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中国、海洋強国の影響力と領海侵犯の問題
- 中国がパラセル諸島にツアー客を送り込むことによりベトナムとの対立が激化しています。
- 日本の尖閣諸島も中国による領海侵犯の可能性があります。
- 日本と中国の海域での監視活動に関して疑問があります。
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尖閣諸島に限らず、全世界の海に「海洋法」というものが適用されます。各国の法律ではなく、各国が他国と海で争いにならないようにしているマナーみたいなものです。 この海洋法に「自国領海は自国領土から12海里以内」とあり、さらにそこから12海里(沿岸から12海里-24海里)を接続水域とされています。 日本が「領海侵犯」とするのは、この沿岸から12海里の領海内に入ったときです。そして海上保安庁は基本的に接続水域で他国の領海侵犯を警備しています。 なぜ接続水域で監視をするかというと、接続水域に入った時点で「この先は日本の領海、ここは接続水域です。これ以上領海に近づかないようにしてください」という警告が出来ることになっているからです。 そしてもうひとつ海洋法にはルールがあります。それは他国の艦船が領海を侵したとしても直ちには取りまれない「無害通航権」があることです。 もちろん日本もこの「無害通航権」を利用して様々な国の領海を通っています。そのため「中国だけは領海に入ることを禁止する」ということができないのです。 さらに厄介なのは、国際法(国際慣例)で、領海に進入した商船や漁船に対しては停船させての臨検などが認められ、軍艦に対しては威嚇射撃なども認められているのに対して(ただし、戦争になることもあります)、各国の公船に対しては臨検も威嚇射撃も慣例上認められていません。 その間隙をついて、中国は魚政という漁船監視船を派遣してくるのです。今のところ尖閣諸島の海域に中国の軍艦が侵入したことはありません。 たしかに中国は日本を挑発しつづけているのは確かなのですが、国際慣習上は領土侵犯や領空侵犯と違って「領海に入ったからと言ってすぐに国際法違反になるわけではない」ということです。 日本が他国の領海にまったく入らないなら、領海侵犯した外国船はすぐに逮捕、ということができるでしょうが、なかなかそうも行かないのです。 逆をいえば、そのようなルールを悪用して中国は挑発して、たとえば自衛艦が尖閣の警備に来るように仕向けたいのです。自衛隊の軍艦が尖閣諸島にやってくれば、中国も軍艦を出すことが出来るようになります。 これも国際慣例に則った「応酬ルール」があり、紛争のある地域には双方同じだけの力(軍事力や政治力)を当ててもいいことになっているからです。 軍艦が出てきて睨み合うようになれば、交戦しても国際法違反にはなりません。これも国際法上のルールに交戦規定として定められています。 ですから、日本の海上保安庁もそのルールに則って、警告し領海からの退去を求めるのです。逆に、領海侵犯して島に上陸する場合は、上陸して領土侵犯が明らかになったところで、入国管理官が不法入国で逮捕し強制退去させるのです。 強制退去も問題点はありますが、飛行機に乗って不法入国する外国人と区別が付かないため(よほど大人数で応戦するとか、明らかに軍人であれば別です)、入国管理法に則って国外退去処分にするのです。この日本の法習慣を日本側が破ると、中国に付け入る隙を与え、戦争の口実を与えることになります。 「日本が国際的な慣例を破って戦争に至る行為をした」という口実があれば、中国は軍隊を出せるのです。 それを避けるように日本が行動すれば、どうしても歯がゆい感じになるのは仕方がありません。
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- cherry77_
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>>日本が常に領海スレスレに待機し いくらかかるんですか?どこかのその費用は湧いて出てくるんですか? どこの国もそんなことはやってない(やれない)ですが? 無害通航権ってしってます?
お礼
ありがとうございます。
猿が農作物を取らないように見張っていても、隙をついて侵入します。 いちいち相手してられん。ということかも。
お礼
ありがとうございます。
- rokometto
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中国はそれを狙ってるんですよ。 そうはさせるかってわけです。 現代では戦争はまずおきないでしょうが、紛争はあちこちで起きてます。 尖閣を局的紛争地帯にしてどさくさまぎれに占領したいわけです。
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。なるほど、なかなか考えては来てますね。日本側もそれに対抗しているだけですね。ミス待ちなんでしょうが、既に奴らは何回か、やってますし、台湾との問題もあります。焦ってるだけですね。