- ベストアンサー
従属節のテンスに関する質問とは?
- 日本語の従属節のテンスに関する質問です。従属節の動作が主節の動作より先に終われば、従属節のテンスは過去であり、逆の場合は非過去とされます。
- 教科書の例文では、主節と従属節の動作が同時であるにも関わらず、従属節のテンスが過去形となる例があります。
- 質問者は、なぜこれらの例文で他の形が使えないのかを知りたいとしています。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
この場合は、従属節が単純な同時を表す「…ながら節」ではなく、絶対的なテンスを表さない、いわゆる「…とき節」における状態のアスペクトである「…ている」の構文とみると分かりやすいと思いますので、次のように書き直してみました。 (1)私がアメリカで(×暮らす/◎暮らしている/◎暮らしていた/○暮らした)時に、日本人の友達から付けられたニックネームはダムちゃんです。 (2)私が大学で(講義を受ける/○講義を受けている/○講義を受けていた/◎講義を受けた)際、先生から配布されたプリントはどれですか。(持っているならコピーさせてください。) 答えの「アメリカにいる時」とは、よりわかりやすくいえば、「アメリカで暮らしている時」「アメリカで暮らしていた時」「アメリカで暮らした時」の3種類の意味を含んでいます。しかし、「アメリカにいる」すなわち「暮(く)らしている」「住んでいる」とは一定の期間を暗示しますから、「アメリカで暮らしている時」「アメリカで暮らしていた時」がより自然でしょう。 「いる」だけの表現は特殊で、そこには「ている」という状態のアスペクトも含んだ「存在詞」なので一般動詞とは扱いが異なります。ですから「住んでいる」「暮らしている」と言い換えてみるとより分かりやすいでしょう。 一方、「田中先生が(講義する/講義している/講義した)際」の場合は、その講義は、とりわけプリントの配布行為はすぐ為された単発作業なので、「…ている」といおうアスペクトとしての状態表示の対象にはならないので、その単純な完了形である「田中先生が講義した時」として、発話時を基準としたテンスでの表現が落ち着きます。 (1)は状態アスペクトがからむ「…ている」節、(2)は単純行為テンスでの「…した」での完了節と見てはいかがでしょう。
その他の回答 (2)
- mo6644
- ベストアンサー率56% (68/121)
主節と従属節の動作が同時である場合、原則として主節と従属節は同じ時制が使われることが多いようです。しかし従属節の内容が自明の事実であったり、いつも常態化しているときは現在形が使われます。 (1)はアメリカにいたというのが話し手、聞き手にとって自明の事実なら「いる」の方がなじみがいいようです。聞き手がアメリカにいたとは知らない時には「いた」になると思います。結局どちらでも使えるということになります。 (2)の場合はプリントの配布が常態化しているとは限らないので「した」の方になります。いつもプリントの配布が決まっているのなら「する」の方がいいように思います。
- Oubli
- ベストアンサー率31% (744/2384)
まさにお書きになった通り、同時の場合、従属節の時制は過去でも非過去でも(個人的には完了でも未完了でもといいたいですが)よい、ということではないですか。「アメリカに<いる/いた>時に」、「先生が講義<する/した>際に」は主文でないという意味で従属節でしょう。