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学芸員になるための大学院の必要性と進路について
- 学芸員になるためには大学院まで必要なのかについて、私の現状や進路について相談したいです。大学卒業後、社会人として働いていた私が興味のある考古学の勉強をするために大学に入り直しましたが、学芸員を目指すことは簡単ではなく、一般公務員として働きながら進路を考えています。しかし、学芸員として採用されるためには修士まで取得する必要があり、私のスタートが遅かったことで年齢制限がある公務員の採用が難しくなる可能性もあります。そこで、一般公務員で文化財課に配属された場合、その後博物館の学芸員に応募する際にも修士が必要なのか、また修士まで取得せずに民間の発掘会社で働きながら学芸員を目指す方がいいのかについてアドバイスをお願いします。
- 一般公務員として文化財課に配属された場合、博物館の学芸員に応募する際にも修士まで取得する必要があるのでしょうか?一般公務員としての経験だけでは学芸員のポジションにはなかなか就けないのでしょうか?また、年齢がネックになる場合には修士まで取得してから民間の発掘会社で働く方がいいのでしょうか?
- 民間の発掘会社で働く場合、きちんとした調査ができるのか不安です。公務員の方が信頼される調査結果を提供できるのではないかと思っています。実際のところ、民間の発掘会社と公務員の違いはどのようなのでしょうか?大学院に進学する場合でも、卒業後すぐに働きたいため、進路についてアドバイスをいただきたいです。
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以前見掛けた「学芸員」の応募要件の一つは、「博士」でした。 つまり、「修士でも足りない」場合もある、という事です。 さて。 >1)一般公務員で文化財課の配属希望を出すときに、 >修士まで求められるのでしょうか? 「一般公務員の異動・配置転換で、文化財課」だと、 仮に博物館や資料館に勤務となっても 「博物館・資料館での事務仕事」 「収蔵品の書類上・手続き上の管理」 「施設管理」 つまり、貴方が考えておられる「学芸員らしい仕事」ではなく それ以外の仕事が主な職務となると思います。 又、「一般公務員として、文化財課」だと 一般公務員は定期的な異動があるので、数年後には別部署・別課です。 >2)仮に配属されたとして、その後博物館の学芸員に応募する際、 やはり修士まで求められるのでしょうか? (一般公務員としての経験では賄えないのでしょうか?) 学部レベルでは、「学芸員として働く為の基礎・体系的な知識」を持ち合わせていないでしょう。 いくら発掘実習等を行っていても、です。 所蔵品・発掘品の扱い(管理)についても、学部卒では十分な技術・知識はありません。 公募者には修士号・博士号を条件とする(それだけの専門技術・知識を求める)のに 「一般公務員」は学部卒で構わない、というのは非常に奇妙ではありませんか。 「一般公務員としての経験」は、先に挙げた様に 「文化財課に於いて、一般公務員として担う職務」で考慮される事です。 >3)最終的には学芸員を目指しているので、このように年齢がネックになるならば >修士までとった後、民間の発掘会社(建設会社?)などで働きながら >目指す方がいいでしょうか? 概ね、の話ですが。 「学芸員」として採用されるレベルの人達は、 助手や講師、准教授、或いはポスドク等で大学・大学院等に籍を置き 研究・調査を継続し、学会で論文を発表している位の人達です。 勿論、民間の発掘調査会社に籍を置き、自身の研究・調査を続けている人もいるでしょうが。 いずれにしても、「難関」「狭き門」です。 >4)また、民間の発掘会社の場合、きちんとした調査などができるのかが不安で、 >公務員の方がいいかなと思っています…実際はどうなのでしょう? 意味がよく分かりませんが、 「きちんとした調査」らしい仕事をするのは 大学・大学院の先生か、比較的大きな博物館・文化財所蔵センター等に所属する研究員・学芸員でしょう。 その場合でも、民間の発掘会社の手は借りる事もある筈ですが。 大学・大学院の助手・講師でも 博物館・資料館・文化財所蔵センターの研究員・学芸員でも 「滅多に空きは出来ない(=滅多に募集していない)」 ものです。 そして、求められているのは 「その分野・時代・地域に関して、高度な専門知識と技術を有する者」 です。 最後に。 中学校や高校の歴史の先生をしながら、 平素は土日祝日を利用し、生徒の長期休業中(所謂夏休み)には有給休暇を取得して 地道に調査・研究を続け、学会にも論文を発表して実績を積み 長い年月をかけて「在野の研究者」として認められて (当然、調査・研究した内容が、それに見合うものだったからだが) 40代50代になってから、或いは学校を定年退職してから 博物館・資料館の研究員・学芸員・調査員として働く事になった人達も 全国では珍しくありません。
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- poomen
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たとえば兵庫県の例なんですが http://web.pref.hyogo.jp/ji02/24bosyuuyotei.html ご覧のように埋蔵文化財技師が2名、学芸員が1名(現代美術)です。たぶん学士号を持っていれば受験は可能ですが、やはり修士課程、博士課程を修了した方が筆記試験とかその専門知識・発表した論文・実績を考慮されて採用される場合が多いでしょう。 一般公務員から・・とありますが大卒行政職の試験は兵庫県でいえば、京大、阪大、神戸大を始めとした国立、私学なら関関同立が合格者の最低レベルでしょう。恐ろしく狭い門でそんな甘いものではありません。 また、行政職で採用された以上、学芸員の資格を持っていても「専門職」で採用された方がおられるのですから学芸員として仕事をすることは無理だと思います。 学芸員の資格は簡単に取得できますが、この場合現代美術とありますから、大学・大学院で美術を専攻した方でないと無理でしょう。 あちこちの県で埋蔵文化財技師の採用は細々と行われていますのでどこにでも行く覚悟が必要でしょうね。年齢はたぶん一般の公務員よりは年齢制限が緩いはずです。個別に確かめていただくしか方法がありません。 道は険しいですよ。
お礼
ご回答ありがとうございます! たしかに学士号でも受験できたとしても、採用されるのは修士号・博士号の方になってしまいますよね・・・。 > 一般公務員から・・とありますが大卒行政職の試験は兵庫県でいえば、京大、阪大、神戸大を始めとした国立、私学なら関関同立が合格者の最低レベルでしょう。恐ろしく狭い門でそんな甘いものではありません。 今私は明治大学に通っております。関西の大学についてよくわかっていませんし、 学部によっても異なるとは思いますが、おそらく同じくらいのレベルなのかと思います。 一般公務員自体もやはり厳しいのですね。 > また、行政職で採用された以上、学芸員の資格を持っていても「専門職」で採用された方がおられるのですから学芸員として仕事をすることは無理だと思います。 No.2の回答者様もおっしゃっていましたように、行政職の公務員の場合ですと、 専門知識をもっているとは限らないため、やはりそれなりの仕事ということになるということですよね。 行政職と学芸員とでは仕事内容が違うということがわかり、勉強になります。 > 学芸員の資格は簡単に取得できますが、この場合現代美術とありますから、大学・大学院で美術を専攻した方でないと無理でしょう。 学芸員の募集自体少ないうえに、専門別となるとさらに狭まりますね・・・。 おっしゃるように、全国を視野に入れて探さなければ見つかりそうにありませんし、 定期的に探していきたいと思います。 みなさんのおっしゃるように、少なくとも修士号まで取得して、 より専門的な知識を得たうえで目指していきたいとおもいます。 ありがとうございました。
- LHS07
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募集要項を取り寄せるか昼にでも電話して聞いたらどうですか? 募集の可能性のある設備は日本中に何箇所もあると思うので全てから取り寄せたらと思います。 私はオーケストラでチューバか何かで三十年ぶりで募集があったと聞いたことがあります。 行動できないから不安に思うような気がします。不安に思うよりとにかく行動することです。 行動すれば不安はなくなります。
お礼
ご回答ありがとうございます! たしかに考えているだけでは実際どうなのかわからないことだらけですので、 都道府県での募集状況など調べてみようと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます! > 以前見掛けた「学芸員」の応募要件の一つは、「博士」でした。 > つまり、「修士でも足りない」場合もある、という事です。 修士でも足りない場合もあるなら、学士ではますます厳しそうですね・・・。 1) > つまり、貴方が考えておられる「学芸員らしい仕事」ではなく > それ以外の仕事が主な職務となると思います。 そうなのですね・・・たしかに公務員だとまったく知識のない人も配属されますから 専門的な仕事はしないということなんでしょうね。 知りませんでした・・・。 > 又、「一般公務員として、文化財課」だと > 一般公務員は定期的な異動があるので、数年後には別部署・別課です。 それは承知しております。 質問の中で書いていなかったため後ほど補足させていただきますが、 私は地方公務員自体にも魅力を感じているので、それはそれで構わないとも思っています。 2) > 公募者には修士号・博士号を条件とする(それだけの専門技術・知識を求める)のに > 「一般公務員」は学部卒で構わない、というのは非常に奇妙ではありませんか。 おっしゃるとおりです・・・ 公務員での経験は学芸員としての経験にはならないということも先ほどご指摘いただいたので、 やはりきちんと修士号・博士号までとらなければならないのですね。 3) > 「学芸員」として採用されるレベルの人達は、 > 助手や講師、准教授、或いはポスドク等で大学・大学院等に籍を置き > 研究・調査を継続し、学会で論文を発表している位の人達です。 やはり厳しいですよね。 私も最悪、学芸員になれないということも考えなければならないと思っています。 そのため、少しでもかかわれる可能性があって、その仕事自体にも興味がある 地方公務員という職で迷っているのです。 > 勿論、民間の発掘調査会社に籍を置き、自身の研究・調査を続けている人もいるでしょうが。 民間の発掘調査会社もやはり修士・博士まで求められるような狭き門なのでしょうか? 勉強不足でよくわかっていないのですが、民間の発掘調査会社の仕事内容とは どのようなものなのでしょうか?? 作業員としての人材派遣といったものなのでしょうか?? 4) > 意味がよく分かりませんが、 > 「きちんとした調査」らしい仕事をするのは > 大学・大学院の先生か、比較的大きな博物館・文化財所蔵センター等に所属する研究員・学芸員でしょう。 言葉足らずでした。 きちんとした調査の意味はおっしゃるとおり学術調査のことです。 先ほども述べましたが、民間発掘調査会社のことをよくわかっておらず、 民間ではおそらくほぼすべてが緊急発掘の対応になるのではないかというイメージを持っていて、 それですと時間に追われて十分な調査をすることも厳しそうだと思ってお聞きしました。 認識してはいましたが、狭き門ということが改めてわかりました。 どのような立場であったとしても、地道に研究を続けることが 一番の近道なのかもしれないですね・・・。 勉強になりました。ありがとうございます。
補足
・一般公務員志望について 一般公務員の場合、数年で異動するということは承知しております。 私は大学で学芸員の資格課程で生涯学習の授業を受けたことをきっかけとして、 地域の人びとに貢献できる地方公務員にも魅力を感じています。 学芸員を目指す中で、研究にはもちろん興味がありますが、 「生涯学習の場としての博物館」にも興味をもっています。 話がややこしくなりますが、そのため、私は一般公務員として働きながら、 チャンスがあれば学芸員に応募したいと考えています。 「チャンスがあれば」などと甘い考えと言われればそれまでですが・・・。 ・民間発掘会社について 大学院に行くとしても、卒業後すぐに学芸員になれるとは思っていません。 なので、(すぐ上で公務員にも興味があると言っておいてなんですが) 公務員か民間発掘会社かで働きながら目指そうと思っています。 ただ、民間発掘会社がどのようなことをしているのかがイマイチわかっていませんので、 今は公務員の方に目がいってしまっているのです。 そのため、民間発掘会社について何かご存じでしたら教えていただきたいです。 話がややこしくて申し訳ありません。。。