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天台寺門宗について

仏教関係の書籍を読んでいて、天台寺門宗という宗派があることを知りました。 檀家があまりないようなのですが、祈祷を専門とする宗派なのでしょうか? また、○○寺という呼称の寺院が少なく、○○教会という施設が多いのも気になります。 なにか理由があるのでしょうか?

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  • Saturn5
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回答No.1

天台寺門宗が正式名称ですが、天台宗寺門派と言うことが多いです。 天台宗は最澄が開きましたが、その弟子の円仁、円珍が唐から密教を持ち帰って 比叡山で独自の発展をとげました。 その後、円仁の弟子たちが主流となり、円珍の弟子たちを追い出しました。 円珍一派は比叡山の南の園城寺(三井寺)で新しい宗派を開き、それが寺門派で、 比叡山に残った円仁一派は山門派と呼ばれています。 檀家が少ないのは比叡山延暦寺も同じです。 南都(奈良)の大きなお寺には檀家を全く持たないところもあります。 仏教の本来の修行形態は出家であり、他人の喜捨によって成り立つところがあります。 檀家からの収入でお寺が運営されるようになったのは江戸時代に幕府によって、 農民と仏教をまとめて管理されるようになってからのことです。 それ以前の形態のお寺の多くは廃れましたが、延暦寺や園城寺、薬師寺などの大きな お寺は残ったのです。

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