- ベストアンサー
満期が近づくと債券価格は満期価格に近づいく?
なぜ満期が近づくと債券価格は満期価格に近づくのですか? 高い利率を求めて現在所有している債券を売る、 低い利率を嫌がり、高い利率の債券買う。からでしょうか? ですが、これがなぜ満期に近づくと・・・なのでしょうか。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
お手伝いします。 数字を使って説明します。数字の前提は以下の通り 今現在は、1月1日。 10,000円の定期預金(3年モノ) 受取り利息は5%(←自分が貰っている利息)、受取日は12月31日。 この時の、市場平均利率が10%だとします。(←皆が貰っている利息) この定期預金の現在価値は、8,756円です。内訳は元本10,000円の現在価値が7,513円。利息の500円三回分が1,243円。7,513+1,243=8,756円です。 まず元本から。たとえば、100円が一年後には10%で110円になりますね(=100×1.1)。裏を返せば、一年後の110円の現在価値は100円(=100/1.1)ですね。これを割引計算と言います。将来の価値を、今の価値に直すんです。ということは、3年後に入ってくる10,000円の現在価値は、10,000/(1.1の3乗)の7,513円になります。 次に、毎年入ってくる500円三回の現在価値です。これも元本と同じ要領です。まずは1年後の500円ですが、現在価値は500/1.1=455円です。二年後の500円の現在価値は、500/(1.1の2乗)=413円です。3年後の500円の現在価値は、500/(1.1の3乗)376円です。つまり、455+413+376=1,243円が、この500円三回の現在価値です。 元本と金利三回を合計すると、7513+1,243=8,756円です。 一年経つと、現在価値は、9,132円になります。これは、元本10,000/(1.1の2乗)と、500円残り2回の455+413円の合計です。 二年経つと現在価値は、9,545円。元本10,000/1.1と、500円残り一回の455の合計。 3年目経つと現在価値は、10,000円。元本10,000/1と、500円残り0回。 現在価値は、8,756→9,132→9,545→10,000となり、どんどん額面価額に近づきます。
その他の回答 (3)
- simotani
- ベストアンサー率37% (1893/5080)
満期が近くなると債券価格が額面に近くなるのは運用利回りが関係します。 利回りの計算式は (受取利子/投資元本)-{(投資元本-額面)/投資元本}で計算されます。 更にこれを残存期間で割って年利回りを出して他の商品と比較します。 通常の場合国債のリスクはゼロと見做して計算しますが、ギリシャショックから国債のリスクも計算されるようなりつつあります。 そういった格付けによる利回り格差も多少残りますが、残存3ヶ月となると約束手形の期間とほぼ同じです。こういう場合は倒産可能性以外にはリスクを考慮せずに最終利回りが円建てでは0.1%程度になる位で利回りが固定されます(手数料割れしますから通常は売買しません)。
- xexstyle
- ベストアンサー率72% (72/99)
>なぜ満期が近づくと債券価格は満期価格に近づくのですか? それは利息が日々、積み上がるからです。 債券にも色々種類がありますが割引債で考えると理解しやすいと思います。 割引債は仕組みが比較的簡単であり、他の債券のベースとなります。 割引債は、満期償還額が決まっており、発行時にはそれより低い価格で売り出されます。 途中や満期に受け取る利子はありません。 購入したときの価格と満期償還額との差だけが利息になります。 そしてその利息と購入したときの価格との比率が利回りになります。 例えば満期償還額100円、残期間1年、売り出し価格90.91円であれば、利息は9.09円で、その場合、利回りは9.09÷90.91=10%になります。 この債券を今日購入した人が、明日それを売るとしたら、9.09円の利息のうちの1÷365日分だけ受け取る権利がありますので、債券の価格もその分だけ高くなります。 このように利息の分だけ債券価格は日々、高くなるわけです(ただし、利回りは一定とする)。 上の例では価格を先に決めましたが、債券の場合は、金利(利回り)が重要で、金利が主導的に決まって、それに合わせるように価格が決められます。 満期償還額を1+利回りで割ったのが割引債の価格になり、上の例では、100÷(1+10%) = 90.91となります。 同様にクーポン(利札)ついても計算し、それらを合算して、利付債(クーポン債)の価格を求めたのが最初の回答者さんの回答です。
>なぜ満期が近づくと債券価格は満期価格に近づくのですか? 額面100円の債券は満期には額面通り100円で償還されるからです。 額面より安ければ買われ、高ければ売られます。 当然ながら、残りの利払い(による利益)も勘案されます。