カーボンは、しなって戻るということについて、非常にいい素材です。ですから、釣竿にもよく使われます。あれは、滅茶苦茶しなる力が働いて、そこが大事ですから。ゴルフクラブにもあったような。
ゴルフクラブで考えると、あまりしなるとは言えません。つまり弓と似てないので棄却です。
釣竿は、弓に通じるものがあります。近いのは竹でしょうか。竹もよく使われていました。
弓矢を調べてみると、英仏間の戦争の歴史がでてきます。ヨーロッパ大陸では強力なボウガンが発明されると、一気に普及しました。金属素材も組み合わせたようです。フランスも採用していました。
それを圧倒したのが、イギリスのロングボウです。これはイギリス特産の木材を使っていました。だから他国は真似ができない。最大射程(流れ矢でも殺傷力のある距離)では、ボウガンの3倍以上、しかもボウガンは射るまでの手間がかかるため、ロングボウはボウガンが一射する間に、三射できました。
おそらく、ロングボウに使われたイギリス特産の木材に似た材質は、日本の竹でしょう。和弓も竹がベースです。
ただ、和弓は引かなければいけない距離が長い。あれだけの強度でも、体側で耳の後ろまで引きます。そうでないと威力がでません。これが命中率の低さにつながります。
アーチェリーの弓、つまり洋弓は目の下へ引きます。対象と弓矢がよく見えています。これが命中率の高さに直結しています。弓としては「硬い」です。だから引く距離が短くても威力を持たせられる。
竹を使うとしても、高度な加工技術が無ければ、洋弓のしなりと強さを共存させることは難しいでしょう。
それなら工夫しましょう。スリングショットってあります。弓が矢を射るのに弓の強さを使うのに対し、スリングショットは弓で言えば弦の部分をゴムにして、その弦のバネ的な力を使います。
これを使いましょう。弦をゴムにするのではないです。それでは弓独特の特性が得られません。
重ね合わせです。弓の力とゴムの力は足し算になります。そういう単純性があります。
弓を引くと「(>」みたいな感じ。そこへ矢をつがえますね。そこでゴム(筋トレ用の強いのがいくらでも手に入ります)を使い、「(―」みたいに、矢に添えるようにゴムを使うわけです。
弓はバネ的に、引くほどに力が強くなります。ゴムも伸ばすほどに力が強くなります。特性的には同じです。本来のものとかなり近い感覚が得られるはずです。
補足
やはりカーボンの板を使用するべきなのでしょうか?