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漢字を使用する国について

漢字を文章で使う国は ・中国 ・台湾 ・韓国 ・日本 と聞いていますが、中国と隣接する他の国はどうなのでしょうか? 使用の仕方にも程度があると思いますが 少しでも漢字を使う国があれば教えてください。 海を隔てた日本ですらこの頻度で使うのだから ベトナムやモンゴルなど中国と地続きの国では 多少なりとも使用するのではないかと思いってしまいます。 東南アジアやロシアの一部ではどうでしょか? また、シンガポールは華僑の国ならやはり使用するのでしょうか? (リー・カンユー元大統領のリーって「李」ですよね?) 以上お願いします。

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  • mekuriya
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回答No.4

なんか変な流れになってるようだけど東南アジアには漢字は普及していません。ベトナムだけが唯一の例外だが、それは10世紀ぐらいまで北ベトナムが中国に統治されてきたという歴史があるからです。 元々東アジア、東南アジアに文字が普及したのは仏教の経典を読む為でした。朝鮮、日本はサンスクリット語のインドの経典を中国が漢字に翻訳した漢字版経典を移入したのです。だから朝鮮、日本で漢字が普及した。中国経由の仏教を大乗仏教といいます。つまり朝鮮、日本、ベトナムが大乗仏教の国だった訳です。 それに対しタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアに伝わった仏教は中国を経由していません。漢字版経典が伝わっていません。サンスクリット語の経典がそのまま伝わっているのです。だからタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアの仏教を小乗仏教と呼び、大乗仏教と区別します。 この仏教が伝播した流れが頭に入っていれば、カンボジアに漢字が伝わったといった思い込みはしない筈です。サンスクリット語の経典を書く文字がブラーフミー文字といってクメール文字の元になっています。どういう流れか説明するのは難しいけど東南アジアではブラーフミー文字系の文字をそれぞれの国が開発したという流れがあります。 といった具合に当初は仏教の経典を読む為に文字が普及したのですが、文字の用途が広がっていきます。王様の偉業を後世に伝える為、歴史を記録する為、人民を統治する為といった具合です。文字が普及したことで国を作れるようになったということなのです。日本、朝鮮、ベトナムはどの国もそうした流れがあります。ベトナムは仏教を通じて漢字が普及したから、中国の支配を脱して独立国家を作れるようになった。日本も朝鮮もそれは同じなのです。それが漢字の力だった。 新羅が朝鮮を統一できたのも、日本で大和朝廷が成立したのも漢字の力なのです。ただし漢字は世界一難しい文字です。7万種とも8万種とも言われる天文学的な文字数があります。しかも字体がやたら複雑でありました。だから歴史的には日本も朝鮮もベトナムも支配階級、知識階級にしか漢字は普及しなかったのです。朝から晩まで農作業にいそしむ農民には漢字など勉強している暇はない。 逆にいえば漢字は支配階級が農民を支配する道具だったといってもいいのです。しかし日本だけはちょっと違う。漢字は余りにも難しすぎるということで「ひらがな」「カタカナ」という簡略的な文字を創案したのです。それは僧侶が経典にルビを振る為の文字でした。難解な漢文の読みと意味をかなで注釈をつけて勉強の助けにしたのです。この「ひらがな」「カタカナ」の発明が日本と朝鮮・ベトナムの歴史を大きく分けることになった。「ひらがな」「カタカナ」を発明しなかった朝鮮とベトナムでは漢字は、ひとにぎりの支配階級、知識階級にしか普及しなかったのに対して、日本では幅広い階層に文字が普及することになった。それが近代において欧米列強に侵略されずに済んだ秘密なのです。 ここまで説明すれば現在、朝鮮、ベトナムで漢字が使われていないかわかると思います。元々ひとにぎりの支配階級、知識階級にしか漢字は使いこなせていなかったからです。漢字を捨てたというより、無学無教養な農民でも簡単に習得できる文字が必要だったということなのです。 ただし、本当に漢字を捨てたら漢字で書かれている古文書が読めませんから、朝鮮でもベトナムでも学者は漢字を勉強しています。 それは日本でも同様です。日本は戦後のどさくさに乗じて国語改革を推進して、漢字の字体を簡略化して新字体に置き換えました。だから普通の教育を受けただけの人は、もう戦前の新聞さえ読むのが困難になっています。 中国は1960年代に中国共産党が簡体字を創案して、やっと無学無教養な農民でも文字を持てるようになった。ただし、それだけでは論語や史記のような古典は読めないわけで、中国でも学者は繁体字を勉強しています。 台湾には中国共産党の支配が及ばなかったので、今でも繁体字を使い続けています。逆に台湾人には簡体字が読めないのです。 モンゴルはモンゴルでまったく独自の歴史があり、漢字は普及しませんでしたが、説明は省略させてもらいます。 とりあえずここまで。

fuhaha
質問者

お礼

ありがとうございました。 もっとも説得力があり、納得できました。 漢字については日本は使用頻度の高い国だと思います。 故に他の国で使わないのは不思議でした。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

回答No.3

かっては東アジアの諸地域が漢字を使用していました。 歴史的にどの時代まで遡れるかは存じませんが、中国の大部分が漢民族の帝王によって支配されていた頃、周辺諸国(地域)は、『朝貢』によって中国の文物を手に入れ、時にはその庇護を受けていました。日本での遣隋使・遣唐使、更に後世の朱印船貿易などにも、漢字使用は必須でした。 インドシナ半島諸国も、『朝貢貿易』を通じて漢字を学び、それぞれの生活風土や文化に融合させながら、自国(地域)の文字として新しい漢字風文字を創造したり、本来の意味とは異なる解釈で使われることもありました。ヒンズー教や仏教など、サンスクリット文字を多用しなかった東アジアの国と地域では、漢字が主たる意思表示・伝達手段とされました。その中には満州族、朝鮮半島の諸国、日本及び琉球の他、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、香港なども含まれていたと思います。 大航海時代の始まりと共に、武力制圧による植民地獲得競争が起こりました。 一例として、ベトナムは漢字を公用語としてしましたが、フランスの植民地とされて以来漢字の使用が禁止され、フランス語の使用が強制されたため、現在では一般に馴染みの薄い文字になりました。 因みに、ホーチミンは『胡志明』が本来の姓名でした。 幕末の混乱期に、日本が何処かの国の植民地とされなかった点で、徳川政権に感謝感謝です。 その代わり、明治以来の政府が諸外国並みに朝鮮半島や満州侵略に乗り出し、台湾などを略奪的に占領し、日本語の使用を押しつけたりしたのは、恥ずべき犯罪行為でした。 なお、北海道先住民であるアイヌは、文字を持っていませんでした。

fuhaha
質問者

お礼

>東アジアの国と地域では、漢字が主たる意思表示・伝達手段とされました。その中には満州族、朝鮮半島の諸国、日本及び琉球の他、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、香港なども含まれていたと思います。 詳しい回答ありがとうございます。 歴史的に中国は周辺国に影響を持った国だったと思います。 中国の近隣にあって、自国の言語の中に上手に漢字を取り入れた国は 日本以外にもたくさんあったと思っています。 言語や文字は長い歴史が培ってきたもので それを変えるのは簡単でないと思います。 だから、なぜ漢字を使わなくなったのか不思議に思ったのです。 また、知られていないだけで他にもあるかと思って質問しました。 >一例として、ベトナムは漢字を公用語としてしましたが、フランスの植民地とされて以来漢字の使用が禁止され、フランス語の使用が強制されたため、現在では一般に馴染みの薄い文字になりました。 おおかた植民地支配が理由で漢字の文化が途切れたとみて間違いないのでしょうか? それにしても、モンゴルなどは使用しててもおかしくないと思うのですが・・

  • mekuriya
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回答No.2

ベトナムはかつては漢字を使っていましたが、現在では廃止されています。ただ復活する可能性は無くは無いです。「ベトナム 漢字 復活」で検索されたい。後は北朝鮮ぐらい。北朝鮮では日常的に漢字を使っているわけではないが、高等教育では漢字を教えているようです。よくわかりませんけど。

fuhaha
質問者

お礼

北朝鮮も韓国と同程度は漢字をつかうのでしょうか?? これまで使ってきた漢字を敢えて使わない理由は なんなのでしょうか? 文化的損失にも思えてしまいます。 (他国のことながら、古文書などが読めなくなって、 歴史学が衰退したりしないかと心配ですね)

  • takochann2
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回答No.1

個人的には韓国が漢字グループに入るのならベトナムも入れて良いのではないでしょうか。

fuhaha
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 そういえば、韓国も国策で漢字を使用しない方向になった とききました。 韓国では姓名と地名は漢字で書いているようですが これも、これからはしないのでしょうか・・・。 寂しい感じがします。 ベトナムは韓国程度は漢字を使ってるのでしょうか・・

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