No.3です。その後検討したところNo.3の解が、外周部分の長さを3等分する分割で切断する距離の合計が最小になる場合であることが分かりました。
まず、正方形の外周を3等分する3点と正方形の中心を結ぶ線分で分割される3つの図形の面積は常に等しくなります。なぜならば、分割された3つの図形は、正方形の中心と4頂点を結ぶ線分によって2つまたは3つの三角形にさらに分割することができますが、この三角形の底辺の和は正方形の外周の3分の1であり、高さはすべて正方形の各辺から正方形の中心までの距離で共通だからです。これを逆に言うと、正方形の外周を3等分する3点すべてを通る直線で分割する場合は正方形の中心を通らなければ不可能です。
また外周を3等分する3点のうち一つの位置が決まれば、ほかの2点の位置も定まりますので、1点P1が最初に下の図の原点Oにあるとすれば、P2は(10,10/3)に、P3は(10/3,10)にあります。
ここで秒速1cmでP1が原点から反時計回りにAを通ってスタート時にP2がいた位置まで移動するとします。40/3秒後にはP3がスタート時にP1がいた位置に来ますので後はその繰り返しです。
t秒後の3点の位置を求めて、正方形の中心(5,5)を結ぶ3本の線分の長さの和をf(t)とすれば
(1)0≦t≦10/3 のとき P1(t,0)、P2(10,10/3+t)、P3(10/3-t,10) f(t)=√((t-5)^2+25)+√((t-5/3)^2+25)+√((t+5/3)^2+25)
(2)10/3≦t≦20/3のとき P1(t,0)、P2(10,10/3+t)、P3(0,40/3-t) f(t)=√((t-5)^2+25)+√((t-5/3)^2+25)+√((t-25/3)^2+25)
(3)20/3≦t≦10のとき P1(t,0)、P2(50/3-t,10)、P3(0,40/3-t) f(t)=√((t-5)^2+25)+√((t-35/3)^2+25)+√((t-25/3)^2+25)
(4)10≦t≦40/3のとき P1(10,t-10)、P2(50/3-t,10)、P3(0,40/3-t) f(t)=√((t-15)^2+25)+√((t-35/3)^2+25)+√((t-25/3)^2+25)
このf(t)のグラフを描くと(1)(2)(3)(4)とも同型であることがわかりますので、(1)について最小値を求めます。
tで微分するとf'(t)=(t-5)/√(t-5)^2+25+(t-5/3)/√(t-5/3)^2+25+(t+5/3)/√(t+5/3)^2+25
ここで第2項の分子が0となるt=5/3のとき
f'(5/3)=-10/√((10/3)^2+25)+0+10/√((10/3)^2+25)=0 で、この前後でf'(t)の符号が負から正に変わるので、0≦t≦10/3の範囲では f(5/3)=5+(10√13)/3≒17.0185…という最小値をとります。
これはNo.3の解に一致します。
お礼
回答ありがとうございます。 最初の方法はクリームの量が公平ではないもののケーキの大きさを知らないままでも、三等分できますね。 正多角形を外周部も均等になるよう三等分する切り方は他にもあると思いますが、これもケーキの大きさを測らずに出来るというのは素晴らしいです。