のように語釈を書き直した上ではじめて、「汚名の状態を元に戻す」という意味になり得るのではないか、ということ。 言ってみれば、これが条件というわけですね。 そうしないと、再び誤用論が復活する可能性がある、と思います。 これが私見の要点でもあるのですが。 >どんな条件か知れませんが、本当に次の4種類とも正用だと思い込んでいらっしゃるのですか。 : #3のお礼欄、また、他質問での回答(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8580543.html)もご参照願えればありがたいのですが、まず、 a.汚名挽回→(イ)汚名の現状をもとへもどす。 b.不名誉な評判挽回→これは、【「不名誉な評判」という現状(状態)】というものの想定が難しいので、適切ではないと思います。「名誉ある評判」でも同じことが言えるでしょう。 c.名誉挽回→(ア)失ったものをとりかえすこと。 d.不名誉(を)挽回→(イ)不名誉な現状をもとへもどす。 ということで整合性はとれるように思います。 「挽」の解釈にも諸説あるようで、本来はどうであったのか、ということは、なかなか難しそうです。 ただ、誤用としなくとも良い根拠があるのであれば、それで良いようにも思うわけです。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#2です。 「挽回」という語彙に関して、一連の辞書類の出処(種本)は、他でもなく「諸橋大漢和」の「もとにひきもどす。回復」ににあります。しかもその出典根拠は1694年刊の清国の官吏指導書である「福恵全書」の「巻之十四 刑名部 検験(シタイヲシラベル)」に記された次の文章にあります。 「又敢ヘテ遅報セズ軽報スルハ則チ事挽回(ヒキモドシ)難シ」(福恵全書8 21コマ) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/900682/2?tocOpened=1 そのまま受け止めれば、軽率に検屍判断してからでは原状へと「事(こと)を挽(ひ)き回(もど)す」ようなやり直しが利かないという文脈になるでしょうか。 ですから、評価や結果の固定・確定した事項ではなく、あくまでも努力や精進が働き得る、そんな可能性のポテンシャリティーや流動性・変動性のテンデンシーを持つ事項を、原状に挽(ひ)き回(もど)すという用法がもっとも自然な意味合いを成すとみてはいかがでしょう。 本来の意味では「名誉棄損」などといった確定的事項を指す「名誉」にも、別に「体面」を意味する主観的判断要素も含まれており、その側面からすれば「名誉(=体面)挽回」もさほど不自然ではないのですが、肝心の「頽勢の(原状への)挽回」「家運の(主観的原状である盛隆期への)挽回」が忘却・無視された形での、「名誉挽回」だけの独り歩きという不本意な実態が長く続いているせいで、その反作用的に「汚名挽回」などといった鬼っ子も生じたようにも思えます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >本来の意味では「名誉棄損」などといった確定的事項を指す「名誉」にも、別に「体面」を意味する主観的判断要素も含まれており、その側面からすれば「名誉(=体面)挽回」もさほど不自然ではないのですが、肝心の「頽勢の(原状への)挽回」「家運の(主観的原状である盛隆期への)挽回」が忘却・無視された形での、「名誉挽回」だけの独り歩きという不本意な実態が長く続いているせいで、その反作用的に「汚名挽回」などといった鬼っ子も生じたようにも思えます。 : 挽回は他動詞ですから、「名誉(=体面)挽回」は正当な解釈だと思います。 ただ、おっしゃるように、「そんな可能性のポテンシャリティーや流動性・変動性のテンデンシーを持つ事項を、原状に挽(ひ)き回(もど)すという用法がもっとも自然な意味合いを成す」という意味でも使われてきており、しかも、今回教えていただいたように語源的にもそうであるとすれば、「汚名挽回」は決して「鬼っこ」ではなく「正用」と判断するのが妥当でしょう。 では、なぜ誤用とされてきたのかといえば、元来もっている意味を辞書編纂者が正確に語釈してこなかったから、というのがわたしの考え方です。 今回、ツィッターに投稿したかたは勇気があると思いますが(むろん、宣伝効果も狙ってのことでしょう)、「正用」とする根拠を、まだ明確にしていないのではないか、と推測したわけです。 つまり、これを正用とするためには、「挽回」の語釈から変更する必要があるでしょう。 それが行われているか否かが、今回の質問の契機となったわけです。 繰り返しになりますが、本来は誤用ではなかったはずです。 大辞林(第3版)は、 (ア)失ったものをとりかえすこと。(イ)もとへもどすこと。 となっています。(わかりやすくするために、私的に項目名を追加してあります) この語釈の場合、 「名誉挽回=ア」となりますが、 「汚名挽回」は、アでもイでも意味が通らなくなるため、誤用とされてきたわけでしょう。 汚名を取り返すのはおかしいですし、汚名をもとへ戻しても大変だからです。 つまり、この(イ)は、「現状をもとへもどすこと」と語釈する必要があります。 そうすれば、「汚名の現状をもと(=汚名の無かったころの原状)へもどすこと」という意味にすることができます。 辞書編纂者の方々は、今まで、この点に気づいてこなかった。 そのため、本来の意味的には正用であるが、辞書解釈的には誤用である、という結果を招来してしまったのだと思います。 いかがですしょう? 賛同していただけますか。^^
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#1です。 >同じ会社なので、その可能性はありますが、実際にどのように記載されているのか知りたいと思いました。 : まずご呈示の「三省堂明快国語辞典(第7版)」なるものは存在しません。 今回のツイート騒ぎは「新語に強い国語辞典」が謳い文句の「三国(サンコク)」の昨年末出した「第7版」において「誤用ではない」と明記したことについて、その編集者の一人のツイッターをめぐってのことです。 「メイカイ」さんこと「新明解国語辞典第7版」ではその誤用・正用の明記はありません。 http://www.ytv.co.jp/blog/announcers/michiura/2014/03/post-2127.htmlindex.html http://news.yahoo.co.jp/pickup/6115482 https://twitter.com/IIMA_Hiroaki
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
こちらで確認できます。 「国語辞典編纂者で『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明さんが「挽回」は「元に戻す」という意味があるので、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられ、誤用ではない。これは『三省堂国語辞典』第7版に記述しました。」 http://news.ameba.jp/20140502-195/
お礼
ご回答ありがとうございます。 上記の質問で、#6さんが、 『 三省堂明快国語辞典(第7版)に採用されたものですね。』と、おっしゃっていますが、この辞典でも、「挽回」の意味自体について、 ≪大辞林 第3版≫ 失ったものをとりかえすこと。もとへもどすこと。回復。 http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea … と全く同じに記載されており、変わっていないということでしょうか。 同じ会社なので、その可能性はありますが、実際にどのように記載されているのか知りたいと思いました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >もちろんノーです。^^ : \(-_-;)/。残念です。^^; >このように、いわゆる結果名詞、態勢確定概念に「挽回」は不適合なのです。 汚名は他者にそのように認識された限りでの結果名詞ですからノーとなるわけです。 : なるほど、そういう視点があるわけですか。 なかなか興味深いと思います。 おっしゃっている意味が、やっと(たぶん)理解できました。 その意味で「名誉挽回」も「汚名挽回」も誤用である、ということになると思いますが、大辞林も大辞泉も(本来的な意味を把握していないという点で)間違っている、というご見解ですね。 たしかに、おっしゃるところの「劣勢挽回」に対する「敗北挽回」、あるいは、今思いついたところで「遅れをとりもどす」に対する「遅刻挽回」などは誤用になると思います。 敗北や遅刻という結果自体は取り消したり、取り戻したりすることができないからでしょう。 一敗は1敗ですし、一回の遅刻は遅刻として記録されます。 ただ、どうでしょうか、「汚名」というものは「不名誉な評判」ですから、取り消すことができるのではないでしょうか。 この辺りも面白い論議が可能になりそうですが、また、時を改めてということにしたほうが良いかもしれません。 ここで、ちょっと整理します。 大辞泉では、「名誉挽回」は可だが「汚名挽回」は不可だ、と言っていますし、他の辞書もおそらく同様なのでしょう。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/33099/m1u/%E6%B1%9A%E5%90%8D/ kine-ore説では、どちらも誤用。 話題になっている飯間浩明氏はどちらも正用。 わたしは、条件つきでどちらも正用。 そして、「名誉挽回」も「汚名挽回」も正用であるのなら、また、そう思うが、その大前提として、「挽回」の語釈を書き換えるべきではないか、というのが私見の骨子です。 これは、「名誉挽回」も「汚名挽回」が正用であることを前提にしたものですね。 kine-ore説は、そもそも、どちらも誤用なのだから、正用を前提にした話は意味がない、というお立場なのでしょう。 ただ、辞書では、少なくとも「名誉挽回」は正用とされていますよね。 また、汚名挽回も当初は正用とされてきた。 つまり、どちらも正用というのが正しいのではないだろうか、と思うわけです。(kine-oreさんにしても、「汚名」に「退勢」と同様の性質があるのであれば正しいと認定なさることも、やぶさかではない、ということだと思います。興味深いご見解ですし、これは、独立した論点として取り上げるに価するもののようです) しかし、「挽回」の語釈に齟齬が生じていたために誤用の濡れ衣を着せられてしまった。 どのあたりに齟齬が生じていたのか明らかにすれば、問題は解決するように思うのですけどね。 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8580543.html