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漢方薬「冠元顆粒」について
『劇的な血液さらさら効果があり』、長期間の服用が特徴の漢方の常識を超えた即効性を持つ漢方としてあるサイトに紹介されている「冠元顆粒」についてお尋ねします。 その1.ツムラ、武田薬品等の著名な薬品メーカーのサイトに紹介されていない理由は? その2.<新薬にもハーブにもない即効性>というのが気になります。マイナスファクターはないのか? その3.成分の中の川弓は血行を改善する漢方薬の中に見たことがありますが、芍薬・丹参・紅花・木香・香附子を見かけないのはいかなる理由か? 以上、漢方薬の素人ですが、よろしくご教示ください。
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生薬に関係した経験から、多少調べてみた範囲で回答してみます。 この「冠元顆粒」という漢方製剤は、1990年にイスクラ産業が一般薬として厚労省の承認を受けたもののようです。 生薬の「丹参(タンジン)」を主薬としたものです。 「丹参」という生薬は、中国で一番古い生薬の書物である『神農本草経』にも掲載されているものですが、従来日本の漢方薬ではあまり用いられていないため、知名度が低いようです。 従って、日本で漢方製剤を製造販売している代表的な会社の、「ツムラ」「小太郎漢方」「クラシエ製薬」などでも使用していない生薬ではないかと思います。 一般用医薬品である漢方製剤は、従来210処方(現在は236)について、古来の漢方処方に基づく配合量が厚労省により定められており、これに合致するものは特別な臨床試験のような資料を提出しなくてもよいため、割と簡単に製造販売することが可能なのです。 ところが「冠元顆粒」は古処方に基づくものではなく、独自の新処方なのではないでしょうか。 ですから、当然他の漢方薬メーカーでは、この名称が見当たらないのだと思います。 配合されている他の生薬である「川芎」「芍薬」「紅花」「木香」「香附子」は、それぞれ広く使用されている生薬です。 「芍薬」:鎮痛・鎮痙、収斂、緩和作用 「紅花」:血行促進 「木香」:芳香性健胃 「香附子」:芳香性健胃・消化、発汗、解鬱、浄血、通経、鎮痛 「丹参」と「香附子」以外は、日本薬局方に収載されている生薬です。 ご参考までに、「丹参」の効能・効果については、いろんな研究機関での試験で評価されているのは事実のようです。
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- technatama
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私は漢方の詳しい知識を持っているわけではありませんので、関係資料の紹介だけしておきます。 厚労省からの「一般用漢方処方の取り扱いについて」という承認方針等の通知にある210処方の中に、質問者様の「お礼」欄に記載された4処方はいずれも収載されています。 その中の〔効能・効果〕として記載されている内容を転記しておきます。 「抑肝散」 虚弱な体質で神経が昂るものの次の症状 神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症 「柴胡加竜骨牡蛎湯」 精神不安があって動悸、不眠などを伴う次の諸症 高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、 神経症、更年期神経症、小児夜泣き 「十全大補湯」 病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血 「酸棗仁湯」 心身が疲れ、弱って眠れないもの 生理作用に関して言及されたものではなく、古来からの使用経験をもとにこれらの症状に有効であったというものです。 漢方というものは、病人の[証]によって適用方法が変わってくるはずですので、処方されたということは、実際に医師とか漢方薬局で診てもらったということなのでしょうか。 これでどうご判断されるかは、お任せします。 他のサイトに、詳しい方の説明がありましたので、参考になるかと思います。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1192681726 またこのサイトも参考になる内容でした。 http://www.okusuriyasan.com/cowaoskangen.html
お礼
ありがとうございます。 ご回答いただいたのを気付かず、お礼が遅くなり失礼いたしました。 ご紹介いただいた他のサイトの情報も大変参考になりました。
お礼
早速に懇切丁寧なご説明をいただきありがとうございます。 耳鳴りと高血圧をかかえている身内のMRI画像に脳梗塞の痕跡が見つかり、医師から新薬の服用を強く勧められましたが新薬の副作用のことを考え漢方薬での対処を希望しています。 中国漢方に精通している方から「抑肝散」「柴胡加竜骨牡蛎湯」「十全大補湯」「酸棗仁湯」を処方していただきましたが、それらの漢方薬は「冠元顆粒」ほどの「血液さらさら」効果は期待できないのでしょうか?