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独創性を持つか否定の2択という幻想
- 経営学でいえば、常に新しいことをしましょうというヒューステリックがあったように思えます。
- 個人主義、利益を追いかけるというのは日本がオイルショックのころの不振のアメリカに思えます。
- 実際は機能的組織でも分業とか組織内の個性のような正規分布したものが必要かと思うのですが、私の考えは間違っているでしょうか?
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欧米とか中韓とか、日本以外の国は一部の優秀な人が 全体を引っ張っていこう、というトップダウン体制を とっています。 こういう国では、トップの人には独創性が求められ、 個が要求されることになると思われます。 その反面、引っ張られるその他大勢には個は要求 されません。 これに対して、日本では全体でワアワアやっていく というボトムアップ体制です。 こういう国では協調性が要求され、その反面「個」が ないがしろにされがちです。 ”全員が独創性をもたないといけないとか、持ってはいけないとかの2択じゃなくて、 実際は機能的組織でも分業とか組織内の個性のような正規分布したものが 必要かと思うのですが、私の考えは間違っているでしょうか?” ↑ 米国のような国では、トップに立つ一部の人だけに 独創性が要求される、ということになると思います。 だから正規分布ではないでしょう。 正規分布は日本向けですね。 その意味で、質問者さんの考えは正しいと思います。 尚、全員が独創性を発揮したら、組織として成り立たなく なると思います。 ”実際はチーム力で8人で寄せ集めにすると6人分くらいとか逆に集まっても、 力が落ちるケースが生じるといいます” ↑ これは国によって異なると思います。 ある中国の社会学者が日中人の比較を研究したことがあります。 20年に渡って数百項目を比較したのですが、日中間に 差はない。 それどころか、行動力などでは中国人が日本人を上回る結果を しめしました。 それで、その学者は困りました。 「じゃあ、どうして中国は日本に敵わないのだ?」 それに対して、台湾の小説家が答えました。 「一人なら、中国人は竜で、日本人はブタだ。 しかし、三人集まると中国人はブタに、日本人は竜に 変身する」 日本人は全体の為に個を押さえた仕事をし、その結果 1 + 1 = 3 になるが 中国人はお互いに足を引っ張り合うため、 1 + 1 = 0 になってしまう。 ”「個」に過敏な感じがするんですが” ↑ 日本は母性社会ですから、個が全体に埋没しがちに なります。 米国は父性社会ですから、個が浮き上がります。 ”集団では社会的手抜きなど生じたり、牽制しあったりするので、個が大事だみたいな” ↑ 集団方式の日本では手抜きが多いでしょうか? 手抜きは米国の方が多いと思いますが。 個を重要視し過ぎると、組織としてのまとまりが 無くなりませんか? ただ、集団方式の日本では責任の所在がはっきりせず 誰も責任をとらない、という欠点もあります。 反面、全員の責任だ、という連帯意識が強くなります。 ”アメリカが再び、復活したため、アメリカを見習えという感じで「個」の独創性が必要と” ↑ ライバルであるソ連が崩壊したのでそう見えるだけ ではないですか。 米国の長期凋落傾向は変わらないと思います。 GDPが増えているのは、移民による人口増加が原因でしょう。
お礼
うまく解説していただきありがとうございます。 おっしゃる通りですね。トップの独創性か正規分布でないとみんなが「個」であれば、当然組織にならないですね。 中国と日本の比較もおもしろいです。 父性社会、母性社会。いろいろ興味のある話ありがとうございました。 ご回答ありがとうございます。