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再販制度の廃止について
私は、本に興味があり、出版関係の仕事に就きたいと考えているのですが、最近、出版社における再販制度が廃止される方向にあると聞きました。この、「再販制度」とは、具体的には、どのような制度なのでしょうか? おそらく「売れ筋の本であろうが、売れない本であろうが、第二版以降も、値段が変わらない」という制度ではないかと思ってているんですが・・・。 また、私の考えでは、再販制度が廃止されれば、過当競争が起こり、売れない本は淘汰されてしまうと思います。しかし、売れている本が良書であるとは限りませんし、逆に、売れていないからといって、それがつまらない本だとも言い切れないと思います。大衆は、わかりやすいものやアピール性の高いものを好み、難しいものを嫌います。 だから、再販制度の廃止は結果として、本の質を低下させてしまうのでは? っと思うのですが、法律や出版に詳しい方、ご意見を聞かせてください。
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私は基本的に再販制度には反対です。それは ただ出版社や新聞社が「国民の知る権利」にかこつけて自分たちの利益を守ろうとしているに過ぎません。酒類や化粧品を例にとってみても かつては再販制度で定価が守られていましたが、撤廃したところで 品数が減少して お客の選択肢が狭まったということは 少しもありません。書店の場合、小さい書店の淘汰は避けられないでしょう。私も本は大好きなのですが、本ほど需要と供給がかみ合わない商品もないと思います。現に再販制度で定価が守られていても、書店では大量の返品の山で、私たちが書店に行っても欲しい本が見つからない場合が往々にしてあります。 ですから これからは インターネットを利用したオンディマンド出版などの整備を進めることが重要な気がします。きちんと答えになっていなくてすみません。
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- DEMERARA151
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余計かもしれませんが、言葉の意味だけ。 まず「再販制度」とは「再販売価格維持制度」の略です。 何が「再販売」かと言えば、メーカーから品物を卸してもらって、それを消費者(など)に「再び」販売することです。 個人的には、作家も食うために売れるためだけの本を書くようになり良書が駆逐されるという言い分は分からなくもないですが、再販制度が果たしてどれだけ歯止めになっているかは疑問だと思っています。 現状でも、良くても売れない本はたくさんありますよね? 大きな書店なら別ですが、そういう本を置いている所なんて少ないですよね? それなら今でも良い本を買おうと思えば、ネットなんかに頼らざるを得ない状況です。 あと図書館や古本屋については?? 何となあくこの問題は、がっしりした流通制度に守られている業界の既得権益を守るための言い分に踊らされているだけなのではないかな~と感じているのですが。 (勝手な言い分で大変失礼いたしました)
お礼
回答ありがとうございます。いやー、再販の「再」の字を見て、てっきり「第二版以降の出版=再販」だとばかり思っていました。勉強不足でした。なんか恥ずかしいです(^^;)。出版業界も奥が深そうですね。いろいろ調べてみます。
- north073
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「再販制度」というのは、本当は物を取り引きするときに、メーカーが小売店に「定価以外で売ってはいかん!」ということは独占禁止法違反になるんです。 でも、独占禁止法には例外がありまして、本や新聞については、「定価で売れ!」といってもいいよ、ということになっているのです。これが、再販制度です。 だから、出版社や新聞社の判断で、「定価で売らなくてもいいよ」ということもできるわけですし、それが独占禁止法の原則であるわけですよね。 現に一部の本は、そのように値引き販売しているものもあります。 というような基本的なことが、下記参考URL掲載メールマガジンの第5号から連載されていた「手取り足取りレポート」(タイトルちょっとあやふや)というのにわかりやすく載っています。 委託制度や返品の話も出ていますので、出版志望であれば、目をとおして損はないでしょう。 それから、出版志望ということでしたら、佐野眞一『誰が「本」を殺すのか』はいまや必読だと思います。ぜひ読んでください。 ちなみに、考えようによっては、すでに本の店頭でのサイクルが1週間などといわれていますし、返本率の高さも考えると、ある程度再販の運用をゆるめてでも、既刊本を店頭に並べる努力をすべきではないかと思います。 あとねえ、新刊本の数は年々おそろしい勢いで増えているんですよ。そのことがかえって、「質のよい」本へのアクセスを難しくしている面があるのかもしれません。 それから、情報の平等な伝達ということであれば、やはり図書館の整備を進めることを重視した方がよいと思います。 以上は、私の勝手な意見なので、ぜひ、最近出ている出版関係本とかいろいろなサイトを見て、勉強なさってください。今はまさに出版は大変革の局面にありますから、大変ですけれど、面白い、かもしれませんよ。
お礼
回答および情報提供ありがとうございます。 皆さんの意見を聞いて、もっといろいろ勉強しなければいけないなと感じました。
簡単に言えば、再販制度とは 全国どこでも値段が同じ、定価で売りなさい、 というものです。 これがなくなると、例えば田舎では本や新聞が高くなり、 都市と地方で情報格差が生じてしまいます。 廃止というのは、「自由競争」という名目ですが、 先日消費者からの反対が多いために「見送り」となりました。 例えば100%インターネットが浸透しない限り、 再販制度は廃止するべきではないですよね。 全ての人が情報を平等に獲得できるようにするためには なくてはならない制度です。
お礼
なるほど!再販制度には都市と田舎の格差を無くすという役割もあるんですね。参考になります。ありがとうございました。
- dai7475
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再販制度とは、製造者(本の場合は出版社)が、販売者(本は本屋)が消費者に売る価格を決定し、従わせる制度です。 単純に言えば、本屋は値引きしてはいけないということです。 日本において著作物再販制度が適用されるのは、書籍、雑誌、新聞、レコード、音楽テープ、CDです。 本来この行為は、独占禁止法の例外のため、規制緩和の流れで、公正取引委員会が廃止しようとしていましたが、とりあえず見送りになりました。 まあ、すべての出版業界と新聞、早い話日本中のマスコミすべてが反対しているので、当分廃止はないと思います。マスコミに載る意見は99%反対意見ですから、世論が盛り上がるはずもありません。 個人的には、再販制度もですが、現在の出版、新聞の流通形態のあり方に問題があると思うので、先にそれをどうにかしたほうがよいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。ウチの大学の教授の話だと、再販制度は、廃止される方向にあるとのことだったのですが、そうでもないようですね。勉強になります。最近では、特定の書籍で直販体制をとっている出版社が増えているようですが、これなら、再販や返品のことを考えなくても良いと思います。ですが、どんな制度にしろ、今まであった制度が変わるということは、それ以前の制度の中で生きてきた人を切り捨てる可能性を含んでおり、簡単にはいかないですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 オンディマンド出版が整備されたら、 本の流通そのものが変わってきますよね。 「小さい書店の淘汰は避けられない。」これは仕方ないことかもしれませんが、個人的には少し寂しいものがあります。