なぜ地球内部の熱は核分裂の熱なのですか
地球内部の熱は核分裂によって発生した熱だと言われていますが、どんな根拠でそのように考えられるのでしょうか。
上部マントルは超塩基性岩でできていると思いますが、超塩基性岩には特に放射性元素が多いわけではないですよね。地殻には花崗岩や砂岩が最も普遍的に分布しますが、超塩基性岩の放射性元素の含有率は花崗岩や砂岩のそれとだいたい同じですよね。だとすると、超塩基性岩ではつまり上部マントルでは核分裂の熱はそれほどたくさんは発生しないのではないかと思います。
下部マントルと地核には、上部マントルや地殻に比べて多くの放射性元素が含まれているのでしょうか。もし含まれているのなら地球内部の熱は核分裂によって発生した熱だというのは分かるのですが、それなら下部マントルと地核に放射性元素がたくさん含まれているとする根拠は何でしょうか。
地球内部の熱を人間が感じることのできる主なものは溶岩の噴出や温泉ですが、溶岩や温泉水には放射性元素やその崩壊生成物が多く含まれているわけではないですよね。ということは、地球内部の熱が核分裂によって発生したものだとする考え方を溶岩や温泉水は否定しているように思えるのですが。
それとも、マントルや地殻の放射性元素の含有率は花崗岩や砂岩のそれとほぼ同じであっても(つまり、放射性元素の含有率は小さくても)、地球内部には核分裂の熱が溜まることに、計算上、なるのでしょうか。素人の感覚的にはとても溜まるとは思えないのですが...。
地球内部の熱は核分裂によって発生した熱だと言われていますが、どんな根拠でそのように考えられるのでしょうか。
お礼
大変ご丁寧に教えていただきましてありがとうございました。 地球が出来た頃の熱がまだ冷え切ってないと、前のお二方に教えていただいたのですが、さらに丁寧に説明をしていただいたので、これはとてもよくわかりました。 ありがとうございました。助かります。