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「満面の怒り」という言い回し
「満面の怒り」という言い回しは適当なのでしょうか? 「満面」という言葉は「満面の笑み」みたいな喜びの表現でしか聞いたことがないです。 しかし「満面朱を濺ぐ」とも使いますし、怒りを表す場合「満面の怒り」などと用いることが出来るのでしょうか? 日本語に詳しい方回答願います。
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「満面」というのはもともと「顔全体」という意味しかありません。 慣用句だけでなく、いろいろなかたちで使用されています。 確かに下記のように喜びの表現に使われることが多いです。 「満面に喜色を浮かべる(湛える)」 「満面に笑みを浮かべる(湛える)」 「微笑(ほほえみ)を満面に湛える」 「喜びを満面に表す」 「つつみ切れぬ喜びを満面に滔(あふ)らして」 「満面微笑して」 「満面を笑いくずす」 「喜悦満面」 「喜色満面」 「得意満面」 ただしあまりよくない意味で使われる例もあります。 「満面がほくそ笑みにゆがむ」 「満面に白白しい追従笑を浮べつ」 「満面に媚びを含んだ顔」 怒りの表現はあまりありませんね。 「満面朱を濺ぐ」 「赫然と怒気満面に顕はれしも」 怒りでなく単に顔を赤くするときにも使われます。 「満面に血の色をみなぎらせる」 「満面に紅(こう)を潮す」(=顔が赤らむ) 悲しみなどを表すときにも使われます。 「満面の曇りは拭い消されなかった」 「涙(なんだ)満面に流れつ」 物理的に顔全体という意味でも使われます。 「満面に血をしたたらす」 「この煙を満面に浴びせられたおかげで」 「満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた」 「面皰の痕(にきびのあと)の満面にはびこる」 ですから「満面の怒り」という言い回しをしてもいいと思います
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- ゆのじ(@u-jk49)
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満身の怒りを表明します これは、「衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」の参考人説明において、児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が東日本大震災への国の対応に怒りを表明するために用いた言葉」であるとのこと、そういう記述がサイト上にもあります。 満身に怒りを表す、という表現もありますね。 ご質問の言葉は、従来より多用されている「満身」を「満面」に置き換えた表現なのでしょうが、「満面の怒り」では、直接過ぎて、やや不自然に思えます。
お礼
なるほど、満身という表現もあるんですね。 回答ありがとうございます
- bakansky
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> 怒りを表す場合「満面の怒り」などと用いることが出来るのでしょうか? 用いてもなんら文法上の誤りであるとかいうことはないです。 ただし、おっしゃられるように 「満面の笑み」 は慣用句であり、「満面の怒り」 という言い方をすると駄洒落のように受け取られかねないので用いる人がいない、ということではないかと思います。 また、「満面朱を濺ぐ」 もおっしゃられるとおりで、これも慣用句です。「満面紅を濺ぐ」 のような言い方をしないのは、「満面朱を濺ぐ」 という慣用句があることを自覚しているので、それを崩した形で用いることにはためらいが生じるからでしょう。
お礼
文法上誤りではないけど、あまり相応しい表現ではないということですね。 回答ありがとうございます
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 色々な使い方があるんですね。 勉強になりました。