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経過和音について
はじめまして。 自分はピアノ素人です。 最近になり「経過和音」というものがあることを知りました。 例えばキーガCで C→Am のような進行の場合に C→Caug→AMとなり このCaugが経過和音になるといことですが、 単なる C→AMでは、やはり何か物足りないものがあるのでしょうか。
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楽曲の流れの中で判断されるものであって、このコード進行だからオーギュメントが必要といったように暗記するものではありません。 目的はその時々なのですが、前後のコードを繋げる接着剤みたいなもの、オーギュメントをかまして”じらす”といった使い方があります。 Cの構成音はC・E・G Caugの構成音はC・E・G# Amの構成音はA・C・E このコード進行を弾く際に左手はルートをおさえつつも、右手は展開形でおさえてみるとその効果が分かりやすいと思います。 *展開形とはコードの3つの音の積み上げる順序を変えることです。 (たとえばCのドミソをソドミと弾いたりミソドと弾くことです。左手がルートを押さえている限り、右手はこのように順序を入れ替えて弾いてもコード名は同じCのままです) 右手のコードのおさえ方 C C・E・G Caug C・E・G# Am C・E・A 弾かずとも音名を見て分かると思いますが、G→G#→Aと半音ずつずり上がってゆきますよね。 オーギュメントに響きに求められているのは単品でコードを弾いた時の雰囲気ではなく、コード進行の流れのなかで聴いた時に感じられる”ずり上がり感”なんですね。 前後のコードの響きの中間的なものとなるため、前のコードから次のコードに変わるまでの途中経過として使う響きということで、経過和音といった言われ方をするのです。 この経過和音を使って「すぐに次のコードに行かないでちょっとじらすぜ!」と考えたり「最後にこのコードの響きにもっていきたいんだけどこのままだとちょっと強引なコード進行になっちゃうから、間に経過和音をかましてそっちに行くよって雰囲気を入れてみよう」と考えたりと、作曲者やアレンジャー次第で様々な使い方があります。 なのでC→Amで物足りないと感じるかどうかはその時々の楽曲の印象や演奏家・作曲家次第ですね。 かならずしも使う必要はないですし、ここぞと言う時に使うと効果的です。 これからご自身が演奏される楽曲のなかで「あ、ここのコードの流れで半音ずらした音を入れてみると面白いかも」ときづいたら試してみるとその効果を実感しやすいと思います。 結果的にそれがオーギュメントコードだったりディミニッシュコードだったりするわけです。
お礼
本当にありがとうございます!!! この文章を保存させてもらって、さあに勉強したいと思います!