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中韓とのFTA交渉について
中国・韓国とFTAは薄気味悪いですね。 (1)輸入品に日本の安全基準は適用されますか? (2)物理的に移送可能な、製品・食料に限ったものですか? (3)ニセモノは入ってきませんか? (4)農業は保護されますか?種・苗の輸出など禁止されますかね?
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先日事務方の交渉が始まったばかりなので、これから決めていくところでしょう。 ただ、ある程度は予見できるかと思われます。 (1)輸入品に日本の安全基準は適用されますか? これはFTA交渉の如何に関わらず、どんな場合でも当然適用されます。 いかにFTAを結んでいたとしても、現行のWTO協定にある「内国民待遇」が 維持されるためです。 貿易協定に関して本質的な理解が足りていない団体がしょっちゅう 安全が守れない、などというトンチンカンな主張をしますが、 そもそもとして国内の商品と同等の安全基準を満たしているものでなければ、 国は国内での流通を認めないのです。 もし基準を満たしていないのに国内で流通させた場合、 それは輸入者の犯罪行為ですし、国はそもそもとして、 その取締りに躊躇をすることは無いでしょう。 (2)物理的に移送可能な、製品・食料に限ったものですか? 交渉次第ではありますが、サービス(労働)・知的財産・ISDS(紛争解決法) についても含まれるものと考えられます。 これらの「物質ではない」商品の規定は、現行のWTO協定の範囲でも 多少の規定はありますし日本が主導して今まで各国と結んできた EPAにも含まれています。近年韓国が結んだ米韓FTAにも含まれているので、 除外する理由の方が無いのではないでしょうか。 そもそも商取引は、国の内外を問わず、物質のやりとりだけでは完結しないのです。 かならず人間の手によって生産され、保管・選別・輸送といった手をかけて 初めて成立するためです。 一方で、法の抜け穴をふさぎ、責任の範囲を明確にし、不法が行われた場合の 解決方法を決めていなければ、相手の国で「日本製だから破壊する」 「親日家だから逮捕する」なんてばかげた法律を作られる可能性だってあるのです。 そして悪いことに、今回の相手国は、この悪質な冗談を本気でやらかす まったくもって残念な人達だってことを忘れてはいけないと思うのです。 (3)ニセモノは入ってきませんか? どの協定でもニセモノを規制するルールは原稿より整備され、より入りにくくなるでしょう。 FTAというのは、自由化の一方で、法に反するものを明確に規定するのです。 一方で、貿易協定ではルールであって、ルールをやぶる人達を 物理的に根絶することは難しいので、完全に入ってこなくなるわけではありません。 入らないって言ったじゃないか!とか後から言いそうな団体もいますが、 そこまでは知らんがな、ということではありますね。 (4)農業は保護されますか?種・苗の輸出など禁止されますかね? これは交渉次第だと思いますが、日本の政治の現状からしても農家は保護されるでしょう。 (ただし農協、てめーはダメだ。) 農業を「国から補助金を受け取るための産業」と定義するなら これは自由貿易の推進で将来的には壊滅すると思います。 農業を「生産業・製造業」と定義するなら、国は常にそれを応援しているし、 自由貿易は可能性を広げていくでしょうね。 最後に、種・苗などについては現状でも輸出入が制限される傾向にあります。 これは商品取引以前の問題として、病害虫の苗床にもなるためです。 農林水産物の検疫に関しては、国家安全にも関わる問題なので、 (1)の問題とと同様、今後も流通が制限されるでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 少なくとも、自民党政権での交渉は民主党政権当時よりも内容は良くなるとは思いますが、それでも民主党政権が変なことしてないか心配でもあります。