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角運動量=重心の角運動量+相対角運動量

角運動量=重心の角運動量+相対角運動量 が成り立つことを教えてください。

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noname#221368
noname#221368
回答No.2

 #1です。  回転中心を座標系の原点に取ります(原点位置はどこでもOKです)。物体内の1点Qの近傍の微小質量をdρで表し、DをQの位置ベクトルとします。  物体の重心の位置ベクトルをR,RからQへの相対位置ベクトルをrとします。同様に、重心速度をV,Rに対するQの相対速度をvとします。  以下の計算は、Qの運動を、重心運動+相対運動に分解してみた、という人間の意図の結果です。  まずQの位置ベクトルDを、重心の位置ベクトルRと、そこからの相対位置ベクトルrで分解します。   D=R+r   (1)  同様にDの速度dD/dtを、重心速度Vと、Rに対するQの相対速度vで分解します。   dD/dt=V+v   (2)  Qの角運動量ベクトルdLの定義は以下です。×は外積,・はスカラー積(ふつうの掛け算)を表します。   dL=D×dD/dt・dρ   (3)  (1),(2)を(3)に代入し、展開します。   dL=D×dD/dt・dρ    =(R+r)×(V+v)・dρ    =R×V・dρ+r×v・dρ+R×v・dρ+r×V・dρ   (4)  物体の全運動量Lは、(4)の合計なので、(4)を物体の体積Aで積分します。以下の∫の積分領域は、物体の体積Aです。   L=∫dL    =∫R×V・dρ+∫r×v・dρ+∫R×v・dρ+∫r×V・dρ   (5) 1) (5)の1項目  RとVは物体の重心とその速度なので、物体形状Aに関する積分に関して定数です。Rは物体形状に対して決まるもので、内部位置には無関係です(当たり前ですよね(^^))。従って、   ∫R×V・dρ=R×V・∫dρ   ∫dρ=M(物体の全質量) なので、   ∫R×V・dρ=R×MV となり、重心の角運動量になります(角運動量ベクトルの定義は、[位置ベクトル]×[運動量ベクトル]だから)。 2) (5)の2項目   ∫r×v・dρ は、rが重心位置Rに対する物体の各点Qの相対位置ベクトルで、v・dρがその相対運動量なので、角運動量ベクトルの定義よりr×v・dρは、物体の各点Qの重心に対する相対角運動量です。それを∫で物体形状Aについて合計したものなので、式の意味から、固有角運動量(相対角運動量)です。  重心位置Rは物体形状Aに対して一意なので、固有角運動量は回転中心の位置と無関係です。 3) (5)の3項目  (1)と同じ理由から、    ∫R×v・dρ=R×∫v・dρ (=0となる) と変形できます。∫v・dρは、物体の重心に対する物体の全運動量ですが、重心に対して全体として物体は静止しているので、0になります(重心の数学的定義)。 4) (5)の4項目  (1)と同じ理由から、    ∫r×V・dρ=-V×∫r・dρ (=0となる) と変形できます。  ∫r・dρ はAを物体の体積とすれば、(∫r・dρ)/A が座標原点を物体の重心位置に取ったときの、物体の重心の定義そのものなので、そのような座標系では明らかに(∫r・dρ)/A=0となり、∫r・dρが0になります。  以上より、(5)の3項目と4項目は0になり、式の意味から、   全角運動量=重心の角運動量+固有角運動量 を導けます。

noname#221368
noname#221368
回答No.1

 ガリガリと式で計算すれば、角運動量=重心の角運動量+相対角運動量 になるんですけれど、注意すべきは、全角運動量は回転中心の位置依存だ、という事です。  その影響は、重心の角運動量に入ってきます。それで相対角運動量の事をふつう、重心まわりの角運動量とか固有角運動量とか言います。全角運動量=重心の角運動量+固有角運動量の形に分解すると、固有角運動量は回転中心の位置に無関係になりますが、まぁ~、添付図を見て下さい。  角運動量=重心の角運動量+相対角運動量 になってますよね?(^^)。

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質問者

補足

具体的な計算方法を教えて頂きたいです。

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