たびたびすいません、回答者 No.3 & No.5 です。No.5の回答において
> 軍服の品質も年を追うごとにどんどん変わっていって、質が悪くなります
> 終戦の昭和20年(1945)に近づけば近づくほど品質は劣化
などと書きました。誤解の無いように補足すると製造年が新しい物のほうが品質が悪いという意味です。「古い軍服を何年も着ていて擦り切れたり破れたりで劣化する」ということではもちろんありません。 製造年が古くても、何らかの事情で使用されずに保管されたまま(いわゆるデッドストック)とか、あまり頻繁に使用されておらず状態が良い、という軍服を下士官や古参兵は欲しがったと補足させてください。皆さんわかっていたとは思いますが、念のため。
ついでに
> 戦後、戦地から帰ってこられた方は軍服のまま戻られた
> 方が多いのでしょうか? これもドラマ等では国民服に
> ゲートルを撒いたような服装の方が多いように思うのですが
戦地では軍服以外にないでしょう。敗戦のあとの戦地の日本軍は捕虜として米英中などの軍隊の監視下にありましたから、民間の服など手に入れる余裕はほぼありません。 そして日本行きの船が手配されたらそのまま詰め込まれて帰ってくる、その際に僅かな私物なども没収された人が多かったようです。No.3で私が書いた要領の良い人は軍の毛布をウンヌンという話も内地(国内)の部隊だろう、と修正させてください。
しつこく書きますが、兵隊と下士官の軍服は基本的に軍隊に返すものです。昭和ヒトケタの頃なら除隊のときも羽織袴とか背広とか、ちょっと良い服を除隊直前に送ってもらったり休日外出のときに持ち込んだりするのが許されたようで、それを着て除隊します。人によっては在郷軍人服を準備して、それを着て除隊したんでしょう。また日中戦争や太平洋戦争中も2年ぐらいでは簡単にシャバに戻してくれませんが、長年いれば除隊できる人はいました。そういう人は戦地にいても一度内地の留守部隊などに戻ってその後で除隊するので、内地の部隊でシャバの服を準備すればいいのです(戦争中は晴れ着なんか着る余裕はなかったでしょう)。敗戦後は軍隊が機能しなくなったので、軍服を返す相手がいないも同然ですから、軍服から階級章や徽章の類をはずして(そうするとちょっと国民服のように見えます)その格好で帰還するのが普通。終戦直後はそういう服のまま生活している人も珍しくなかったようですね、何しろモノのない時でしたから。そういう服を「兵隊服」とも呼んだそうです。
ドラマなんて、すべてテキトーなんで真面目に見るもんじゃありません。白黒時代の映画ならまだ多少は参考になりますが、カラーになって、まして平成以降なんてすべて“イメージ映像”でしかないでしょう。
お礼
こちらの回答をベストアンサーとさせていただきます。 ありがとうございました。