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自然言語処理についての文献

自然言語処理をするのに参考になる文献が知りたいです。 大学時代に多変量解析等の勉強はしていますが、 自然言語処理はあまりなじみがありません。 学習するに当たり良い教材がありましたら、教えてください。

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  • TANUHACHI
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回答No.1

 こんにちは。日本国内でこの分野に関する第一人者といえば長尾真氏の名前が思い浮かびます。 私も80年代初頭に大学を卒業後、就業する企業でソフトウェア開発に携わっていますがその間に一時期は人工知能分野の開発チームに所属していた経緯があり、この分野にもいささかの関心があります。  言語と認識が密接な関係にあることもご存知かと考えられますので、自然言語処理に関して「語彙論」「文法解析」「構文」「コーパス」「テキストの構造化」「意識と表層」「機械翻訳」など言語学・認識論・コンピュータなどの側面から多様に考察している文献を幾つか紹介させていただきます。 ・岩波講座「情報科学」…第8巻『情報の構造とデータベース』、第21巻『パターン認識と図形処理』、第22巻『人工知能』、第23巻『数と式と文の処理』、第24巻『生体における情報処理』 ・岩波講座「ソフトウェア科学」…第11巻『ソフトウェアのための論理学』、第14巻『知識と推論』、第15巻『自然言語処理』、第16巻『認識と学習』 ・岩波講座「言語の科学」…第1巻『言語の科学入門』、第8巻『言語の数理』、第9巻『言語情報処理』、第11巻『言語科学と関連領域』 ・岩波書店『1000万人のコンピュータ科学』…第3巻『文学編-文章を科学する』 このうち「言語の科学」に関しましては、第3巻『単語と辞書』第4巻『意味』第5巻『文法』第6巻『生成文法』第7巻『談話と文脈』の5巻は言語の個別分野に関する基礎的研究ですので、コンピュータ処理の前段階部分に相当します。  最初にお読みになるのであれば、『1000万人~』をとっかかりとするのが入門的にはよろしいかと存じます(ここまで紹介させていただいた書物を店頭で購入することは困難な可能性もありますので、公共図書館での貸し出し利用をお薦めします)。  また同時に「紙辞書」も何種類か読み比べることで「言葉の成り立ち」から人間の意識を推し量ることもできますので、面白い成果を得られる可能性も十分にあります。  お薦めできる辞書は『広辞苑』『大辞林』『国語大辞典』(縮刷版有り)『言海』『古典基礎語辞典』などの国語辞書群。『大漢和』『新字源』『字統』『字訓』『字通』の漢語関連群。『OED』の英英辞書です。  お疲れになった時は、昨年刊行され「2012年本屋さん大賞 第1位」に輝いた、三浦しをんさんの『舟を編む』(光文社)や紀田順一郎さんの『日本語大博物館』『日本語発掘図鑑』(ジャストシステム)『日本語練習帳』『日本語の起源』『日本語をさかのぼる』『日本語はおもしろい』『百年前の日本語』『日本語雑記帳』(岩波新書)などの肩が凝らずかといって読み捨ててしまうにも至らない程の刺激のある読み物で休息されることをお薦めします。

noname#225157
質問者

お礼

ありがとうございます。 返事が遅くなり大変申し訳ありませんでした。 読書は好きですので、 いくつか読ませていただこうと思います。