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BSEのアメリカの検査体制の評価について
標記の件、国際評価委員会?の評価で不十分との評価が出たようですが、日本の全頭検査も「正当化できない」ということのようです。正当化できないとはどいうことなのでしょうか?究極の方法だと思っていたのですが?
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全頭検査はある意味異常な状況です。仮に鳥インフルエンザ検査を1羽毎に検査をしたらどういう結果になるか考えると、一羽当たりの試薬と検査キットが2000円かかればその費用を購入者が負担することになり、鶏肉の値段が牛肉の10倍程度の金額になるでしょう。 牛肉はというと、大きさが数百kgあるので、その検査費用が1万円かかってもまだそれほど日本では牛肉代に影響が無いでしょう。しかし、アメリカではその検査がかなり影響が大きいのです。人件費も日本の獣医の数倍かかるでしょうし、獣医の数がそもそも検査をするのにまったく足りません。 では、別の検査技官がすることになり、その検査施設と人材の育成を考慮すると、当面は1頭当たり下手すると10万円かかることになるでしょう。牛1頭販売して20万円の牛であれば、そのコストは30%以上となり、牛肉の供給が検査のために50%も上昇するかも知れません。 しかも検査してその検出が10万頭で1匹程度であれば、こんな過剰検査はアメリカ国民が納得しないでしょう。 鶏肉が100倍に値上がりするのに対し、牛での影響は50%かと思うかも知れませんが、他に有効なシステムがあればそちらを選択するのが経済的に優先されるでしょう。 人でも仮にAIDSウイルスやインフルエンザウイルスを全員に行ない、その費用が1人当たり2万円かかり、国民がそれを個人で負担しなさいと政府が決定しても大多数の人がその費用を納得しないと思います。 牛肉を日本人の5倍程度食べても1万人に1人程度かそれ以下の発生する疾患を予防するのに牛の全頭検査はアメリカでは許されないのは費用対コストの関係と、それより優先しなくてはいけない疾患のコントロールにより有効な費用を充てたい状況の反映なのです。 あと、日本での全頭検査の有効性については、今のシステムでは100%の見落としが無い状態ではなく、1000匹いれば1匹程度は見落としがあるのなら、抜き取り検査で統計的に安全であるという頻度で実施しても同じ程度ではないかという事だと思います。まして、若齢の牛では検査することは無意味です。 個人的には、結核の検査や種痘の実施、成人病の早期発見の検査を全国民に行なう等の費用にお金を有効に利用した方が医療費を下げることができ、保険料を下げる可能性があるのではと考えます。全頭検査は無駄が多いのです。
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感情的な問題もあると思いますが、 日本でも、アメリカ産の牛肉を国産の牛肉と表示した例などもあります。 たぶん、同じようなことが起きる可能性は大きいと思います。 そうなると、日本も薬害エイズの二の舞を踏まないようい、慎重なのは当然だと思います。
- qt500az
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BSEの検査は、人間のエイズ検査と同じで、感染しているからといって100%判別できるわけではありません。 もちろん、ほとんどの場合は発見できるのですが、感染程度が検査キットで判別できるレベル以下であれば、すり抜けていってしまいます。 さて、ではどうする方法が一番いいかということですが、特定危険部位を確実に、かつ、クリーンな状態で取り除いてやればいいのです。 こうすれば、たとえ検査をすり抜けた感染牛であっても、危険性はほとんどなくなります。肉だけを食べている分には、何も気にする必要はありません。 つまり、検査体制を整備することも重要なのですが、牛の解体作業や、流通販売の方法をしっかりとすることの方がよほど重要なのです。 また、これまで、24ヶ月齢以下の牛に感染が認められたのは、世界中でもわずか数例しかありません。 こうしたことから、日本の全頭検査体制は過剰だ、というのが国際的な見方です。国も現在の検査体制が安全のためではなく、安心のためであるといっています。 科学的に見れば、全頭検査しても100%の安全は保障できないのに、全頭検査しただけで安心している日本人の感覚の方がおかしいのです。 なお、米国産の場合、全頭検査しないことが問題なのではなく、解体作業が日本のようにきちんと行われていないという報告がある点の方が問題だと思います。
- buster21-com
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報道によれば国際評価委員会の出したのは、日本と米国の中間になると思いますが、3才未満の幼牛でも発見されてるし、完全防御は事実上、目指してないと言う事です。 後は確立が問題となりますが、日本でも気にする人・気にしない人、様々だとおもいます。 ただ、例えば、車などでも故障率が少なくて、価格もそれなりが消費者の要求する処ですので、食品類も極力安全性を追求し、その後に価格設定を考えるべきだと思います。 そして、生産者は市場の原理で勝利を獲得する為に頑張って欲しいと考えます。