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シャーロックホームズのパスティーシュ?「薔薇の名前」について
ウンベルトエーコの薔薇の名前を購入しようか迷っているのですが、 この作品はホームズのパスティーシュにあたる作品なのでしょうか。 ホームズ関連のサイトを見てみたのですが、いまひとつ 分からなかったので教えてください。 ホームズのパシュティーシュなら購入しようと思っています。
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残念ながら、ちがいます。 そもそも舞台が中世の修道院です。探偵役の名前はホームズものの有名な作品にちなんだものかもしれませんが、これについては私は知りません。内容的にはホームズもののパスティーシュでもなければパロディでもありません。 うーん似ているものを強いてあげるとするなら気分的にはセイヤーズの後期的かも。いや全然違いますが・・・うーん。 もっとも、とても多層的なおもしろい作品ですので読んでみたらいかがですか?
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- n_kaname
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ホームズのパシュティーシュか、と問われたら違うと言えると思います。 しかし、先に挙げられているようにホームズを彷彿とさせる場面がいくつかあります。 主人公達が舞台となる僧院に着いた時、僧があわてて出てくるのですが、それを探偵役のウィリアムは周囲の状況から馬を探しているのでしょう、と指摘します。 その点などはまさにホームズを意識していると言えます。 全編を通しそう言ったシーンがありますが、決してホームズを模した作品であるとは言えません。 複雑に絡み合った謎や舞台装置の見事さ、登場人物の妖しさ、宗教観。 ホームズの影を求めて読むだけなら、壮大さについて行けなくので止めておくべきだと思いますが、一つのミステリー大作として読むのであればとてもおもしろい作品なので是非読んでみてください。 また、その点について触れた評論、座談会の模様が出版された当時に出た「創元推理2」(だったと思います・・・うろ覚えですみません)に掲載されています。大型書店でなら手に入ると思いますし、図書館にも納められていると思いますので、そちらを参照してから読まれるのも手かも知れません。 さらに映画化もされていますので、そちらを観るのも良いでしょう。ただ、映画版は大筋は一緒ですがラストが少々異なりますし、ホームズっぽさも小説よりは薄いです。 けれど映画としての出来は、原作つきの作品を映画化した物としては良い出来といえます。 個人的にはとても好きな作品なので、読んで楽しんで貰えたら嬉しいです。
- north073
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ウンベルト・エーコは、かなりのシャーロッキアンです。 『薔薇の名前』をパスティーシュと呼ぶかどうかはともかく、シャーロッキアンにはぴんとくる仕掛けが用意されていた、はずです(読んだのがかなり前なので…) たとえば、主人公の修道士ウィリアムは、「バスカヴィルの修道士」だったり、語り手の名前は「アドソ」というのですが、それって「ワトソン」のもじり?とか…。 まったく無関係ということはないし、エーコも十分意識して書いていると思います。 読んでみて損はないと思いますよ。
お礼
n_kanameさん、north073さん、pataponさん、ありがとうございました。 回答のお礼が遅れてしまいましたが。 ホームズのパスティーシュでないのは残念ですが、みさなんの回答を 参考にして購入するか考えようと思います。