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中国の偽物商品作成のための情報収集手段
中国の偽物商品作成のための情報収集手段について教えてください。 自動車・衣料品・日用品・菓子類からスリッパに至るまで日本製品の偽者が販売されているようなのですが、あっちのメーカーがどのようにして日本商品の情報を得るのでしょうか?
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質問者様は日本で流通している物が日本で生産され、日本でしか販売されていないとお考えですか? アジアで流通している一般的な消費財は世界の工場となった中国で作られている物が多いです。 特に百円均一のお店で売られているの商品の7割以上が中国製です。 電化製品も冷蔵庫、洗濯機、掃除機等日本メーカー製を買っても中国工場で作られています。 また、車も日本車メーカーを含めほぼ世界中の車メーカーが中国に工場を持っています。 以下中国に工場やライセンス先を持つメーカー(巨大メーカーのみ) 自動車:ホンダ、トヨタ、日産、マツダ、フォード、GM、VW、メルセデスベンツ、BMW 家電:パナソニック、東芝、日立、三菱電機、フィリップス 食品:日清(食品、オイリオ、製粉)、ハウス食品、キリン、キューピー、サントリー、ニチレイ、加ト吉、アサヒ、サッポロ、グリコ、カルビー、マルハ 上記のように日本の有名なメーカーで中国に工場を持っていない方が少数派です。 つまり、日本までわざわざ来て商品を持って帰るのではなく、元々中国で作られている商品をコピーしているわけですね。 出来の良い偽物の多くはライセンス品のコピーから始まります。 ・ライセンス品から自社生産へ 最初は中国地元資本の組立工場が海外メーカーに依頼されて製品を生産します。 ↓ 組立工場で製品生産時に大量に出来てしまうB級品や不良品を地元販売店に卸すようになります。 ↓ 海外メーカーとのライセンス契約が終わると、生産マニュアル等を模倣して自社ブランドで生産を開始します。 ↓ 海外メーカーに似たコピー品の完成です。 上記は家電製品など中国政府の認証の必要な「マトモな」コピーの始まり方です。 この場合、生産マニュアル等の情報自体は海外メーカーから合法的に入手できます。 また、コピーの容易な製品は横流しで生産します。 これらの多くは錠剤の薬品(はっきり言うとバイアグラ)などで多く用いられています。 ・横流しで始まる場合 錠剤薬品の海外生産メーカーが中国で自社生産する。 ↓ 箱などの包装材や説明書などの印刷物を中国メーカーに発注する。 ↓ 海外生産メーカーの発注担当者が独立。 ↓ 以前同様の包装材や説明書などを納入場所だけ変えて発注 ↓ 薬効果の無い粉末を固めて似せた薬剤を入れて販売 この場合、情報収集等は必要ありません。ただ、人脈だけです。 人脈も無い場合は現物を印刷屋に持ち込んで依頼する場合が多いですが、この方法で作成すると出来の悪い偽物になります。 まとめると、複製の難しいものは海外メーカーにノウハウを貰い生産し、複製の容易なものは適当に作ります。 日本向け製品は中国で日常的に生産されており、日本から持ち込む必要はありません。 以上質問者様の参考になれば幸いです。
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- chie65536(@chie65535)
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>あっちのメーカーがどのようにして日本商品の情報を得るのでしょうか? 日本のメーカーが「おたくの工場でコレ作って」と、すべての情報をくれるから、情報は日本から勝手にやって来ます。 中国のパチモンメーカーは、日本が生産を委託している中国工場と結託しています。 中国工場は、日本からの発注数よりもちょっと多めに作って、多めに作った分を「不良品」として日本メーカーに報告します。 例えば「1000個作ったら50個の不良が出たので、材料費は1050個分かかりました。完成品は1000個で、50個は不良品で廃棄します」って報告します。 そして、廃棄する筈の50個は、「廃棄業者」を名乗っているパチモンメーカーに「廃棄」させます。 このように、元請けである日本企業に金を出させて多めに商品を作り「不良品」名目でパチモンメーカーに流しているのです。 そして、パチモンメーカーは、材料費も作成費もかける事なく、パッケージだけ自社のに取り替えて「不良品だった筈の物」を売るのです。 このように「本物とまったく同じ偽物」もあります。本物と同じ工場で作ってるんだから、当然、品質も材料も本物とまったく同じです。 日本でこんな事をやったら、意匠登録とか商標登録とか色んな面で問題になりますが、中国には関係ありません。
お礼
回答ありがとうございます。 などほど、不良品として扱って別商品名で市場に横流してるんですか? おどろきます。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、これも中国リスクなのですね。