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グルメな表現、どちらが美味しそうでしょうか?
グルメレポートで二つの記事があったとします。 「まるで海の宝石箱のような」的なグルメリポーターが例えるような文学的表現を使った記事と、「新鮮なネタは、今朝、漁港に水揚げされたものです。」のように、ひたすら忠実に注文したメニューを解説する記事、どちらが読みたいですか?
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一概には言えないでしょう。 巧みな比喩表現は文章を絶妙の味わいにします。陳腐な比喩表現は文章を腐らせます。 問題は「巧みな比喩表現」や「陳腐な比喩表現」の明確な基準がないことです。 たとえば「まるで海の宝石箱のような」という比喩はどんな印象ですか? 「巧い」と思う人もいれば「クサい」と思う人もいるでしょう。「古い」と思う人もいそうです。 「巧みな比喩表現」なら大歓迎ですが、自分では絶対にそんな文章を書こうとは考えません。「味の描写」は、「自然描写」よりむずかしい気がします。 詳しくは下記をご参照ください。 【第2章5比喩の使い方】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-133.html ================引用開始 うんと簡単な例で考えよう。 白い花が咲いているのを見たとする。身辺雑記なら庭先で、旅行記なら旅先で、ってことになるだろうか。その花のことを書こうとすると、「白い花が咲いていた」と書くだけではなんか物足りない。いろいろある白のなかでも「どんな白なのか」、「どんな様子で咲いていたのか」を書きたくなる。さらに、その花が「どんなふうに見えて」、そのことによって「どんな気持ちになったのか」なんてことも付け加えたくなる。こうなると、比喩のひとつも使いたくなるのが人情だ。 どの程度比喩を使うのかは、各自の表現力と相談してもらうしかない。表現力に自信のある人は、好きなだけやればいい。表現力に自信のない人は、できるだけ控えめにするほうがいい。そうしないと、クサい表現になる。「クサい表現」って言葉が曖昧に感じられるのなら、〈悪しき文学趣味〉って言葉を使っておこう。個人的には「控えめ」よりももっと消極的で、花について書くこと自体を避けたくなる。だってクサくなるのヤだもん。 自然描写ってのは、限りなく芸術文の領域に近い話になる。情景描写ってのも、それに準ずる。先にあげた〈雪をもあざむく白〉や〈抜けるような青い空〉の例を見れば明らかだが、ウカツにやると取り返しのつかないことになる。〈アホらしい紋切り型〉であるうえにクサい表現なんだから、かなり悲惨だ。 実用文派の文章読本のなかで比喩のことがあまり語られていないのは、このへんの問題のせいだろう。ごく少数の勇敢なセンセーを別にすると、危険を察知して回避している。 先にあげた『読ませる技術』(山口文憲)の例が典型だ。コラム・エッセイをテーマにしているんだから、本来なら比喩についてもっと説明していても不思議ではない。しかし〈比喩は文章の味と香りを決める大事な調味料〉(隠喩)としながら、〈アホらしい紋切り型はよしましょう〉としかいっていない。 この〈調味料〉の例だけでなく、『読ませる技術』には巧みな比喩がいろいろ出てくる。そういう比喩の使い手でさえ(「使い手だからこそ」か)、具体的な使い方の説明を回避してサラリと流している。説明するのはとんでもない難題、ってことがわかっているからだ。 ウマい比喩ならどんどん使えばいい。しかし、ウマい比喩の作り方のマニュアルなんて存在しないし、比喩のデキの善し悪しを判断する基準もあるわけがない。それなのに、ヤタラと比喩の種類を並べたり、長々と比喩の効果を語ったりしてなんの意味があるのだろう。それがどれほど無責任で罪作りなのか、わからないのかね。単なる「見せびらかし」で、もっといえば悪質な「そそのかし」だ。フツーの人がフツーに比喩を作ったら、どんなことになるのかは簡単に想像できる。確実にヘンな文章になる。子供が相手の場合は話がまったく別になるが、イイ大人相手にバカなことをすすめるんじゃない……こういう感情的な書き方をしてはいけません。 ================引用終了
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- kyo-mogu
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昔は宝石箱のようなが多かったけど、現在はそういった表現をしても理解されない事も多いので、普通に新鮮なという事を言う方が通じますね。 比喩とかが伝わりませんから。書かれたことそのまま理解する形が多いね。 たとえ話でも相手が理解出来ない物を持ち出しても通じませんから。 現代なら新鮮なネタがよろしいでしょう。
お礼
有難うございます。 万人に理解され、なおかつ新鮮な表現が良いのですね。
- ueshita123
- ベストアンサー率17% (281/1643)
海の宝石箱の方。 「まるで海の宝石箱のような」はダメですが 古いという意味ではなく、〆てから寝かしたほうがおいしくなる魚もありますので(鯛とか)新鮮だからおいしい、とは感じないですね。
お礼
有難うございます。 状況に応じて分かりやすく伝えられる、比喩表現が良いということですね。
- KoalaGold
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新鮮なネタに一票。 綺麗な魚よりピチピチな魚。
お礼
有難うございます。 研ぎ澄まされた感性が必要な感じですね。
お礼
有難うございます。 読ませるウマい比喩を適度に使うことが、良い文章を書くことなのですね。