遺伝的に隔離されている、とは、つまりほかの遺伝子持ったものの出入りがないということです。日本は島国だし、鎖国もしていたし、閉鎖的な集団でした。(メンデル集団といいますが。)
たとえば、ヨーロッパなんかはそういう面では遺伝子(民族)の入れ替わりが多いでしょう。紀元前後は黄色人ばかりだろうし、ゲルマン民大移動の時にはほとんど入れ替わったのではないかと思います。
そこで、日本人全体の、精子、卵子の遺伝子型の比率で考えてみてください。
たとえば、A:B:Oは1:1:1であったとしましょう。すると、組み合わせで、子孫の割合は、AA:BB:OO:AO:BO:AB=1:1:1:2:2:2となります。
その中で生まれる精子の比率は、やはりA:B:O=1:1:1となります。
このように、何代重ねても、遺伝子の出入りがない限り遺伝子型の比は一緒です。
しかし、その中に、突然O型ばかりの民族が流入してきたらどうでしょう。
その精子の比が、1:1:10とかなってしまえば、突然バランスが崩れるのです。
そこで、日本の例に戻ります。
日本では、精子、卵子の遺伝子型の比は先ほどのサイトの数字を参考に計算すると、
A:B:O=57:35:108
となっているようで、Oの遺伝子を持つ精子、卵子が非常に多く、全体の半分以上を占めています。その結果として、
AA:BB:OO:AO:BO:AB=8:3:29:31:19:10
という比になっているようです。
この中から生み出される精子、卵子の遺伝子型の比はやはり、
A:B:O=57:35:108
となっていて、以後何年経っても他の民族の流入等ない限り、一緒のままになります。
お礼
御回答ありがとうございます。 私の物わかりがばっかりにお手数をおかけしました。 なるほど、今ある遺伝子の数のばらつきがある為に出てくる子の型のバランスは単純な確率による計算とは違ってくるわけですね。O型が劣性であっても総数のバランスが狂わないのも納得できました。第二世代でバランスが狂わなければ外的な要素が加わらない限り何世代たっても狂わない理屈ですね。 自分の血液型が偶然の産物で、他の血液型であったかもしれない可能性を考えると不思議な気もしますが、理屈は納得できました。ありがとうございました。