所用が入り、遅れてしまいました。申し訳ありません。細かい、と言っても、書籍の丸写しは出来ませんのでご了承下さい。
・ブカティーニのカルボナーラ風(原文通り)
ブカティーニ 500g
豚のほほ脂または塩豚 125g, オリーブ油大さじ1杯
全卵5個, 生クリーム大さじ2杯, 塩, コショウ(ひとつまみづつ), ペコリーノチーズ 100g
バター 50g
豚はオリーブ油で炒めます。全卵~チーズまでは、ボウルによく混ぜ合わせておきます。カルボラーナの調理の最大の山場は、卵との混ぜ合わせですが、バターを溶かした鍋に卵を流し、卵が固まらないうちに豚、パスタと入れます。入れる順番にバリエーションはありますが、火をかけたままで調理します。
塩豚(パンチェッタ)は使わないとう回答もありました。塩豚は味がきつくて塩辛い(らしい)ので、刈るボナーらには向かないのでしょう。本書では「このメニューに用いられる生クリームが、塩豚の強い味を緩和する効果を持つ」とあります。
またカルボナーラ(炭火焼き風)は黒コショウを使うからカルボナーラだという説があるようですが、本メニューでは黒コショウは使わないようです。意外ですね。
比較用にもう一つ紹介します。
・スパゲティのベーコンと卵和え
スパゲティ 500g
(燻製)ベーコン 200g, バター 60g, オリーブ油 30g
全卵3個, 生クリーム 2dl, 塩, コショウ(ひとつまみづつ), パルメザンチーズ 100g
ベーコンはオリーブ油とバターで炒めます。全卵~チーズまでは、ボウルによく混ぜ合わせておきます。生クリーム 2dl(デシリットル = 200cc)がポイントでしょうか。ホイッパーを使って完全に均質にしろと念を押してあります。混ぜ合わせは、ベーコンの鍋にパスタ、卵の順に入れます。火にかけたままですよ。
さて、似たような料理で、片方はカルボナーラ、片方は卵和え。卵と生クリームの比率も全然違う(パスタの太さに合わせて、ソースの粘性・味の濃さを変えるのは当然のことですが)。私も最初見たときは何じゃらホイと思いました。また、両レシピを見て分るとおり、「油大さじ二杯」「油30g」とあるように表記に統一性がありません。
これらは取材資料を満足に整理していないことの現れですが、現場で取材したメニューに手を加えずに掲載されていることでもあります。これは、良い面と悪い面があります。良い面は、著者の意志が入らずに現場で実際に調理されているメニューであるという信頼が高まります。悪い面は、カルボナーラや似たレシピを集めた上で比較検討していない、たまたま見かけたレシピをそのまま掲載しているのではないか、という心配があることです。
その辺は、『自己責任』でご判断くださいませ。
お礼
大変詳しく書いていただいて、ありがとうございました。お時間をいただいたこと、すみませんでした。 また料理関係の質問をした際は、お付き合いいただけると幸いです。
補足
ゴールデンウイークで家を出ていましたので、締め切りが遅くなり、すみませんでした。 あらためて、回答してくださった皆様に御礼申し上げます。 ありがとうございました。 どうやら、「本来の」といえそうなのは ・豚のほほ脂をつかう(ベーコンが代用品だった!) ・生クリームはくさみを消すためなので少量 ・卵は全部使う(黄身だけ、ということではない) ・黒コショウはあってもなくてもいい ということになりそうですね。 私としては「黒コショウ」は必須だと思っておきます。