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適正な試験問題の数
学校でのテストや入学試験、資格試験で、学力を判定するための試験問題の適正な数について最近考えていますが、よくわかりません。定説または確固たるお考えがあれば教えて下さい。あるいは「こういった会合や研究会、書籍、雑誌で扱ってますよ」というのがあれば御教示下さい。 具体例として2つのケースを提示します。 いずれも5つの選択肢から正しいものを一つ選ばせる客観式とします。それぞれに適正と考える問題数は何題でしょうか。 (1)大学で単位認定(1~2単位)を目的に行う定期試験。自然科学領域で授業は座学。試験時間は30分以上1時間以内とします。問題作成者は授業担当者です。 (2)医療系国家資格の試験(国家試験)。受験資格は3年間以上の専門教育。試験時間は規定しません(問題数に依存すると思います)。問題作成者は全国の専門知識を有する者(大学教員や経験豊富な有資格者等)で、お上から任命された者です。別に私が問題作っている訳ではありませんが。 問題数が極端に少ないと、勉強した範囲と試験問題の主題の一致が偶然に支配されやすいので良くない気がしますが、どこが出ても大丈夫な勉強をしている人にとっては問題ではないとも思えます。 逆に、問題数をやたらに増やすと、問題の質を維持するのが大変です。質の悪い(学力判定力の低い)問題が多くなるほど、試験としての判定力は低下すると考えられます。このあたりの折り合いから、適正な問題数はどうなっているのだろうか‥と考える次第です。 よろしくお願いします。
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- ur2c
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> もう少し噛み砕いた説明のなされた参考資料 たとえば http://www.amazon.co.jp で項目反応理論の本を検索するとたくさん出て来ますから,ご自分の問題意識や水準に合ったものを選べば良いかと.もう少し広い範囲の理論が知りたいなら, http://www.amazon.com で,たとえば test theory の2語で検索してください. > 具体的な条件の追加が必要であれば 第一に,何のために試験をするのかという,目的です.「単位認定」とありますけれど,単位を認定するのはなぜですか? たとえば「線形代数」という半期科目なら,その単位を取得した学生は線形代数が理解できていると,就職先や進学先の組織に対して卒業生の品質保証をするためですか? それとも,線形代数を基礎とする他の科目,たとえば「産業連関分析」という科目を履修して良いという資格を与えるためですか? このような具合的な目的が不在なら議論してもあまり意味がない,という意見です. 他にも実行可能性に関する制約条件が必然的に出て来ます. > 不確定な要素が多すぎて特定できないというのであれば、ご自身の個人的な経験や意見でも結構です。 私の置かれた環境では,試験の目的は「受験者の主体的な学習を促す」ことです.今までの経験では普通の試験は「落とすぞ」という脅しの効果しかなく,学習の動機にはなりにくいです.学習者の相互評価の方が効果的です.相互評価には自己評価を含みます. 「この一連の講義の目的はこれこれです.その目的の達成について各自,期末にこの相互評価表を提出してもらいます.私はそれに対して,かくかくしかじかの統計処理を施して,成績とします.未提出は放棄とします」というやりかたです. 相互評価には技術的な問題がたくさんあります.たとえば人数が多い場合,全員が全員を評価するのは無理です.そこをどうするか.また,結託をどう防止,検出,対処するか.他にもいろいろあります.
- ur2c
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試験については大量の研究があります.たとえば項目反応理論.
お礼
早速のご回答有難うございます。 ところで私は数学があまり得意ではありません(40年前には数IIIまでやったはずなんですが)。参考URLには苦労して目を通しましたが、わかりませんでした。テストに関してこの種の理論がすでに存在することだけはわかりました。 ここを利用する人の一般的な水準からすると、ご紹介いただいたURLの内容は、大半の人には理解不能でしょう。だからといって、テストは日常的に行われており、その理論は高等数学が理解できる者だけのものではないと思います。もう少し噛み砕いた説明のなされた参考資料はございませんでしょうか? いまひとつお尋ねしたいのですが、この参考論文の理論に基づいた場合、私が最初の質問で挙げた疑問に対する回答はいかがでしょうか。具体的な条件の追加が必要であればおっしゃって下さい。不確定な要素が多すぎて特定できないというのであれば、ご自身の個人的な経験や意見でも結構です。 よろしくお願いします。
お礼
相互評価は最近注目されているようですね。 Test thoery 関係の書籍と合わせて調べてみたいと思います。 知るべきことが随分あると分かりました。 有難うございました。