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こんにちわ ではなく こんにちは
最近「わ」と「は」の使い方が間違っていますよね!!今日のテレビ(TBSの金スマ)にも「こんばんわ~」と字幕が入っていました。 気になるのは自分だけでしようか?
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この格助詞をめぐる過去200年9月以来の質問14回とその回答数延べ84件ほどをざっと目を通してみました。その上で、以下のような点を踏まえてこの問題に挑んで見たいと思います。 1.迷うなら、教えるならまず「こんにちは」 これまで発音「わ」の内で助詞「は」だけ例外的に「こんにちは…」とさせてきたので、逆にこれを構文の省略形とせず独立語としてあつかうならば、むしろ「こんにちわ」となるという主張もまたありえたのだが、昭和61年の「現代仮名遣い」では改めて「こんにちは」を「よりどころ」に「個々人の表記にまで及ぼさない」としています。 昭和61年7月1日、内閣告示第1号「現代仮名遣い」 「第2 表記の慣習を尊重して」 「2 助詞の「は」は,「は」と書く。」 「例 これはこれは こんにちは こんばんは」 「注意〕次のようなものは,この例にあたらないものとする。 いまわの際 すわ一大事 雨も降るわ風も吹くわ 来るわ来るわ きれいだわ」 この告示はあくまで「語を現代語の音韻に従って書き表すことを原則」に立った上で、法令などの表記の「仮名遣いのよりどころを示す」もので「各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」と前書きしています。 http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan61.htm ですからこれは、それ以前の昭和21年11月16日、内閣告示第33号「現代かなづかい」での「第四 [ワ]に発音される[は]は、[わ]と書く。たゞし助詞の[は]は、[は]と書くことを本則とする。」が緩められた形ともなります。 http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan21.htm 2.国語学習の難易度と時代的要請の推移など 「文部省編纂「小學教科書」(1873/明治6年)に復古假名遣が採用された。その後、「棒引假名遣」による中斷はあつたものの、1946(昭和21)年まで復古假名遣は教育現場で用ゐられた。」(http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/kokugo/rekishi/FukkoKanadsukahi.html) 尺貫法からメートル法へと換わるにあたって、当時の現場では長年大混乱が続いたことを思い起こします。この仮名遣いについても、当時の大人たちは音の通り「こんにちわ」と書くと「こんにちは」と直されなければならないのか困り、小学生の自分の子供に新しい書き方を教わっていたケースなどが思い起こされます。 「えー、どおもです。私にわ、海えゆくため、じやーさよなら、いってくるわと…」などと書こうとして戸惑った世代があったと今にして思い起こされます。 3.五十音図と「は」行の音節・音韻の推移 一般的には、古来「パァ(pa)」→「ファ(fa)」となり、やがて「わ」と同様の発音になっていったといわれています。 ここで荒っぽい例ではありますが「母は」をかなふりしてみると、 1)ぱぁぱぁぱぁ 2)ぱぁぱぁふぁ 3)ふぁふぁふぁ 4)ふぁふぁわ 5)ははわ 以上から、この問題については、正しいかどうかという一元的な解を出すものではなく、これまでも並み大抵ではない事情や経緯や歴史が背景にあるのであり、今後もなおこの変容は続いて行くのだという、理解や学習意識の見直しの上での寛容や信念の相互せめぎあいが、このように度々あっても良いのではないでしょうか。 「この路は真実一路の道なれど、真実鈴振り思い出す。」 このOKWebのように、いつも皆で確かめ合うというのはとてもありがたいことだと思います。
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- briony
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英語も変化していきましたが、発音に近い表記になるのは、わたしは理解できます。 蝶々が てふてふ と書かれていた時代もありましたが、いまでは ちょうちょう の方がしっくり来ます。 当時は反対論者がけっこういたんですけどね。 私は、外国で日本語を教えるとき、 konban ha と書いて konban wa と読ませるほうが、ひっかかっています。
お礼
ご返答有難うございます。 >外国で日本語を教えるとき、 konban ha と書いて konban wa と読ませるほうが、ひっかかっています。 たしかにそうですね~。キーボードでもロ-マ字入力の場合 「ha」と打たないといけないですし。 国際化と共に変わっていくのでしょうか?
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お礼
ご返答有難うございます。 お詳しい方の良回答をいただき、大変良く理解できました。 >この問題については、正しいかどうかという一元的な解を出すものではなく、これまでも並み大抵ではない事情や経緯や歴史が背景にあるのであり、今後もなおこの変容は続いて行くのだという、理解や学習意識の見直しの上での寛容や信念の相互せめぎあいが、このように度々あっても良いのではないでしょうか そうですね。そうやって昔から言語は進化(変化)してきたのだと思います。 >このOKWebのように、いつも皆で確かめ合うというのはとてもありがたいことだと思います。 私のこのような質問に対して、たくさんの方のご返答をいただけて大変嬉しく思います。少なくとも私は大変勉強させられました。