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マラソンのかけひきって?
昨日の大阪国際のニュースで、皆「前半ペースが遅かったから・・・」といっていました。どこでスパートかけようと、結局体力&スピードがある人が勝つように思えてなりません。始めからベストタイムを狙って、他の選手は無視して、計画的にラップを刻んで走ればいいのに・・と思いますが、どうなんでしょう?競輪は風の抵抗とかあるかもしれませんが、競馬も同じような疑問があります。どなたか教えてください!
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中学、高校時代に中長距離走をやっていました。マラソンは市民マラソンに一度出ました。 私のレベルではオリンピックに出るかどうかのレベルではありませんが、少しはわかるかと…。 力の差がなければ、かけひきは大きな要素を持ちます。相手の力量、特徴を十分に把握していれば、どういうレース展開になれば勝てるかは十分にわかるはずです。私なども学校で、駅伝で自分の走りたい区間に出るための練習のレースでは頭の中で、自分の体調、相手の特徴などをインプットして4Kmくらいでも少なくとも3箇所くらいでは考えていました。 TVを見た感じ坂本選手のインタビューで感じましたが、彼女の考えていたとおりの展開どおりにいって、勝った。そんなレースでしたね。 渋井はコンデションの失敗、千葉は予定の練習が消化できていなかったのか、それとも体調不良だったのかという状況に見受けられました。このふたりが完全な状態であれば、もっと違った展開になったかもしれませんね。 一番上手くいっていたのが、坂本選手だったように思えました。 ちなみに私は千葉選手の先輩になります。
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- genmai59
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まず、マラソンは走っていると苦しいです。相手がいないのに、ひとりだけで計画的に正確なラップを刻むのって、ものすごく強靱な精神力が必要です。相手が見えていればこそ、「ここで遅れてはダメだ」と思って力が出るんですね。それで記録を出すために、ラビットとかペースメーカーという役割が採用されてきているくらいです。 また、マラソンのタイムは、コースや天候、体調に影響されます。「このくらいの記録は出せるだろう」と思ってぎりぎりのラップを計画し、刻んでいっても、その日の天候によってはオーバーペースになって後半持たなかったりするわけです。今回、1人だけオーバーペースでつぶれると負けてしまうので、なかなかでにくかったのでしょう。
お礼
ベストタイムを狙って前半から飛ばすと、当然ベストタイムが出る確率も上がるけれど、実力以下のタイムになる確率も上がってくるわけですね。確実性を問題にするレースだからああいう展開になったということがよく分かりました。有難うございます。
- runnext
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昨日のレースを見ていなかったので少し昨日の結果やインタビューを調べてみました。 なるほど、大阪国際はオリンピック代表選抜レースだったんですね。 もうチャンスが少ないので特に勝たないといけないレースですね。 選手の特性にもよりますが日本の選手は前を走るより後ろに付いて相手の様子を見る選手が多い様です。 状況を見て抜け出る選手はいるようですが大体中盤で崩れてしまうようです。 やはり目標の選手がいると走りやすいんですね。 今回のレースは主力選手同士相手の出方を見過ぎたのがスーローペースの原因のようですね。 誰かが飛び出たら自分も出るという作戦を皆が取っていたようです。 それで誰も出なかったと・・・・ 4年に1回のオリンピック出場がかかっているレースですからねいつものペースなんて無理ですね。 特に先行する選手は大変らしいです。 いつもの自分のペース、しかもベストな状態で走っていて後ろから数人の選手が離れないで付いてくる・・・ これは恐怖です何時抜かれるかと思って気が気じゃあありませんね。 皆ペースメーカーが欲しくて出なかったんでしょう。 そうしてあの有名女子マラソン選手の存在もあったようです。 とりあえずあの選手の前回のタイムを越えなければいけない、でもペースは上がらない、自分が出る勇気も無い、今回はとりあえず一位になることを優先でタイムは無視してレースをしよう、という感じでしょうか? 今回はスローペースにならざる得なく自分のペースで力を出せなかったと言う事がスローペースの敗因でしょうか? もし今回のレースで2位でもあの選手より良いタイムが出れば代表に選ばれるチャンスがあったようです。 次回の名古屋のレースも選考会を兼ねているようですが一位が外国人選手だった場合2位の日本人選手のタイムが選考の対象になるようですし・・・・ 参加していないあの選手の重圧ってすごいですね。
お礼
色々調べて下さり有難うございます。今回は出場していない選手まで心理的に影響を及ぼすことがよく分かりました。改めて深い、人間的?な競技なんですね。
- runnext
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マラソンに限らずかけひきは勝つ為には必要な作戦ですよね。 色んな作戦があります。 >皆「前半ペースが遅かったから・・・」 この時も色々なかけひきの最中です。 マラソンに限らず自分のペースで勝手に走ればおのずと実力が出る様に感じますが勝つことを念頭に置いている選手にとっては「勝たなければ」いけない走りが必要になります。 大体の選手は主力のデータをあらかじめ調べています。 直線が強いとかのぼり坂に強い、暑さに強いなど細かく調べています。 そうしてマークする選手を決めて一緒について回って走ることもあります。 例えば貴方がマラソンに出ることなった時、それも少しでも上位に上がらないといけない時は自分に有利な条件をきっと探すでしょう。 もし登り坂に強い場合は登り坂付近でスパートかけるでしょう。 その為そこまではスパートをかける為に体力を温存させる作戦が必要になりますね。 この時マークしている選手があまりにも先に離れていると追いつく事が出来ません、無理に追い付くと体力が消耗します。 出来る限りマークの選手から離れず走らなければいけません。 もし貴方が後ろを走っていた場合の作戦で考えられるのが「相手のペースを乱す」という作戦が考えられます。 相手の見えない角度で追走してプレッシャーをかけます。 自分の影が後ろに付いているのであればもっと効果的です、影で自分の位置を相手にさとられにくいのでかなりのプッレシャーになります。 情報は後ろにいる貴方の呼吸音と足音のみです。 この情報を逆手にとって貴方が自分のペースでスパートをかける「ふり」をします。 そうすると相手は抜かれると思ってペースを換えなければなりません。 突然ペースを変えるのは体力も消耗しますし精神的ダメージもあります。 それでもわざと相手を抜かないでいるとこれはただの自分をゆさぶる作戦だと思うでしょう。 しかしこの先貴方の得意な登り坂です。 登り坂の手前で一気にスパートです! 抜かれる事はないと思っていた相手は驚くでしょう。 突然自分のペースを上げてもなかなか追い付くものではありません。 登り坂に到達する頃には10mの差をつけることが出来ました。 相手は必死に付いて来ます。 ここは貴方の得意な登り坂、ドンドン自分のペースで登っていきます。 あせる相手は無理をして付いてきます。 坂を登りきる頃には相手はもう疲れ切っています。 貴方に追い抜かれて更に差を付けられたので精神的ダメージも大きいです。 あとは貴方のペースでゴールまで一直線です・・・ これはあくまでも理想的な一例です。 相手も作戦・かけひきを行います。 マラソンはただ走るスポーツではありません。 心理戦や地形を利用した物理的な事も必要とされます。 ただ走ってゴールするだけでは駄目なのです。 誰よりも速くゴールしなければいけないのです。
お礼
こんなに詳しく教えて頂いて嬉しいです。なるほど心理戦という要素ですか。たとえばお互いに相手が見えない状況でのレースならばもっといいタイムが出ても、相手が目に入るとどうしてもそれに自分のペースが崩されてしまうんですね。深いですね。そこが面白いところなんですね。・・・だけど今回の大阪では、まだ納得いかないのは、前半遅いペース→後半スピード勝負に自分は他選手より不利だともし感じていたならなぜ前半遅いペースに合わせたのかってことですよ。監督が出るなっていってたみたいですけど、やっぱり分析不足&作戦ミスっていうことですかね?
お礼
やっぱり負けてしまった選手はかけひきだけではない敗因があったんですね。それを聞けて納得です。でもやっぱり個人的にはみんなガンガンいって、調子の悪い選手や実力に劣る選手が脱落していくような展開が見たかったです。そしてライバルとの競争効果で自己ベストを叩き出すような。(タイムも重要な要素をもっている大会だったみたいなので)その方が、負けても選ばれなくっても自分の実力だったとスッキリするんじゃないかな?結局選考レースの制度とかがそうさせるんですね。色々教えていただき有難うございました。