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ガラスの濡れかた

HOYA製の高級できれいなガラスは洗うとなんとなくしっとりしますが、水がしみこんでいるのですか? ガラス製のpHメーターはガラス管の内に入っている薬品が、少しずつ外に染み出す速度を測っているのですか? ガラスって水を通すのですか?それにしては、ガラスコップやガラスビンに水を入れっぱなしでも、水が底から漏れる心配は不要ですよね。 不思議なので、水に触れたガラスに何が起こっているのか、教えてください。

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noname#6829
noname#6829
回答No.1

ちゃんと説明しようと思うとかなり難しい話になるのですが・・・(^^; まず、pH 測定に用いられるガラス電極については、 http://www.j-sl.com/chn/write_06/06_main04.html http://global.horiba.com/support/cafe/cafe10.htm で、ガラス薄膜と水素イオンとの関係について触れられていますので、難しい解説ですがだいたいどんなことが書かれているかを拾い読みしてみてください。簡単に言えば、溶液の水素イオン濃度(pH)に応じて水素イオンがくっついたり離れたりしているのはガラスの表面の部分のみである、ということです。 で、次に「高級なガラス製品を洗うと表面がしっとりする」ことについてですが、上の説明に出てきた解説ホームページの化学構造の図も参考になると思いますが、ガラスという素材自体が基本的に親水性(水になじむ性質)を持っているのです。ですから、ガラスが水に濡れると水は表面に広がってなじみ(表面に水の超薄膜を形成する)、しっとり・つやつやした感じになります。ただ、普通に形成されただけのガラスでは、表面が必ずしも均一・滑らかでなかったり、不純物が含まれていたりして、水をはじく部分ができたり曇りを生じたりするので、あまりきれいに見えない場合が多いのではないかと考えられます。高級なガラス製品というのは、素材のガラスが高純度であることや(さらにガラス素材自体も屈折率が高いなどきれいにみえる工夫をされている部分もありますが)、表面が非常に滑らかに磨き上げられていることなどもあり、この親水性がより実感しやすいのでしょう。 曇りのあるガラス表面に石鹸などをつけて磨き、水で流して洗うと、一時的にではありますがつやが回復します。これは、使った石鹸の界面活性効果で水の薄膜が均一に広がるようになるためのようです。 ちなみに、このガラスの親水性を利用して、車の表面にガラス系のコーティング素材を用いることが流行しています。水がなじみつや出し効果があり、また汚れ落ちがよくなるといった効果があるようです。

lllll
質問者

お礼

ものすごくわかりやすく、 しっとりしているのも気のせいではないということで、 感動しました。 ありがとうございました!

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