いとこが浄土宗のお寺の僧侶だったりします。
浄土宗に限らず、日本仏教のお寺は「檀家」というシステムに支えられています。「檀家」は所謂そのお寺の「サポーター」のようなもので、お盆や正月、月命日などの仏教行事(法事)があるたびにお寺にそれらを依頼し、一定のお布施(額は通常決まっていない)を支払う事でお寺を支えます。お寺は法事に「万障繰り合わせて」参加したり、墓地を優先的に分譲したりして優遇するわけですね。
ですが、「檀家」システムはきっちり会員規則が決まっているようなものではありません。お盆の法事だけでも「檀家」は「檀家」で、少なくともいとこのお寺では、お布施の額の多寡で差をつけたりしません。まあ、普段から顔を見ているか見ていないかで、「配慮」の差は多少あろうかとは思いますけど・・・。
大昔は、この「檀家」システムが一種の住民基本台帳でしたから、どの家はどのお寺の檀家かきっちり決まっていましたが、今ではそう言う事がありませんので、住民側が「檀家」と思っていても、お寺に来なければお寺側はアクティブな「檀家」ではないと認識し、何もしません。逆に言えば、お寺との関係を持ちたくないなら、放置しておけばお寺側からのアクセスはありません。何か法事をしてお布施を渡せば、「次はこういう法事がありますよ、やりませんか?」というDMが来たりしますが、それも放置しておけばそれまでの話です。
ということで、関係を持ちたくないなら放置しておけば何も起きません。ただ、家庭内の誰かが死んだ時に慌てないように、普段からお盆の法事程度は依頼し、数千円程度のお布施を渡しておく・・・というのも悪くないとは思いますけどね。
お礼
あーーーーーなるほど!!!勉強になります!!