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通貨が買われる理由
安全だから日本円が買われてると言われますが、なぜいつも何かしらの通貨が買われるのですか? どこの通貨も買われない状況はありえないのでしょうか?欧州が経済危機ならユーロを売るのはわかるけど、だから日本円が買われるというのはよくわかりません。円高なんだから円も買わないほうがいいですよね。
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- fujic-1990
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> なぜいつも何かしらの通貨が買われるのですか? なんだって、「儲かると思えば」、状況によっては「損しないと思えば」買いの対象となります。 「通貨も例外ではない」ということだけですね。 とりわけ通貨だと、通貨だからこそ、直接品物を買えますからね。 例えば「株には流通性がある」と言ってみても、株で油田は買えません。どんなに腹が減っても、ラーメン一杯買えないものですから。 また、株は私企業のものですが、通貨は国家が全力を傾けて発行し、価値を守ろうと努力するものですから、その国を信頼しているなら株に比べて安心です。 (私文書偽造などに比べて、通貨の偽造は重罪とされている) > どこの通貨も買われない状況はありえないのでしょうか? 理論としてはあり得ますが、現実にはないでしょう。 前述の通り、国家が命運を賭けて発行するものですので、持っているだけで順調に価値が下がっていきそうな通貨を持っている人にとっては、あるいは、とりあえず「ほかにこれぞというものがない」場合、安定していそうな「通貨」は格好の避難場所になりますので。 > 円高なんだから円も買わないほうがいいですよね。 円高でも円安でも、安定していてくれそうだと思えば避難場所になりえます。 日本の経済規模は巨大です。 小舟は容易に止まったり進んだりできますが、何十万トンもの客船は簡単に動かないものの、一旦動くと動きはなかか止まりません。 言い方を換えると、「安定している」のです。 なんで安定するのかというと、例えば、日本は国内と貿易とのバランスがよかったりしますので。 貿易だけで食っている国の場合、景気がいいと黒字が増えて、国に外貨が貯まりますよね。 国に外貨が貯まるということは、それに応じてその国の通貨が市場に出て行くことを意味します。 つまりインフレ懸念が高まりますよね。経済規模の小さい国だと、すぐレートが変動してしまいます。 ところが、三橋さんの本などに強調してあるのですが、日本は意外と貿易依存度が低い。 ということは、それほど市場に円が出回る可能性は大きくない。さらに、巨大な国内市場はデフレ基調。 となると、円の価値が暴落する心配は、それほど大きくないということになります。 (暴騰するのは、すでに円を持っている投資家にとってはいいことなので心配の外) それで、まだしばらくは円高、「円を持ておこう」という動きは止まらないような気がします。
- rept
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外貨取引をやっている者です。 まず、外貨取引で売れる通貨についてですが、「高い通貨」でも「安い通貨」でもなく、「これから高くなると思われる通貨」が売れるのが鉄則です。 単純なことですが、取引の上でこれは非常に重要です。 (正確には売り立て取引もありますが、話がややこしくなるのでここでは伏せます。) 常に変動している通貨は買って売る(または売ってから買う)だけで大儲けできる可能性があります。 投資家や海外取引をしている人がいる以上、どこの通貨も売れないことはあり得ません。 上述の「これから高くなると思われる通貨」が先行き不透明で市場で買い渋りが出ることも多々ありますが・・・。 日本は自動車や家電など外国への輸出で利益を上げているせいか、景気が悪くなると何故か円が上がります。(日本製が売れない状況になる) 日本円はこういったちょっと特殊な性質を持っているため、「これから景気が悪くなる」→「これから日本円がもっと値上がりする」→「そうだ、日本円を今のうちに買わなきゃ!」と言う流れになります。
お礼
rept様 詳しくご回答頂き、ありがとうございます。 通貨が買われる仕組みがとてもよくわかりました。 ということはニュースでよく言っているように「欧州経済が悪化→ユーロを買わない代わりに円が買われる」のではなく、「欧州経済が悪化→日本の景気も減速すると予想される→円が買われる」ということですね。 ありがとうございます。
お礼
fujic-1990様 詳しくご回答いただき、ありがとうございます。 ご回答を拝見してよく考えてみると、通貨は利益確定がモノを買うことでしかできないから、そのときに安定している通貨に買いが集中するのですね。 ひっかかっていた部分が納得できました。 ありがとうございます。とても勉強になりました。