農学であれ薬学であれ研究者になるというのは狭い道で、多くの薬学部が新設されたり、農業をめぐる環境(国や地方公共団体の予算配分)が変わってきているなどの状況変化があるので、昔と今が同じ状況であるのは分かりませんが、質問者(いちおう男子高校生と想定)が卒業後に研究的な職業に就きたいというのであれば、農学部のほうが可能性が高いのではないでしょうか。
種苗会社の開発部門に進むというのは非常に狭い道ですが、農学関係では、農学部から名称を変更したところも含め多くの大学があるほか、国や都道府県が多くの研究所(農業試験場など)を設けています。
このように研究職としての就職先が多いのに、京都大学の農学部の学生と競争相手となるのは、東京大学や北海道大学など旧帝大クラスの農学部の学生が中心となりますので、競争率はかなり低くなります。
一方、薬学関係では研究職としての就職先が農学に比べ少なく、また、研究職志望の医学部生も競争相手になるなど、高レベルの学生間で競争が行われるので、京都大学の薬学部でも研究職に就くのは大変という状況があるのではないでしょうか。
ということで、農学関係でもよいから研究職に就くという観点からは、京都大学の農学部のほうが道は広いように思います。
なお、京都大学農学部の入試では学科別の募集・合否判定をしていないようで、第3志望まで記載した受験生がどのように各学科に配分されるのか分かりませんが、多くの受験生が第1志望とする学科に合格するには、学部の合格最低点よりかなりの高得点が必要となると聞いたことがあります。一般に農学部の中ではバイオ関係学科は希望者が多いので、京都大学農学部の場合でもバイオ関係学科に合格するのはかなりの点数が必要となる(たぶん薬学部より難しい)と考えられたほうがよいと思います。
お礼
詳しくありがとうございます 参考にさせていただきます