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中央銀行の詐欺的行為、他について。
この精神世界系の方が論じていることは妥当だと思いますか? 2.以降の経済に関しての内容について、お願いします http://www.youtube.com/watch?v=ySYGQxxA4bE&feature=relmfu 1. 雑談の導入(キリスト教の嘘)(00:10) 2. 決して触れられない中央銀行の詐欺的行為(01:39) 3.政府通貨を発行すればいい(04:41) 4. お金を創っている者が支配者(11:31) 5. 悪徳銀行は倒産させればいい(16:22) 6. まっとうな金融システム(20:33) 7. デフレ脱却の処方箋(22:12)
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全体を通して、この方自身がいみじくも言ったように「自分で分かっていないことを話しているから分かりにく」く、同じ話が何度もループしているだけです。 内容としては、統計的な事実の裏付け一つも存在しませんし、全く妥当だとは思いません。 例えば、中央銀行の株主が誰か、現金を作るメカニズムに触れないことが詐欺的行為だといっていますが、どこがどのように詐欺的行為なのか、一言も触れません。 因みに、この辺りのことはちょっと調べれば分かります。 政府通貨を発行すればよい、という例で、商品券を配る(多分地域振興券のこと)を例示しているけれども、中身をよく聞いてみればヘリコプターマネーのお話です。ヘリコプターマネーについてはアメリカ・グリーンスパン氏なんかがかなり以前から言っていますね。日本において、通貨を大量に発行しました(量的緩和やゼロ金利政策等)が、景気に対して顕著な効果はなく、むしろ財政政策で政府が消費を増やす方法が有効だったことは歴史的な事実です。 銀行の口座の数字を、例えば10倍するようなことでデフレ脱却、と言っていますが、これもヘリコプターマネーの方法の一つです。 ところで現在銀行の預貯金は大体9.5兆円程度なので、10倍するだけで85.5兆円ほどかかります。このお金は誰が出すんでしょうね? 因みにこの方が通貨が増えすぎた時に吸収する方法として挙げたのは賃金に上限を作るという方法ですが、そうしたところでなぜ通貨が国や中央銀行等に戻るのかのメカニズムは全く謎です。 大体、この方は所得税を支払っているのは誰かが全くご存じないらしいです。 現在、平均給与が大体400万円程度ですが、平均給与以下の人の納めている所得税は、たった12%と少しです。所得税額の半分は、上位約4%が納めています。 ヘリコプターマネー以外に言っていることは、税収を通貨発行差益で置き換えれば良い、という点ですが、日本では江戸時代以前に既に破綻した話です。またBIにも触れていますが、例えば働かなくても生活できるとしたら、働く人はほとんどいなくなります。労働意欲を阻害するという点で、この政策は非常に有害です。 因みに、この方は既に世界のお金は紙幣のような形ではなく電子的・帳簿的な形になっていることもご存じないようです。 それから、日銀の負債勘定が増えれば円の信認が云々を言っているエコノミストは、思いつかないんだけれども、誰だろう? 少し調べたけれども出てきませんね。
お礼
丁寧なご意見ありがとうございました。 基本的に宗教学、精神世界系の方なのですが、いろいろな分野に自信をもって講義しているので、客観的に見て、本当に正しいことを語っているのかどうか関心がありました。とても参考になりました。