- 締切済み
森本防衛大臣就任について
森本防衛大臣就任についていろいろと問題が取り上げられております。しかし、何が問題になっているのかいまひとつ理解できません。大まかに2点なのかと思います。 1.民間人出身であるということ。 2.シビリアンコントロールの点 民間人出身だとなぜいけないのでしょうか?また、シビリアンコントロールについても調べてみましたが・・「軍事力の暴走を抑制するための制度のひとつで、文民が選挙で選ばれた国民の代表を通して、軍隊をコントロールするという意味」とあり、至って健全な話だと思うのですが、どうなのでしょうか?
- みんなの回答 (10)
- 専門家の回答
みんなの回答
彼が選挙で選ばれていないからです。彼は、国会議員のように、少なくとも票を気にする必要は全くないので、国民よりも個人の思想を最優先することができます。また、たとえば、選挙では選ばれないような裏の世界の大人物が、防衛大臣に据わる可能性もあります。この場合、彼は、政権さえ握ってしまうかもしれません。国民には、その国会議員ではない人物が、国会議員によって白羽の矢を立てられたのか、それとも、国会議員たちが、その矢を「立てさせられた」のか、本当の所は分からない場合も出てくる可能性があります。これは、軍人の力が強まり、軍人たちが推す人間が実権を握ってしまう場合も同じです。 かりそめにも、防衛大臣とは総理大臣に継ぐ軍隊の最高指揮官であり、武力を司る職責ですので、その武力を悪用するような人物がその責を担う可能性は、建前であるとしても、仕組みとして排除しておくべきなのでしょう。 森本防衛大臣の場合は、元自衛隊ですので、管理される側と通通です。これでは、管理者をつける意味が激減するという事でしょう。
- bougainvillea
- ベストアンサー率21% (185/853)
結局、民主党の人材枯渇・能力不足が、 元自衛官の大学教授を民間からというグレーな人選に なってしまったのだと思います。。 民間人とシビリアンコントロールの観点から 一歩踏み出したことは間違いないわけで あまり望ましいことではありません・・・ 今後、安倍元首相が再登板して田母神防衛大臣などという キツイ人事に成る可能性に少し道を開いた、かもしれません
- bismarks0507
- ベストアンサー率31% (192/605)
基本的には問題がない なお、回答者の多くが明らかに勘違いしている シビリアンコントロールのは、単純に文民であること・・だけで十分である >「軍事力の暴走を抑制するための制度のひとつで、文民が選挙で選ばれた国民の代表を通して、軍隊をコントロールするという意味」 と定義しているが、「国民の代表者」の意味は、この場合は、最高指揮権の所在の問題であって、防衛大臣は、最指揮権限をもっているわけではない もし、この定義を防衛大臣に適応されうるとすれば、必然的に防衛大臣は何らかの選挙で選出されうることが要件になってしまう。 そもそも、文民統制の解釈・理解は、各国の政治土壌によって可変的なものであって、現役・退役などの問題も当事国の裁量範囲に過ぎない 一般的には、最高指揮権限である執政者よりも、国防大臣の文民性を強く要請する傾向があるようだが、 極論すれば、最高指揮権限者が、文民であれば十分に 文民統制 とも解釈しえる事例もある。 なお、諸外国では、一般的には、シビリアンは、”軍人・聖職者を除いた市民”である。 日本の場合は、独自の概念で「文民」となっているが そもそも、シビリアン=文民 ではない。仔細は英和辞典を確認すれば明白であるし、フランス革命の歴史経緯からも理解できるだろうから、仔細は割愛する (日本国において文民は、”非軍人・軍属”であるが、これは憲法規定の行政側の解釈に過ぎないものであって、明確な文民の定義がある、とも言えないので、あしからず) 日本国における文民統制の規定はあくまでも総理大臣・国務大臣のみに過ぎない ・・・・・・・・・ ちなみに、”基本的”というのは、 氏が調達関係での汚職に関わった守屋氏・日本飛行機などの斡旋収賄事件に関与した過去が指摘されうることも示唆できようし PKF・PKOの概念的区別も出来ない部分などの「戦時国際法」「軍法」などの領域において、素人と大差ないことも指摘できる。 小生の恩師も関係した有識者会議でも、氏は9条論に固執し、警察官職務執行法7条(警察比例問題)、軍法会議の設置の憲法問題、という健全な暴力装置としてあるべきツールに関して全く議論できなかった経緯などからも指摘できよう 悪辣にいえば、単なるミリヲタの領域を脱し得ない人であるとも批判できるし、高度な政治事象を把握できるほど専門的政治知識を持っている・・とは評価しにくいいことも指摘できる もっとも、軽薄な日本国内の一部では評価されているが、 氏が海外の安全保障シンクタンクなどで相手にもされていない現実などを鑑みれば、程度が痴れている、との見解も理解できるだろう。 上記のように批判するべき箇所はあるが、では、現在の国会議員から適任者を選ぶと、氏よりも劣るとは思われるし、BESTではないにしても、betterとの評価もありえよう。 まぁ、あまり思慮ある評論家でもないので、良い意味での爆弾発言で失職するのがオチだと思う ちなみに、小生の知己の自衛官(市ヶ谷とNATO系駐在武官)は、「大臣に期待するものはないから」と諦観している 近日中に、市ヶ谷内部の人事更新もあるので、人事次第の評価もあるだろうが なにせ、”世間受けが良くても、玄人受けしない評論家なので、真っ当なブレーンが集まらないだろう” との評価が強いそうだ。 小生は、『戦時国際法』の領域から(向こうは覚えていないだろうが)面識があるが、 はっきりいって、単なるミリヲタの領域を脱し得ない評論家としか思えなかった、とは言及しておこう 以上
- multi-otaku
- ベストアンサー率50% (10/20)
以下は、私の見解ではなく、報道からの「反対意見などの」まとめです。念のため。 シビリアンコントロールの定義は、おっしゃるとおりで、法律上の問題は少ないと思います。 あくまでも政治上、世論上の問題です。 (1)森本敏氏は防衛大学校卒業の航空自衛隊幹部(防衛第9期、3等空佐)でした。つまり普通の言葉で言う「職業軍人」です。 (「日本に軍隊はない」という建前ですが) そのため、本当の「文民」とはいえない部分があります。しかし旧日本帝国軍の出身ではないので、今までの法律解釈からはOKです。 いわゆる左翼は、帝国陸海軍の暴走の経験から、「文民」の部分を厳密に解釈し、「一度でも自衛隊員であったものは文民とはいえない」という解釈をとります。 問題は、法律などに明文規定がないので、例えば昨日まで統合幕僚長(自衛隊制服組のトップ)だった人が辞職し、今日防衛大臣になる道を開いてしまう懸念があります。(現役でなければよいので)。それでは、実質的なシビリアンコントロールになりません。 法律上は「選挙で選ばれた国民の代表」が防衛大臣である必要がありません。 (2)防衛大臣がシビリアンである理由は、民間人の感覚が必要だからです。単なる民間人では不足で、政治家である必要性があります。 質問者による「選挙で選ばれた国民の代表を通して」の部分にひっかかりがあります。 中谷元・元防衛庁長官も元陸上自衛官(防衛大24期、二等陸尉、レンジャー。現在衆議院当選7回)ですが、何回も選挙を経て「洗礼」を受けており、国民の代表として認められていました。また政治決定に関わる大臣は、防衛上の必要性だけで決定しては困ります。国民生活や国の将来像などについての見識も必要です。専門家や討論番組だけではなく、国民と生に接し、その中から国民に対する愛情を作り上げる必要があります。つまり専門家の意見ではなく、国民の感情に訴えることのできる才能が必要です。 この点から言えば佐藤正久(「ひげの隊長」。防衛大27期。元1等陸佐、現在自民党参議院議員)氏は合格でしょう。 政府・与党・野党との調整には政治基盤が必要です。政治基盤がない場合、説得力を持ちません(会社などで、平社員の正しい意見が通らないのと同じです)。また根回しや寝技が必要です。 (3)米国では、民間人国防長官、三軍長官はインナーサークルから出ます。いわゆるエスタブリッシュメントです。一見外からの人に見えても、政権内部でいろいろな経験をし、議会にも人脈を作っています。(マクナマラは空軍設立と運用、チェイニーは大統領首席補佐官(首相みたいなもの)、ゲーツはCIAキャリア職員の時エスタブリッシュメントとの強い結びつきができました。パネッタ現長官は有力下院議員・大統領首席補佐官など)。日本にはそのような組織や機会が少ないです(松下政経塾が近いか?)。 また歴史上アレルギーがありません。アイゼンハワー大統領は元帥、マーシャル国防長官は元帥、マクナマラは陸軍航空隊などの出身です。マッカーサー元帥も大統領に立候補しようとしていました。
- multi-otaku
- ベストアンサー率50% (10/20)
以下は、私の見解ではなく、報道からの「反対意見などの」まとめです。念のため。 シビリアンコントロールの定義は、おっしゃるとおりで、法律上の問題は少ないと思います。 あくまでも政治上、世論上の問題です。 (1)森本敏氏は防衛大学校卒業の航空自衛隊幹部(防衛第9期、3等空佐)でした。つまり普通の言葉で言う「職業軍人」です。 (「日本に軍隊はない」という建前ですが) そのため、本当の「文民」とはいえない部分があります。しかし旧日本帝国軍の出身ではないので、今までの法律解釈からはOKです。 いわゆる左翼は、帝国陸海軍の暴走の経験から、「文民」の部分を厳密に解釈し、「一度でも自衛隊員(職業軍人)であったものは文民とはいえない」という解釈をとります。 問題は、法律などに明文規定がないので、例えば昨日まで統合幕僚長(自衛隊制服組のトップ)だった人が辞職し、今日防衛大臣になる道を開いてしまう懸念があります。(現役でなければよいので)。それでは、実質的なシビリアンコントロールになりません。 法律上は「選挙で選ばれた国民の代表」が防衛大臣である必要がありません。 (2)防衛大臣がシビリアンである理由は、民間人の感覚が必要だからです。単なる民間人では不足で、政治家である必要性があります。 質問者による「選挙で選ばれた国民の代表を通して」の部分にひっかかりがあります。 中谷元・元防衛庁長官も元陸上自衛官(防衛大24期、二等陸尉、レンジャー。現在衆議院当選7回)ですが、何回も選挙を経て「洗礼」を受けており、国民の代表として認められていました。また政治決定に関わる大臣は、防衛上の必要性だけで決定しては困ります。国民生活や国の将来像などについての見識も必要です。専門家や討論番組だけではなく、国民と生に接し、その中から国民に対する愛情を作り上げる必要があります。つまり専門家の意見ではなく、国民の感情に訴えることのできる才能が必要です。 この点から言えば佐藤正久(「ひげの隊長」。防衛大27期。元1等陸佐、現在自民党参議院議員)氏は合格でしょう。 政府・与党・野党との調整には政治基盤が必要です。政治基盤がない場合、説得力を持ちません(会社などで、平社員の正しい意見が通らないのと同じです)。また根回しや寝技が必要です。 (3)米国では、民間人国防長官、三軍長官はインナーサークルから出ます。いわゆるエスタブリッシュメントです。一見外からの人に見えても、政権内部でいろいろな経験をし、議会にも人脈を作っています。(マクナマラは空軍設立と運用、チェイニーは大統領首席補佐官(首相みたいなもの)、ゲーツはCIAキャリア職員の時エスタブリッシュメントとの強い結びつきができました。パネッタ現長官は有力下院議員・大統領首席補佐官など)。日本にはそのような組織や機会が少ないです(松下政経塾が近いか?)。 また歴史上アレルギーがありません。アイゼンハワー大統領は元帥、マーシャル国防長官は元帥、マクナマラは陸軍航空隊などの出身です。マッカーサー元帥も大統領に立候補しようとしていました。
- kusirosi
- ベストアンサー率32% (2838/8859)
1.民間人出身であるということ。 いまだに 防衛大臣は現役武官制であるべきという説 唱えている人いるから 現役自衛官は大臣になれないというのは、憲法の規定だから 文官武官でない民間人から選ばれた国会議員で大臣の過半数を占めるという 憲法を変えない限り、現役官僚は大臣になれないのだが。 2.シビリアンコントロールの点 森本氏が退役自衛官(外国では予備役軍人と思われてるらしい)だから 心配する向きもあるが、森本氏は軍国主義思想ではないし、 現役自衛官ではないので、問題はない。退役してから三十年以上たつし。
- fertile
- ベストアンサー率7% (12/166)
民主党に問題のある行動をとりそうだから、マスゴミが騒いでいるだけだったりしてw 政治家に問われるのは結果だけです。プロですから。したがって、現状では問題視するべき点は無い。 問題視するならば、民主党政権を選んだ日本人の愚かさこそが最たるものでしょうから。
- golgol13---
- ベストアンサー率8% (40/468)
憲法によれば幾人は民間人でなくてもいいてことになってるけど、 それを持って問題無いというのは政治というものを知らない人が言うこと。 大臣は政治家(国会議員でなるべくなら代議士、要は衆議院議員)のやる仕事です。 それは大臣というものが国民に命令を下す立場であり、 選挙を経てなければ国民の納得を広く得られないからです。 あの竹中平蔵も就任当時は学者でその後こういう理由で参院に出ました。 民主党政権になってから防衛大臣は一人も衆議院議員ではない。 全くもって政治音痴としかいいようがありません。
選挙で選ばれた人では無いので、どう扱って良いか分からない。かな。 私的には、ちょっとおもしろい人物として考えています。 政治にどっぷり浸かったわけでもなく、軍事オタクでも無く。ただし、全くの素人でも無く、外交にも考えが及ぶ。 たのしみな人物と考えています。
- trajaa
- ベストアンサー率22% (2662/11921)
現在は民間人だけど元自衛官でもある。 シビリアンコントロールとして、元自衛官をどう捉えるか? 少なくとも現役は駄目でしょうという共通認識はあっても、退職した元自衛官を文民と見るか否か。 在職時の階級で区切りを付けるか? 或いは退職後の年数で区切りを付けるか? 明確な基準がある訳でもないけど、森本氏も何となく『ま、良いんじゃねぇ』的な範疇に含まれている。 (元自衛官が国会議員になって首相に選出されたら、最高指揮官が元自衛官になる) 大多数の人は文民という範疇に入れることに特に違和感を感じないだろうが、人によっては文民でないと考える人も居るだろうという点が一つ。 も一つは、国会議員で無いと言う点。 防衛大臣は普天間問題を始め、極めて政治的な問題を扱うポストなので選挙民の選択を経たという一種のフィルタリングがない。(選挙民の選択がどの程度機能しているかはこの際留保しておく) 例えば、消費者担当大臣だとか、金融担当大臣と言うような実務担当のトップに立つ飾りとは性格が異なる。 そういう極めて政治的なポストに政治家でない人間が就くことが政治主導と矛盾しないか?というポイント。 また、森本氏はその前歴を活かして「集団的自衛権は合憲」という様な現在の憲法解釈とは異なる憲法解釈をされているようなので、その辺が矛盾しないか?という点もある。
お礼
大変参考になりました。ありがとうございます。