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頭相について
料理を見て、臭いをかぐと胃液分泌を促進しますが、これは条件付けとは違うのでしょうか? 生まれたての赤ちゃんにもあるのですか?
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こんにちは。 餌の嗅覚刺激に対して胃液が分泌されるのは、これは生得的な「無条件反射」であり、産まれたばかりの赤ちゃんにもあります。 「甘いもの=餌」 「苦いもの=毒」 このように、動物の嗅覚と味覚には食べられるものと食べられないものを識別するために最低限の機能が産まれながらにして備わっています。ですから、空腹時に餌の臭いがしますと無条件に唾液や胃液が分泌され、それに接近します。そして、安全危険の最終チェックは味覚によって行われ、身体に取り込まれます。 これに対しまして、視覚には元々そのような機能はありません。ですから、ショーケースの中のケーキにお腹が鳴ったり、梅干を見て口がすっぱくなるのは、これらは全て生後の条件付けによるものです。 では、生後の食料事情によって個人体験はひとそれぞれ様々に異なります。ですから、成長してある程度色々な物が食べられるようになりますと、当然、好きなものや嫌いなものの匂いを嗅ぎ分けることができるようになります。これを生後の「味覚学習」と言い、赤ちゃんのときにはまだ覚えていません。従いまして、このような「食べ物の好き嫌い」は全て条件反射の方に分類されます。 因みに、好き嫌いの特徴や原型が決まるのは概ね生後三歳ごろと言われています。自分はどうしてこれが嫌いなんだろうと思っても、生後三歳ではその理由を憶えているひとはまずいないですよね。ですから、産まれ付きそれが苦手なのだと思ってしまうのであります。
お礼
やはりそうでしたか。ありがとうございました。