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滴定酸度とpHの違い
Titratable acidity とpH 医療系大学生です。 論文を読んでいて、その中の実験で注射剤の滴定酸度(Titratable acidity)とpHを測定する、というものがありました。 どうもこの二つの違い?がピンとこず、うまく理解できません。 滴定酸度とはなんでしょうか・・・ 酸度とpHは全く別物なのでしょうか? くだらない質問で申し訳ありませんが、回答いただけるとうれしいです。
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- KURUMITO
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pHというのは溶液中の水素イオン濃度を[H^+]としたときに次の関係で表すことができますね。 pH = -log[H^+] これに対して滴定酸度とは食品中の有機酸の量をアルカリ滴定によって求めた表示法で水酸化ナトリウムなどの溶液で中和滴定を行った時に求められる酸性度です。 例えば酢酸の溶液について考えると0.1mol/lの酢酸溶液はpHが約2.88ですが滴定酸度ということになりますと酸性度は0.1mol/lということになりますね。これが塩酸溶液の場合ですとpH2.88は約0.0013mol/lの濃度で滴定によって求められる酸性度は0.0013mol/lということになりますね。同じpHの溶液でも含まれる酸の種類によって滴定酸度は大きく異なってくることも考えられますね。塩酸のような強酸の場合には酸が完全解離している状態ですのでpHからおおよその酸性度を予測することはできるのですが有機酸のような場合には弱酸が多いので酸としての解離度は低く、pHの測定から酸性度を予測することはできませんね。
- indoken2
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医療系大学生であれば、pH緩衝液のことをご存知でしょう。 たとえば、pHが3の緩衝溶液であれば、溶液の濃度が半分に変化しても、pHはほぼ3のままです。 でも、緩衝液を滴定して中性にするために必要なアルカリの量は、溶液濃度が半分になれば、半分になります。 酸やアルカリの量は、pHの値とは別の面を持っていて、滴定酸度は量を反映する、ということです。