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銀行の自己資本比率と国債の関係
少し前の国債の質問の回答に >日本の銀行は、自己資本を国債で運用しているため、国債を手放して他の人に貸し出すと自己資本比率が下がり、 この意味が具体的にわかりません。 自己資本と他人資本をどう区分けするのか? そしてなぜ自己資本比率が下がるのか? 具体的に分母 分子がどうなるのか? 以上よろしくお願いします。 ttp://okwave.jp/qa/q8215556.html
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- 山田 太郎(@testman199)
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簡単に書けば 信用が高い国債は100%自己資本に組み入れることができるのに対し 貸出債権は貸出先財務状況に応じて自己資本に組み入れられない貸倒引当金を積む必要があるので自己資本比率が落ちるのです
- Broner
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あなたの質問は 日本の銀行は、自己資本を国債で運用しているため、国債を手放して他の人に貸し出すと自己資本比率が下がり、 の意味が分からないと。 この自己資本比率が、どういうものかが、お分かりになっていないのが、原因なのです。 これは、日経新聞のレベルで、朝日や毎日を読んでいる人には、理解できないことなのです。 これからは、経済を理解するレベルを上げて、日経新聞を読まれることを、勧めます。 それでは、説明します。 自己資本率は、国際決済銀行のバーゼル銀行監督委員会(スイスのバーゼル市に事務局がある。)の定めた、民間銀行が倒産しないように、そして、世界の銀行が連鎖倒産しないように定めた規定です。 文献としては、「詳細バーゼルIIIによる新国際金融規制」、みずほ証券バーゼルIII研究会編著、中央経済社出版、2012年3月1日発行。これに詳しく書いています。 さて、簡単に説明すると、P16の図表2-3 バーゼルIIにおける自己資本率の計算の考え方 より、自己資本率は、 自己資本の額/{信用リスクアセット合計額+(マーケットリスク相当額+オぺレーショナルリスク相当額)x12.5} そして、国際決済を行う銀行は、自己資本率は、8% 以上にになること。また、国内のみの銀行は、自己資本率は、4% 以上にになることを、国際決済銀行のバーゼル銀行監督委員会に求められているのです。 自己資本の額は、概略 民間銀行の資金と株と預金の合計 信用リスクアセット合計額・・・・・は、概略 民間銀行の貸出金額にその貸出しのリスクの重みをかけたもの、一般に、国債は、国の発行するものだから、リスクはゼロ、だから、信用リスクアセット合計額に入らない、影響しない。 でも、最近は、ギリシアの国債など、リスクなしとは言えなくなり、格付け会社の格付けが、A+以下になると20%のリスクとなります。勿論、BBB+になると50%、BB+になると100%になります。 さて、あなたの質問は、日本の銀行は、自己資本を国債で運用しているため、国債を手放して他の人に貸し出すと自己資本比率が下がり、でしたね。 日本の民間銀行は、自己資本を----株や預金などの現金をの意味。 国債で運用しているため、----リスクゼロの日本政府の国債を買って、その金利を得て、運営しているため、購入金額にリスク重みのゼロをかけるため、信用リスクアセット合計額に影響しないから、自己資本比率に影響しないの意味。 国債を手放して他の人に貸し出すと自己資本比率が下がり---しかし、国債を売って、他の人や企業にに貸し出すと、それは国並みに信用リスクがゼロと言う訳にはいかないので、貸出額にリスク重みをかけた額が、信用リスクアセット合計額に加わるから、分母が大きくなり、自己資本比率が下がります。と言う意味です。 ああ、疲れた。
補足
回答ありがとうございます。 一番知りたいのは質問文の最初にある「自己資本で国債を運用」 してということです。 それを踏まえての自己資本比率のことです。 自己資本と他人資本をどう区分けるのかという所です。
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補足
回答ありがとうございます。 >信用が高い国債は100%自己資本に組み入れることができるのに対 自己資本は自社の発行株式による株主からの資金とか剰余金とか返さなくていい資金だと理解しています。 国債を買うと返さなくて良い資金にかわるのでしょうか? 会計の理論がわからないので詳しくお願いします。 そしてこのことは今回の質問の「自己資本を国債で運用しているため」という事と関連してますか? testman199さんのお考えは分子の自己資本が減るということだと思います。 私もいろいろ検索したのですが 地方債協会 TOP>地方債に関する政策・制度等>新BIS規制>現行「自己資本比率規制」の内容 http://www.chihousai.or.jp/07/04_01.html ザックリいえば 分子は 基本的項目(Tier1)ー控除項目 となりますが、貸倒引当金に相当すると項目は控除項目だと思いのですが そこには 控除項目: 配当及び役員賞与の社外流出予定額 銀行相互間における自己資本比率向上のための意図的な保有となるみなされる当該銀行相互間の株式、劣後債、劣後ローン等の額 とあり貸付引当金に相当する要素がないと思いますが、暗黙の了解で自己資本がへるのでしょうか? そのあたり詳しくお願いします。