最も影響を与えたと言えるのはキリスト教のクリスマス
12月25日はゾロアスター教のミスラ神の生誕日
ミスラ神信仰は後期軍人皇帝時代のローマに取り入れられ一神教のミトラ教となりました
後期軍人皇帝時代で最も優秀な皇帝アウレリアヌス帝は分立していたガリア、ヒスパニアの僭主国家、シリアのパルミラを破りローマを再統一します
アウレリアヌスはローマの軍人たちに信仰の広まっていたゾロアスター教由来の太陽神ミトラ神信仰を導入
結果、一神教であるキリスト教の普及の素地を作り上げ、ミトラ神の生誕日はやがてキリスト教のクリスマスに変貌します
イランのゾロアスター教信仰はイスラム侵入後も根深く、また抵抗し、なかなかイスラム教が広まりませんでしたが
現在イランでのゾロアスター教徒はごく僅かです
中世期イランのゾロアスター教徒は北西インドに逃れ、商業に従事しました
やがて彼らは北西インドのムンバイ付近に居住し商人コミュニティを作り上げました
インドのグジャラート語で彼らをペルシア人を意味する《パルシー》と呼ぶようになりました
パルシーは語学力に優れ、やがてムンバイの不動産の半分を買い取るまでになりました
現代インド最大の財閥であるタタ財閥はパルシーの財閥です
ゾロアスター教も若干の変更はされたもののパルシー教として存続しています